ヴェネツィアは、水の都として日本でも名高い観光地ですが、イタリアの中でも特殊な地域性をもって、芸術、文化を育んできました。その特殊性こそ神秘的であり、多くの映画や文学作品の舞台にもなってきました。
本展は、この秋からドゥカーレ宮殿、コッレール美術館などヴェネツィアを代表する7つの館から、絵画、工芸、服飾、模型、地図、地球儀、井戸まで約140点の作品群が、約1年と1カ月にわたり日本各地に巡回し、ヴェネツィア共和国1000年の歴史と都市の成り立ちを紹介していきます。
開催に先立ち、記者発表会がイタリア大使館大使公邸で行われ、ヴェネツィア市立美術館群館長のジャドメニコ・ロマネッリ氏より、展覧会出品の代表作を紹介しながら開催趣旨の説明がありました。3.11以後美術界はやはり湿りがち、大型展覧会の中止なども相次ぎました。この日は報道関係者の出席も多く、文化的な交流が深いイタリアの美術展ということで一時華やいだ雰囲気を味わいました。
ロマネッリ氏が強調されたのは、1500年代末、交易の中心であった都市文化全盛の輝きをあらゆる角度から見ていただきたい。水の都と言っても、川はなく海水に浮かぶ街で、水の確保は広場の中央に据えられた井戸が重要な役割を果たしました。絵画の面では16世紀のティツィアーノ、ティントレットら色彩きらめくヴェネツィア派を生み出しましたが、その師匠となるジョヴァンニ・ベッリーニの「聖母子」、ティントレット「天国」、また日本初公開となるヴィットーレ・カルパッチョの「二人の貴婦人」など見どころも盛りだくさんとなっています。
掲載した画像ではよく見られないのですが、カルパッチョ作の「サン・マルコのライオン」で、ライオンはヴェネツィア共和国の重要なシンボルであったようです。貴族社会の豪奢な生活の一端を風俗画や装飾品で紹介する文化人類学的な展覧会ともいえる内容で、地域的にイスラム文化が混在している点も見逃せません。
◆世界遺産 ヴェネツィア展 魅惑の芸術ー千年の都/9月23日~12月11日・江戸東京博物館(墨田区)他、名古屋市博物館、宮城県美術館、京都文化博物館、広島県立美術館へと巡回されます。
本展は、この秋からドゥカーレ宮殿、コッレール美術館などヴェネツィアを代表する7つの館から、絵画、工芸、服飾、模型、地図、地球儀、井戸まで約140点の作品群が、約1年と1カ月にわたり日本各地に巡回し、ヴェネツィア共和国1000年の歴史と都市の成り立ちを紹介していきます。
開催に先立ち、記者発表会がイタリア大使館大使公邸で行われ、ヴェネツィア市立美術館群館長のジャドメニコ・ロマネッリ氏より、展覧会出品の代表作を紹介しながら開催趣旨の説明がありました。3.11以後美術界はやはり湿りがち、大型展覧会の中止なども相次ぎました。この日は報道関係者の出席も多く、文化的な交流が深いイタリアの美術展ということで一時華やいだ雰囲気を味わいました。
ロマネッリ氏が強調されたのは、1500年代末、交易の中心であった都市文化全盛の輝きをあらゆる角度から見ていただきたい。水の都と言っても、川はなく海水に浮かぶ街で、水の確保は広場の中央に据えられた井戸が重要な役割を果たしました。絵画の面では16世紀のティツィアーノ、ティントレットら色彩きらめくヴェネツィア派を生み出しましたが、その師匠となるジョヴァンニ・ベッリーニの「聖母子」、ティントレット「天国」、また日本初公開となるヴィットーレ・カルパッチョの「二人の貴婦人」など見どころも盛りだくさんとなっています。
掲載した画像ではよく見られないのですが、カルパッチョ作の「サン・マルコのライオン」で、ライオンはヴェネツィア共和国の重要なシンボルであったようです。貴族社会の豪奢な生活の一端を風俗画や装飾品で紹介する文化人類学的な展覧会ともいえる内容で、地域的にイスラム文化が混在している点も見逃せません。
◆世界遺産 ヴェネツィア展 魅惑の芸術ー千年の都/9月23日~12月11日・江戸東京博物館(墨田区)他、名古屋市博物館、宮城県美術館、京都文化博物館、広島県立美術館へと巡回されます。
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