坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

東京のトップギャラリー集結 Gtokyo2011

2011年02月19日 | 展覧会
冬景色の中にも、ひっそりと、でも力強く植物は芽吹き始めています。「下萌え」というのがこの季節の季語だそうで、「萌え」というのは、「ある人やものに対して激しく心をときめかすこと」と辞典にも載っているように今は感動したときにもよく使われていますね。
アートも動き始めています。あなたの「萌え」はアートとの出合いで広がっていますでしょうか。
昨年から始まった新しいアートフェアの形である〈G tokyo 2011〉はトップギャラリー15が六本木に集結し、多様なアートの動向を伝え、作品の熱い思いを訴えます。アートフェアはコレクター向けの展覧会であり、その場で作品の売買の直接交渉ができます。
今年は2ギャラリーが増えて、傾向としては70年代、80年代のポストもの派と呼ばれるアーティスト、戸谷成雄(作家名は継承略)や菅木志雄などの物質感を打ち出した作品、アートマーケットでも人気の高い、新しい日本画を開拓する天明屋尚、ニュー具象と呼ばれる現代の一つの大きな流れになっているペインティング作品、写真やヴィデオ・インスタレーションなど現代の一断面を切り取っていました。
会場では、外国人のゲストも熱心に鑑賞するなど、ギャラリストも作家のアピールに熱が入っていました。

◆G tokyo 2011/開催中~2月27日/森アーツギャラリー(森タワー52F)

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