我が日本の国防やその課題について、
防衛省が発表する「防衛白書」と云うものがあります。
コレ、毎年出るんですが、その表紙はと云うと、
富士山やジェット戦闘機の写真とか、まぁ、お役所らしく通り一遍のもの。
処が今年は「墨絵の騎馬武者」、
これが「芸術的でかっこいい」と話題になってるんだそうです。
その表紙のデザインについて企画した28歳の女性自衛官はこう語ってます。
「安全保障の問題は、
普通に暮らしていたらあまり考えないと思うんです。
でも、国を守る活動を実施していくには
国民の理解と支持が何よりも重要、それ無しには何もできません。
今は『激動の時代』だと思う。
専門家とか限られた一部の人だけで議論される話にしてはいけないんじゃないかと」
もちろん、「いかにも戦争したがってるって感じ」とか、
「戦国時代のファンタジーに酔う感性は恐ろしい」と云った批判もあるそうですが、
この表紙の騎馬武者、
勇ましくて力感あふれるデザインだが、刀は振りかざしていない。
そこらあたりは、
専守防衛を旨とする自衛隊を十分に意識してのことらしい。