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以下、ムジカ公式ブログの本文です。
『パーツの選択 vol.4』の続きです。
オーディオ機器を構成する電子部品はどう選択するかを考えています。
今日は抵抗についてです。
抵抗には一般的なカーボン抵抗や金属皮膜抵抗の他、
音量調節のためのボリュームや調整要素としての半固定抵抗
大電力に使用する巻線抵抗やセメント抵抗があります。
私はあまり使いませんが、ソリッド抵抗や酸化金属皮膜抵抗もあります。
一般的な家電製品では信号系には１/8ｗのカーボン抵抗やチップ抵抗が使われますが
当社ではほとんどの場合１/４ｗの抵抗を使用します。
抵抗は電流が流れて発熱すると熱擾乱雑音というノイズを発生するからです。
それでは大きい抵抗を使った方が良いと、
１ｗや２ｗの抵抗を使用する方があります。
これもおすすめできません。
抵抗は高周波ノイズ＝電波が混入しやすいパーツです。
そんな抵抗の体積が大きくなると
比例してノイズの混入も増えてしまいます。
そのバランス点が１/４ｗの抵抗だと考えています。
それでは、１ｗを消費する回路に使用する抵抗はどの程度の容量のものがよいのでしょう？
答えは５ｗです。
当社では消費している電力の4倍を目安にしています。
４ｗの抵抗はありませんので、この場合は５ｗを使用します。
１ｗの回路ですから１ｗの抵抗ではダメなの？・・・という方もあるかもしれませんが
１ｗの抵抗というのは『１ｗ以上で使用すると壊れる』のです。
１ｗの回路で長期間安定して使用する最低ラインが４ｗということになります。
こんなことを書くと、先の１/４ｗの抵抗は大丈夫なの？・・・と思われるかもしれません。
例えば、アンプの入力抵抗を例に計算してみましょう。
一般的なアンプの入力インピーダンスは47キロオームです。
音楽信号の電圧は大きくても２ｖ程度ですから
電力P＝V＾２/R＝2✕2÷47000＝0.0000851ワットになります。
その4倍は0.00034ワットですので
1/4Ｗ＝0.25ワットに対して十分な余裕があります。
抵抗は大きすぎても小さすぎてもダメなのです。
次回に続きます。
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