漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

アンパンレディ

2012年06月07日 | 食べもの

テレビにパン屋さんが映っていて、
店長さんらしき女性が、色とりどりのおいしそうなパンを紹介していた。

ひと通り説明が終わった処で、
レポーターが、「どれもおいしそうで女性が喜びそうですね」。

店長さん、我が意を得たりと云う顔つきで、
「ええ、女性の皆さんは選ぶのが楽しいみたいですよ」と笑顔になった。

そこでレポーターはフト気づいたように、
「そうするとこう云うパンは女の方の好み・・、?」

店長さん、「ええ」、

レポーター「すると男性は?」

店長さん、いささか憮然として、
「男のお客さんは、みなさん、あまり考えずにアンパンですから」。

その顔に、
「男の客なんてつまらない」と書いてあるようで、思わず笑った。

なにしろ、わたしも、
「男は黙って、あんぱん!!」のクチですからね。(笑)

駅のスタンドで、アンパンと瓶入りの牛乳を買って、

アンパンを頬張り、
“腰に手を当てて”牛乳を立ち飲みするのが若い時は朝の楽しみだった。

今から30年ほど前、
イギリス領だった、フォークランド諸島にアルゼンチンの軍隊が侵攻した時、

当時の女性首相だったサッチャーさんを中心に緊急閣議が開かれた。

イギリスから遠く離れた島のこととて、
閣僚のほとんどから、「話し合いや交渉で解決」と云う意見が出たが、

その時、サッチャー首相が、憤然として叫んだ、

「ここに男はひとりしか居ないのか!!。
 自国の領土を侵略されて、黙っていられるはずがない、断固として出兵する」。

サッチャーさん以外に女性閣僚は居なかったのだから、
この時の「ひとりしか居ない男」とは、つまり・・・・・。

ひょっとしたら、
サッチャーさんはアンパンが好きなのかもしれない。






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