漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

残り酒

2021年01月08日 | 食べもの

正月の酒は毎年、
近くのスーパーへ蔵元から直接販売が来て、

樽から量り売りしてくれるので、
そのナマ酒を買うことにしてるのですが、

今年はコロナ過でそれも取りやめだった。

ただそのことを知ったのが大晦日、
慌ててスーパーの酒棚をさがす羽目になったのですが、

そこで見つけたのが「濁り酒」。

正月早々から
「どぶろく」もどうかとは思ったのですが、

元々私は甘口の酒が好きでしてね、
一時期は濁り酒もよく飲んだものです。

あのトロッとした口当たりがおせちによく合う。

私の若いころは、
「酒と云えば日本酒の事」と云う時代でしたが、

その頃の日本酒には、
「醸造用アルコール」を混ぜたものがほとんど、

つまり戦中戦後の食糧不足の時期、
酒にこのアルコールと水を入れて水増しして売っていた。

戦後、コメ不足が解消しても、
この悪習は長く続いた、なにしろもうかりますからね。

で、そのころ、
混ぜ物のない酒をさがしていて見つけたのが、

「純米・白川郷」と云う濁り酒。

この暮れの大晦日、
売り場の隅でこれを見つけ、

懐かしさもあって買って帰った分けですが、

このごろの若い人はビールやチューハイばかりで、
日本酒はあまり飲まないらしく、ましてや濁り酒など珍しかったか、

この正月には面白がって飲むのか結構人気があった。

その濁り酒がもう少し残っているので、
どれ、今日あたりは 、なんぞうまい肴でも見つけに行きましょうか。

 

 


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