漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

「日本人ら致」

2008年11月30日 | 言葉遊び
文化庁のHPにある 「常用漢字表」には、前文と云うのが掲示されてます。 その内容の概略、 「常用漢字は漢字使用の目安であって、  なんら強制力を持つものではないし、自由な漢字使用を否定するものでもない」。 実際、罰則や強制はありませんから、 普通に考えれば、「単なる目安」と思うところです。 処が、実際はそうではない。 . . . 本文を読む

鍵盤を叩いて表示

2008年11月29日 | 言葉遊び
歴史始まって以来、 「手紙」や「日記」は、 筆やペンで書くものだったが、 今では、むしろその方が少数派だろう。 現在、日本の「文字文化」は大きく変化しているのだと思う。 メールやブログの利用者数は、 おそらくだが、 手紙や日記帳の使用者数を上回っていると思うし、 役所や会社の書類も、 電子文字で書かれているのが当たり前になった。人々は、 筆でなく、キーボードを叩くことで文字を打ちだす。 その行為は、もはや、 「書く」と云う日本語のイメージとは、かけ離れている。 . . . 本文を読む

横一付きのトクガワさん

2008年11月28日 | 歴史
私の名前、 「傳右衛門」の「傳」は、 学校などでは、「伝」としか教えない。 従って、 「伝右衛門」とする方が、 誰にも読みやすいとは思うのだが、 一応、先祖伝来の名前なので、そのままに使っている。 尤も、コレ、 簡単に本名を変えられる時代ではないので、通り名だけのことですが。 。 . . . 本文を読む

「しんにょう」の点はイクツ?

2008年11月27日 | Weblog
偉い学者の先生方が、 「喧々諤々(けんけんがくがく)の大論争」、 そう云うニュースが、きのうあった。 問題となったのは、 「常用漢字」の中へ「謎」「遜」「遡」の三字を入れるに付いて。 しかし、漢字と云うのは、 熟語でもなく、送り仮名もない一文字、となると読みにくいものですね。 「遜」の字を見て、 「コレなに?」と首をひねり、 恥ずかしながら、 ネット辞書で検索し、 ようやく「謙遜(けんそん)」の「遜か」と気が付いた次第。 . . . 本文を読む

「年寄りは使わな損じゃ」 

2008年11月26日 | Weblog
どうも諺(ことわざ)の世界では、 血のつながった親子より、夫婦の方が縁は深いらしい。 「親は一世の結びなり、  不思議なりとよ、夫婦は二世の契(ちぎり)ぞかし」 ただし、 「現世で結ばれた夫婦」が、 「一世目」なのか、 「前世から続く二世目」なのかは調べようが無い。 したがって、 今の夫婦が、必ず来世も夫婦と云う分けではなさそうだ。 だいたいこのコトワザ自身が、 「不思議なりとよ」と、疑っているではないか。 (笑) . . . 本文を読む

ニッポン陥落

2008年11月25日 | Weblog
きょうの昼、 我が同居人みゅうたんと、焼きそばを食べていたら、 軽やかな歌声が流れてきた。 ♪♪ 「そで~ェすりぃあうも、たしょおぉのエンとォ・・・」 みゅうたんの お気に入り、 連続テレビドラマ「だんだん」の主題歌。 何となく気になって、 「今、『袖すりあうも』と歌てた?」と聞くと、 大して気のない返事が「そうみたいネ」と返ってきた。 . . . 本文を読む

「 百姓の不作話、商人の損話 」 

2008年11月24日 | Weblog
そもそも「損だ、得だ」と云うのは、 西鶴 や 近松えがく処の 「商人(あきんど)たち」が活躍する世界だから、 こちらの方にこそ損得のコトワザは多い。 有名な処では、  、「 損して得とれ 」、、  一時的な損にこだわらず、長期的な儲けをはかれ、と云う意で、 この類は、  、「 損は儲けの始め 」、、  、「 損をして利を見る 」、、  、「損をせねば儲けもない」、、 と数多い、まぁ、商取引の基本セオリー。 . . . 本文を読む

冥土へ焼きもち

2008年11月23日 | Weblog
今でも良く使われる言い回しが  「短気は損気」 これとよく似ているのに、こちらの方は馴染みが薄いか。  「悋気は損気」 「悋気(りんき)」とは「やきもち」のこと。 お次は「許婚(いいなずけ)」の悋気、 「許婚は 国を隔てても 悋気する」 今なら、さしづめ  「許婚は 遠距離恋愛でも 悋気する」と云う処かな。 . . . 本文を読む

「いやな女房でも、去れば、三百文損した心地」

2008年11月22日 | Weblog
大きく重い ことわざ辞典を引っ張り出したついで、 「損に関するコトワザ」で、面白そうなのをいくつかご紹介。 まずひとつめ、 、 「 いやな女房でも、去れば、三百文損した心地 」、 三百文なら、 今のカネに直して「諭吉さん一枚」ぐらいか、 いかに仲が悪いとは云え、 仮にも女房と呼んだ女性がその程度、とは、いささか理不尽、 とは思いつつ、 「昔の男の威張っておったことよのう」、と、つまらぬ処に感心したりして。 . . . 本文を読む

「材木で損して山をにらむ」

2008年11月21日 | Weblog
はて、「風が吹けば桶屋がもうかる」と云うのは、 結果的に儲かったケースなのだから、 わずか一年チョッとの間に、 「150億円も損をした大学」にはふさわしからぬナと云う気がしてきた。 では、それにふさわしい諺(ことわざ)はないものか。 と、云うことで、 手元にあった「ことわざ辞典」を開いてみたら、 アルアル、 有るんですね、これが。 「損のついたコトワザ」 あまりに多いんで、 ためしに数えてみたら、その数なんと「七十以上」。 . . . 本文を読む

風が吹けば大学が損をする

2008年11月19日 | Weblog
世界最大の自動車メーカー、 「ゼネラルモータース」の株は、 去年の今頃に比べ、約十分の一に暴落しているんだそうですね。 ガソリンの暴騰で、アメリカ製大型車の人気が下がった事と、 最近の金融危機で、車の売れ行きが悪くなったと云う ダブルパンチで、 会社の存続さえ危ぶまれるほどの状態なんだとか。 二年の間、大騒ぎしてやっと勝利した新大統領、 注目の初仕事が、 この潰れかけてる会社の救済に、 「税金をどれぐらいまで突っ込むか」で、 注目されている、と云うのだから、 . . . 本文を読む

年とると

2008年11月18日 | Weblog
年とると、 本を読む時、細かい字が読みにくい。 ことに振り仮名。 大概の日本語は、マァいいのだが、 平安時代の役職や儀式典礼となると、読みが独特で振り仮名に頼るしかない。 その振り仮名が小さすぎる、 古書なんかで、 天眼鏡で見てもダメなほど小さい文字があると、 仕方ないので、適当に読む。 大概、間違っているはずだが、悩む事はない。 . . . 本文を読む

もう、何十年も同じ

2008年11月17日 | Weblog
昆布茶を入れて、 中袋を缶に戻そうとすると、ビミョーに入れにくい。 もともと中袋のサイズが缶に合ってないのだ、 メーカーが少し気をつけて、 缶に合う袋を作れば済むだけで、簡単なことなのに。 もう、何十年も同じ。 最近は和菓子が小さくなった。 . . . 本文を読む

知識の偏食

2008年11月16日 | Weblog
日本語でありながら、漢字はムツカシイ、 私は子供のころ、、 「執着」を「しっちゃく」と読んでいたし、 「順風満帆」を「じゅんぷうまんぽ」と思い込んでいた。 でも、これ、後で考えると、原因は分かるんです。 まだ小学生の内に、 家にあった大人向けの小説なんかを自己流に読み、 間違ったまま覚えてしまったんです。 学校の図書室で借りて来る本だと、 「振り仮名」があるから、間違えずに覚えるんですけど、 大人向けの推理小説や官能小説には振り仮名ないですからね。 同じ「江戸川乱歩」でも、 「少年探偵団」なら振り仮名付きだけど、「屋根裏の散歩者」にはない。(笑) . . . 本文を読む

無口な狙撃者

2008年11月15日 | Weblog
だいたい「漢字の読み間違い」ぐらいなら、 良くあることで、 誰しも一度や二度は恥をかいた覚えがあると云うモンです。 そもそも、 「踏襲」や「未曾有」なんて言葉は日常会話で使わない。 従って、 一旦、間違って覚えてしまうと、 言葉にしないんだから、なかなか気が付かない。 普通は使わない言葉ですからね、 他人から指摘される事もない代わりに、自分も間違ってると思わない。 . . . 本文を読む