テレビにパン屋さんが映っていて、
店長さんらしき女性が、色とりどりのおいしそうなパンを紹介していた。
ひと通り説明が終わった処で、
レポーターが、「どれもおいしそうで女性が喜びそうですね」。
店長さん、我が意を得たりと云う顔つきで、
「ええ、女性の皆さんは選ぶのが楽しいみたいですよ」と笑顔になった。
そこでレポーターはフト気づいたように、
「そうするとこう云うパンは女の方の好み・・、?」
店長さん、「ええ」、
レポーター「すると男性は?」
店長さん、いささか憮然として、
「男のお客さんは、みなさん、あまり考えずにアンパンですから」。
その顔に、
「男の客なんてつまらない」と書いてあるようで、思わず笑った。
なにしろ、わたしも、
「男は黙って、あんぱん!!」のクチですからね。(笑)
駅のスタンドで、アンパンと瓶入りの牛乳を買って、
アンパンを頬張り、
“腰に手を当てて”牛乳を立ち飲みするのが若い時は朝の楽しみだった。
今から30年ほど前、
イギリス領だった、フォークランド諸島にアルゼンチンの軍隊が侵攻した時、
当時の女性首相だったサッチャーさんを中心に緊急閣議が開かれた。
イギリスから遠く離れた島のこととて、
閣僚のほとんどから、「話し合いや交渉で解決」と云う意見が出たが、
その時、サッチャー首相が、憤然として叫んだ、
「ここに男はひとりしか居ないのか!!。
自国の領土を侵略されて、黙っていられるはずがない、断固として出兵する」。
サッチャーさん以外に女性閣僚は居なかったのだから、
この時の「ひとりしか居ない男」とは、つまり・・・・・。
ひょっとしたら、
サッチャーさんはアンパンが好きなのかもしれない。