坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

光の色、変幻を楽しむ  瀬戸内国際芸術祭

2010年08月01日 | 展覧会
現在開催中の瀬戸内国際芸術祭、瀬戸内海の7つの島と高松を結ぶアートの祭典は、7月18日の前夜祭でも大いに盛り上がったようです。
取材記ではないので心苦しいですが、出品作家で高松港に2本の巨大な柱「Liminal Air core」を設置した大巻伸嗣さんに話を伺いましたのでお伝えします。
前夜祭では、掲載画像のように海と空を背景に高松港近くで50基ほどのしゃぼんだま製造機を噴射「Memorial Rebirth」は、国際展でも大変好評を得ている大巻さんの作品シリーズです。これもスタッフ数人がかりの大がかりなセッティングになります。テトラポットのような白いオブジェからシャボン玉がわきあがり、風に吹かれ、光に作用し色の変化が映し出されます。前夜祭のこのパフォーマンスでは3千人の方が集まり歓声があがりました。
その集まっていただいた観客の方々のエネルギーを感じることができたと大巻さんは話します。それがまさにアートを介在したコミュニティの輪だと思います。
現地の方々も作品を通じてあらたに瀬戸内の風景を見直す祭典かもしれません。

●「瀬戸内国際芸術祭2010」
  開催中~10月31日 http://setouchi-artfest.jp

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