文化庁のHPにある
「常用漢字表」には、前文と云うのが掲示されてます。
その内容の概略、
「常用漢字は漢字使用の目安であって、
なんら強制力を持つものではないし、自由な漢字使用を否定するものでもない」。
実際、罰則や強制はありませんから、
普通に考えれば、「単なる目安」と思うところです。
処が、実際はそうではない。 . . . 本文を読む
歴史始まって以来、
「手紙」や「日記」は、
筆やペンで書くものだったが、
今では、むしろその方が少数派だろう。
現在、日本の「文字文化」は大きく変化しているのだと思う。
メールやブログの利用者数は、
おそらくだが、
手紙や日記帳の使用者数を上回っていると思うし、
役所や会社の書類も、
電子文字で書かれているのが当たり前になった。人々は、
筆でなく、キーボードを叩くことで文字を打ちだす。
その行為は、もはや、
「書く」と云う日本語のイメージとは、かけ離れている。
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私の名前、
「傳右衛門」の「傳」は、
学校などでは、「伝」としか教えない。
従って、
「伝右衛門」とする方が、
誰にも読みやすいとは思うのだが、
一応、先祖伝来の名前なので、そのままに使っている。
尤も、コレ、
簡単に本名を変えられる時代ではないので、通り名だけのことですが。
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偉い学者の先生方が、
「喧々諤々(けんけんがくがく)の大論争」、
そう云うニュースが、きのうあった。
問題となったのは、
「常用漢字」の中へ「謎」「遜」「遡」の三字を入れるに付いて。
しかし、漢字と云うのは、
熟語でもなく、送り仮名もない一文字、となると読みにくいものですね。
「遜」の字を見て、
「コレなに?」と首をひねり、
恥ずかしながら、
ネット辞書で検索し、
ようやく「謙遜(けんそん)」の「遜か」と気が付いた次第。
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どうも諺(ことわざ)の世界では、
血のつながった親子より、夫婦の方が縁は深いらしい。
「親は一世の結びなり、
不思議なりとよ、夫婦は二世の契(ちぎり)ぞかし」
ただし、
「現世で結ばれた夫婦」が、
「一世目」なのか、
「前世から続く二世目」なのかは調べようが無い。
したがって、
今の夫婦が、必ず来世も夫婦と云う分けではなさそうだ。
だいたいこのコトワザ自身が、
「不思議なりとよ」と、疑っているではないか。 (笑)
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きょうの昼、
我が同居人みゅうたんと、焼きそばを食べていたら、
軽やかな歌声が流れてきた。
♪♪
「そで~ェすりぃあうも、たしょおぉのエンとォ・・・」
みゅうたんの お気に入り、
連続テレビドラマ「だんだん」の主題歌。
何となく気になって、
「今、『袖すりあうも』と歌てた?」と聞くと、
大して気のない返事が「そうみたいネ」と返ってきた。
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そもそも「損だ、得だ」と云うのは、
西鶴 や 近松えがく処の
「商人(あきんど)たち」が活躍する世界だから、
こちらの方にこそ損得のコトワザは多い。
有名な処では、
、「 損して得とれ 」、、
一時的な損にこだわらず、長期的な儲けをはかれ、と云う意で、
この類は、
、「 損は儲けの始め 」、、
、「 損をして利を見る 」、、
、「損をせねば儲けもない」、、 と数多い、まぁ、商取引の基本セオリー。
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今でも良く使われる言い回しが
「短気は損気」
これとよく似ているのに、こちらの方は馴染みが薄いか。
「悋気は損気」
「悋気(りんき)」とは「やきもち」のこと。
お次は「許婚(いいなずけ)」の悋気、
「許婚は 国を隔てても 悋気する」
今なら、さしづめ
「許婚は 遠距離恋愛でも 悋気する」と云う処かな。
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大きく重い
ことわざ辞典を引っ張り出したついで、
「損に関するコトワザ」で、面白そうなのをいくつかご紹介。
まずひとつめ、
、 「 いやな女房でも、去れば、三百文損した心地 」、
三百文なら、
今のカネに直して「諭吉さん一枚」ぐらいか、
いかに仲が悪いとは云え、
仮にも女房と呼んだ女性がその程度、とは、いささか理不尽、
とは思いつつ、
「昔の男の威張っておったことよのう」、と、つまらぬ処に感心したりして。
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はて、「風が吹けば桶屋がもうかる」と云うのは、
結果的に儲かったケースなのだから、
わずか一年チョッとの間に、
「150億円も損をした大学」にはふさわしからぬナと云う気がしてきた。
では、それにふさわしい諺(ことわざ)はないものか。
と、云うことで、
手元にあった「ことわざ辞典」を開いてみたら、
アルアル、
有るんですね、これが。
「損のついたコトワザ」
あまりに多いんで、
ためしに数えてみたら、その数なんと「七十以上」。
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世界最大の自動車メーカー、
「ゼネラルモータース」の株は、
去年の今頃に比べ、約十分の一に暴落しているんだそうですね。
ガソリンの暴騰で、アメリカ製大型車の人気が下がった事と、
最近の金融危機で、車の売れ行きが悪くなったと云う
ダブルパンチで、
会社の存続さえ危ぶまれるほどの状態なんだとか。
二年の間、大騒ぎしてやっと勝利した新大統領、
注目の初仕事が、
この潰れかけてる会社の救済に、
「税金をどれぐらいまで突っ込むか」で、
注目されている、と云うのだから、 . . . 本文を読む
年とると、
本を読む時、細かい字が読みにくい。
ことに振り仮名。
大概の日本語は、マァいいのだが、
平安時代の役職や儀式典礼となると、読みが独特で振り仮名に頼るしかない。
その振り仮名が小さすぎる、
古書なんかで、
天眼鏡で見てもダメなほど小さい文字があると、
仕方ないので、適当に読む。
大概、間違っているはずだが、悩む事はない。
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昆布茶を入れて、
中袋を缶に戻そうとすると、ビミョーに入れにくい。
もともと中袋のサイズが缶に合ってないのだ、
メーカーが少し気をつけて、
缶に合う袋を作れば済むだけで、簡単なことなのに。
もう、何十年も同じ。
最近は和菓子が小さくなった。 . . . 本文を読む
日本語でありながら、漢字はムツカシイ、
私は子供のころ、、
「執着」を「しっちゃく」と読んでいたし、
「順風満帆」を「じゅんぷうまんぽ」と思い込んでいた。
でも、これ、後で考えると、原因は分かるんです。
まだ小学生の内に、
家にあった大人向けの小説なんかを自己流に読み、
間違ったまま覚えてしまったんです。
学校の図書室で借りて来る本だと、
「振り仮名」があるから、間違えずに覚えるんですけど、
大人向けの推理小説や官能小説には振り仮名ないですからね。
同じ「江戸川乱歩」でも、
「少年探偵団」なら振り仮名付きだけど、「屋根裏の散歩者」にはない。(笑) . . . 本文を読む
だいたい「漢字の読み間違い」ぐらいなら、
良くあることで、
誰しも一度や二度は恥をかいた覚えがあると云うモンです。
そもそも、
「踏襲」や「未曾有」なんて言葉は日常会話で使わない。
従って、
一旦、間違って覚えてしまうと、
言葉にしないんだから、なかなか気が付かない。
普通は使わない言葉ですからね、
他人から指摘される事もない代わりに、自分も間違ってると思わない。 . . . 本文を読む