漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

夢見る夢男さんたち

2022年07月24日 | 政治・経済・こぼれ話

安倍元首相の国葬が閣議決定されたことを受けて、

視聴率も高い人気番組「サンデーモーニング」で、
女性のコメンテーターが、

「これってもう法の支配ではなくて一部の人の支配を強化してゆく、

 安倍政権下でずっと指摘されてきた
 構造的な問題を悪化させてゆくことでもある」と激しく批判したら、

司会の関口宏さんも、
「たしかにそうですね」と頻りに頷いていたそうです。

つまり、葬儀の形式を取り上げて、

「日本は法治国家ではなく、
 一部の権力者に依る独裁政治に向かっている」と仰ってる分けですな。

朝日新聞の川柳欄から発した国葬問題は
一部の野党がその批判に乗っかることで、どうやら国家体制への批判にまで及んだらしい。

私が思うに、
この議論の根本には左派政治勢力の「安倍憎し」があるように思う。

経済問題でもそうだが、
反安倍の急先鋒、朝日や毎日などの左派マスコミが一番激高したのが安保法制。

安保法制を単純に言えば、
「集団的自衛権を認める」と云うことだが、

もっと分かり易く言えば、
「日本は同盟国のアメリカと共に戦う」姿勢を示したことにある。

反対派は、
「そんなことをしたら戦争に巻き込まれる」
「日本国憲法に反する」などと激しく批判した分けだが、

ロシアのウクライナ侵略という現実を見せられ、

ウクライナがもし西側の軍事同盟NATOに加盟していたら、
この侵略はなかったろうと考える人々が増え、

その考え方の行き着く先として、
「安保法制は日本の安全に貢献している」と考える国民も又増えた。

先日の選挙でも、
憲法改正に積極的な政党の票が三分の二を超えた。

つまり憲法が平和を守ると考える左派勢力は、
平和を叫べば叫ぶほど、

その実現性に、
国民から疑問符を突き付けられると云う悪循環に陥っている。

即ち「憲法九条さえ守れば平和」と云う、
夢見る夢男さんのような空理空論が通用しなくなっている分けだ。

これに依り、
正面から安倍政治を批判しにくくなった左派の人々は、

その鬱屈した思いを
国葬にぶつける事で意趣晴らしをしているように私には見える。

つまり国葬を批判しているように装いながら、
何とかして安倍政治を批判したがっているように私には見える分けです。

国内で必死に安倍政治を批判している人々の熱気とは逆に、
国際的には安倍政治を讃える声が強まっているのは、なんとも皮肉な事です。

 

 


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