おでんにアンパン

けさ方、 我が同居人殿から、 「アシタからは12月ナンよ」と忙(せわ)しげに云われて、 「そうかぁ、11月は31日が無いんやなァ～。」とシミジミ言ったら、 「何を当たり前のことを」と、笑われた。 . . . 本文を読む

「烏と鵜の問答」 ②鵜の言い分

　鵜の答えて云うは、 　「烏殿、烏殿、左様に思い給(たま)うや。 　木の枝より見給う分には、 　水に浮かびて、 . . . 本文を読む

「烏と鵜の問答」 ①烏の言い分

これは童女へのおとぎばなしにある物語ぞ。 烏、鵜に言へるは、 「いかに鵜殿、御身は果報なる人かな。 水の上に身を浮かめ . . . 本文を読む

言ってミテェーよぉ。

世に、競馬新聞は多けれど、その予想を頼りに「財を築いた」と云う話は、今だ聞いたことかない。同じく、経済の専門家と称する先生方が、自己の見込みに従って大相場を張り . . . 本文を読む

大正より長くなったぞ

昭和から平成になった時、 小学校のある先生が、 子供たちに、 「平成はそんなに長くないよ」と、小声で言ったとか、どうだったとか、 そんなことが、近所で評判になった。 . . . 本文を読む

「コンマキ」と「にしん蕎麦」

関西では おせち料理の定番「昆布巻き」を、「コンマキ」と発音します。 だいたい昆布は「コブ」と発音するのですが、 その「コブマキ」が訛って「コンマキ」になった、と上方語源辞典にある。 . . . 本文を読む

春告魚

きのうの続き。 このごろは年末にしか見かけないニシンの甘露煮ですが、 実はこのニシン、 「春告魚(はるつげおうお)」の別名があり、 昔は春になると、 . . . 本文を読む

ヤーレン、ソーラン

買い物に出ようとした我が同居人どのから、 「お昼、何にする」と聞かれたので、 うームと、ひと思案して、 . . . 本文を読む

深夜食堂

昨夜はテレビっ子、 七時前から「刑事コロンボ」を見て、 さらには、 一昨夜録画しておいた「深夜食堂」を見る。 しばしの休養の後は、 夜九時から十一時まで、 「ＢＳまるごと大全集　ちあきなおみ」に . . . 本文を読む

牢抜けの者の事 ⑤ 結末

その刻限、丑三つのころなれば、 門番、寝耳に水にこれを聞きつけ、窓より様子をうかがうに、 その有り様、在牢の者と見え、 . . . 本文を読む

牢抜けの者の事 ④ 逃亡

順に抜け、五人出揃うといなや、 堀の溝の際(きわ)にある 拷問場(ごうもんば)の柱へ飛び付き、 ひと跳(は)ね 跳ねて、 . . . 本文を読む

牢抜けの者の事 ③ 決行

時しも皐月下旬なれば、 梅雨降りしきり、 三寸先も見えぬ暗き夜に、文七進んで件(くだん)の土間を掘りかくる、 . . . 本文を読む

牢抜けの者の事 ② 待つ

残りの奴ばら、これを聞きて、 「一々尤もなり、 　さてまた、 　汝はいかなる秘術ありて、この企てを成すや」、 . . . 本文を読む

牢抜けの者の事 ① 企て

元文三年(1739)ごろ、京都の獄舎修復の事あり。 その普請中、暫くの間、 本牢に在る処の囚人を分け、 切支丹牢、請なし牢、揚り屋へそれぞれに配分して入れ替えることあり。 . . . 本文を読む

逃げろッ

最近、 外人女性死体遺棄で手配されていた男が捕まりました。 逃走するまでは、「引きこもり状態」だったその男が、 逃亡中は、 . . . 本文を読む