坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

渡辺豊重 鬼と遊ぶ

2010年07月01日 | 展覧会
渡辺豊重さんは版画やオブジェなど、ポップな色と植物の一部を思わせる軽やかな形態感に特徴があり、どこかユーモラスなおおらかさがあります。
1年前から取り組み始めた「鬼」シリーズは、黒と金、黒と銀という対比が鮮やかな和の美学が感じられます。鬼は現代社会への鋭いメッセージが含まれています。画像にあるようにビビッドな原色は健在です。1931年生まれ、自在で自由な創作意欲はますます広がりを見せています。

●「渡辺豊重 鬼と遊ぶ」展
 神奈川県立近代美術館 鎌倉
 開催中~8月29日

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