坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

北京故宮博物院200選 新春にスタート

2011年12月03日 | 展覧会
北京の故宮博物院と言えば、世界三大美術館に数えられ、明の時代から最後の王朝となる清まで、24人の皇帝が居城した紫禁城に由来する壮麗な宮殿建築と180万件をこえるコレクションを誇ります。
本展は、日中国交正常化40周年、東京国立博物館140周年を記念して開催される第一弾の企画展で、それらの貴重な文物から、書画をはじめ陶磁器、青銅器、漆工芸、染色などの選りすぐりの200件が出品されます。
全体は2部構成となり、、第1部では、今まで門外不出とされていた宋・元時代の書画41件を展示、宮廷絵画や文人画の名品、書ファン必見の宋三家、元代文人の名品が一挙公開されます。
第Ⅱ部では、清朝最盛期を築いた乾隆帝を軸に、清朝の豊かな世界観を読み解きます。皇帝コレクションの粋、宮廷美と壮大な世界観が堪能できる本展は、新春の幕開けにじっくりと歴史の壮大な遺産を鑑賞できる好企画と言えるでしょう。

◆北京 故宮博物院 200選/12年1月2日~2月19日/東京国立博物館 平成館
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿