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真空管と共に廃れたSRPP復活の実験 vol.6

2018-07-22 | オーディオ部品のうんちく

『真空管と共に廃れたSRPP復活の実験 vol.5』の続きです。

SRPPの設計にあたって回路に仕組みを解説しています。

今日は入力抵抗カについてです。

入力抵抗は下側の増幅素子のゲートについている抵抗で



入力インピーダンスを決定しています。

回路図では1メグオームとしてありますが、

増幅素子側からみた場合、

これよりも小さい抵抗値であれば何オームでも構いません。

一般的な47キロオームにする事が多いのですが

実験的なバッファアンプでしたら100キロオームから470キロオームの間をお勧めします。

この抵抗値が大きくなるとそれに比例して電流は減っていきます。

電流が減れば損失(いわゆるロス)も減っていきます。

例えば、

一般的な47キロオームの入力抵抗に対して

10倍の470キロオームにした場合、

他の機器からこの増幅回路に接続されているケーブルのロスは1/10となります。

入力インピーダンスを10倍にするということは

ケーブルの太さを10倍にしたのと同じ効果が期待できます。

反面、ノイズには弱くなり、

ノイズは10倍混入し易くなります。

メリット、デメリットのバランスを考えてここの抵抗値を決めて下さい。

初めてであれば100キロオームくらいがオススメです。

これでも2倍の太さのケーブルにしたとき位の損失になります。

次回に続きます。

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