『真空管と共に廃れたSRPP復活の実験 vol.5』の続きです。
SRPPの設計にあたって回路に仕組みを解説しています。
今日は入力抵抗カについてです。
入力抵抗は下側の増幅素子のゲートについている抵抗で
入力インピーダンスを決定しています。
回路図では1メグオームとしてありますが、
増幅素子側からみた場合、
これよりも小さい抵抗値であれば何オームでも構いません。
一般的な47キロオームにする事が多いのですが
実験的なバッファアンプでしたら100キロオームから470キロオームの間をお勧めします。
この抵抗値が大きくなるとそれに比例して電流は減っていきます。
電流が減れば損失(いわゆるロス)も減っていきます。
例えば、
一般的な47キロオームの入力抵抗に対して
10倍の470キロオームにした場合、
他の機器からこの増幅回路に接続されているケーブルのロスは1/10となります。
入力インピーダンスを10倍にするということは
ケーブルの太さを10倍にしたのと同じ効果が期待できます。
反面、ノイズには弱くなり、
ノイズは10倍混入し易くなります。
メリット、デメリットのバランスを考えてここの抵抗値を決めて下さい。
初めてであれば100キロオームくらいがオススメです。
これでも2倍の太さのケーブルにしたとき位の損失になります。
次回に続きます。