坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

ゴッホの原点 オランダ・ハーグ派展

2014年02月13日 | 展覧会
19世紀後半のオランダで、ポスト印象派のゴッホが「大物」と呼んだ画家たちがいました。活動の地点となった北海に面した街の名にちなんで、「ハーグ派」と呼ばれたグループです。
ハーグ派はバルビゾン派の影響を受けつつ、ライスダールやフェルメールといった17世紀オランダ黄金時代の絵画を根底に、自然観察にもとづく戸外制作を基盤として、風車や運河など、オランダ独特の風景、ほの暗い室内など日常の光景を透明感のある繊細な光の中に描きました。
本展では、オランダのハーグ市立美術館の所蔵を中心に、ハーグ派の作品だけでなく、クレラー=ミュラー美術館他からバルビゾン派の作品、ハーグ派の影響を受けたゴッホ、そして抽象画のモンドリアンの初期の作品も併せて展覧されます。

◆ゴッホの原点 オランダ・ハーグ展/4月19日~6月29日/損保ジャパン東郷青児美術館


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