坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

薔薇と光のフランス人画家 アンリ・ル・シダネル展

2011年09月15日 | 展覧会
印象派、新印象派、象徴派など19世紀後半から20世紀初頭へと美術思潮の流れのなかで、その影響を受けながらも大々的な革新派ではなく、小さな身近な幸せの空間を描いた画家がいました。
アンリ・ル・シダネル(1862~1939)も温かい親密的な空間を描いたフランス画家です。ジェルブロワの庭、薔薇のアーチのガーデンテーブル、夜の森、月夜の夕暮れなど、日々の生活の安らぎの一場面が描かれています。
シダネル展は、存命中は展覧会など国内外で開催されていましたが、大がかりな回顧展は本展が初めてとなります。
油彩、ドローイングなど約70点の展覧となります。
・掲載作品「月明かりの庭」年代不詳 ボーヴェ、オワーズ県立美術館


◆アンリ・ル・シダネル展/開催中~11月6日/メルシャン軽井沢美術館
 11月12日~12年2月5日/埼玉県立近代美術館・3月1日~4月1日/美術館「えき」KYOTO
4月14日~7月1日/損保ジャパン東郷青児美術館・7月7日~9月2日/ひろしま美術館 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿