イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

補いながら働く

2024年03月17日 | その他
62歳近くにもなって、仕事を再開したのですが、
これが、ちょうど良い身体への負荷と、
いろんな人と話す機会ができたり、
何かを記憶して、行動したりと、
家にいて絵だけ描いている生活とは
全く反対の動きや刺激を受ける生活となり、とてもいいんです。

あと何年生きるかは神様だけが知ることですが、
これからの十数年こそ、
身体と心のバランスをとらねばならない時期だと思ってますので、
少しの労働は心にもいいんです。
絵だけ、特に宗教画を描いていると、妄想やら、自己中心的になりやすい。

私がオリエント美術館に紹介してしまったイコン画家が
「私を敬わない岡山の人間は、バカばかりだ」とか
「私たちは選ばれた家族なんだから、尊敬されて当然よ。
私たちに金をよこすべきよ。
岡山の文化賞をよこしなさい。」と、
夫と一緒に岡山の作家たちやギャラリーに
って歩いたのを見てましたから、
やっぱり、社会常識、一般常識が欠如したら
ただの頭のおかしな婆さん爺さんですからね。
自分で頭のおかしな婆さんにならないようしなきゃいけないわけです。
「お前らバカなんだから、私たちの介護ぐらいしろ」とまで、イコン画家夫婦に言われましたよ。
イコン教室の生徒たちは介護までしているんでしょうね。
夫婦の娘に連絡しても、全く無視でしたから、親が親なら子も似ています。
いまだに「なぜ、あんなのを紹介した⁉️」と言われますよ。
紹介して大失敗でした。
関係者の皆様、申し訳ありませんでした。

私も仕事では、いろんな人に会ってきましたが
新しい職場の方々は、あったかくて居心地がいいです。
62年近く生きていると、
人の顔を見たら、何を考えているのか?
目や口元の表情でわかるようになり、
特に在宅介護16年をしましたから、
表情のない人から、考えを読み取る訓練ができていたのか?
または、
人って心が顔に出るのが、長年の訓練?で、
わかるようになったのかもしれませんが、
「この人、一生懸命教えてくれているな」とか
「この人は私を曲がった考えで見ているな」とわかるんです。

ひとりだけ、ひねくれた顔をして見ている人がいましたが、
ひょっとして、表情がうまく出せない人かもしれないし、
働く場所が違うので、関わりはないから、つきあいもないだろうと思います。

仕事は慣れてしまえば簡単なこと。
初めてお会いして、教えてくださる先輩、私の娘くらいの方ですが、
その先輩が、とても頭の良い感じいい方で、初めて会った時に
これはもう安心だわ、と思いました。
いてくださって、ありがたかったです。

職場は安心して働く環境になりましたが、
心配なのは、私の体力、身体です。
歩いたり、テレビや動画の体操をしたり、
在宅介護で筋力が違う場所ばかりについていますから、
仕事で働ける筋力にしなければならず、運動はしてきたのですが、
なんせ、62歳になる初老の婆さんですから、何かで筋力を補わなければ、
働くどころか、ぶっ倒れるわけです。

今はYouTubeなどの動画でアスリートのトレーニングの仕方とか、
いろんな筋力トレーニングやサポートが見れます。

私が注目して、実践したのが、
弱い筋力を補うテーピングです。
テープ代金はかかりますが、
筋肉を痛めて動けなくなるのが困る、私の年齢ではフレイル状態になると本当に困りますから、
踵、ふくらはぎ、膝、股関節、腰、肩などにテープを貼りました。
テープだらけです。
動画でテーピングを検索しますと出てきます。参考にしながら自分で貼りました。
これが、効く。
仕事が終わった後もダメージがないんです。

ロールのいちばん安いテープを買い、30センチに切り、
角を丸く切って、
オルファカッターのキリヌークで
テープ裏の剥離紙を剥がしやすく切っておきます。
このキリヌークは新聞1枚だけとか切れるカッターで、
テープ裏の剥離紙だけを切るんです。
使い方は簡単ですよ。
テープは踵、ふくらはぎ、膝、股関節、腰、肩に貼っています。
これは、身体のサポートとしては安上がりで、自分でできます。
お風呂にもテープを貼ったまま入れますが、
よく動かす場所は剥がれやすいです。


いろんなテープも販売されています。
貼り方は動画にたくさん出ています。
探してみてください。




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慈恩精舎

2024年03月14日 | 岡山
前々から気になっていた
慈恩精舎という精進料理のお店に
連れて行っていただきました。

駐車場のミモザが満開で、素晴らしいです。









庵主様(女将さん)は
浄土真宗本願寺派 僧侶 布教使 藤岡貞賢さんです。

お店の中にお仏壇があり、
ご挨拶させていただきました。
こちらでは、朝の法話もされているそうです。





モダン精進料理の小鉢膳十八願をいただきました。
しかも、お仏壇の前の席で、
阿弥陀様に背中を向けて座り、申し訳なかったです。
ひとつ、ひとつ、作り方を考えてみたり、
味を探ってみたりして、とても楽しみました。



蓮根料理を中心に肉や魚は使っていないのですが、
十二分に満足するお味で、私は大好きになりました。
食後に蓮根茶と蓮根煎餅もいただきましたが、
私は蓮根大好きなので、お茶もお煎餅もおいしかったです。

自宅からは4キロくらいなので、
これは自転車でも行ける❣️と思いまして、
私の、お楽しみなお店を発見した思いでした。

精進料理は大学時代、仏画の勉強で高野山に通っていた時に
何回か宿坊でいただきました。
元から精進料理は大好きなんです。

高野山で夕方、ブランコに乗っていたら、
向こうから、若いお坊さんを連れた年配のお坊さんが来て
「おや、あなたはここじゃないよ。
お帰りなさい。」と言われたことがあります。
後から考えたら、あの方は当時の座主でした。
私の未来が見えていたのでしょうか?

今はキリスト教の絵を描いていますが、ご先祖様方は仏教です。
私はクリスチャンですが、
日本の仏様も神様も
すごく大切に思っています。



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差し上げるイコン

2024年03月13日 | チャリティイコン
こちらはチャリティ販売をするイコンではなく、
ある方に差し上げるために描きました。

SMサイズの麻のキャンバスにリキテックスプライムで描いています。

差し上げたい方が私より年配の方なので、
これからの人生に立ち向かう厳しい顔のマリア様に描いています。
マリア様は息子の運命を知っていますから、イコンの顔はどれも厳しい、切ない顔をしています。

1350年あたりのイコンをお手本にしましたから、
フレスコ風に描いています。
必ずお手本を見ながら描くので
時代や地域によって、私の画風も変わります。
こういう時に、仏画の模写を大学時代に勉強できたのは
技術的に役立ちますね。

3月11日から13日、先ほどまでの3日間で描きました。
休みながら、ゆっくり描くんです。

これからニスを塗って、額に入れて
お渡ししたいと思います。








完成〜❣️
イコンは絵の技術さえあれば
難しい絵ではないので、
描きたい人は描いてみてください。






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2024/03/11

2024年03月11日 | その他
光る君へ、でも、
ヒロインまひろのお父さんが、
身寄りのない女性を最後までみてやろうと介護されていましたね。
まひろは父に、
介護のことを知っていたなら、
お父さんが仕事に行っている間は私が介護したのに、と言います。

脚本家の大石静さんも、ご主人を自宅で介護して
介護の大変さをわかっているので、このシーンを書いたのだと思います。

私も両親の同時介護から始まり、2015年に父を家で看取り、母を昨年に見送りました。
16年間の、ほとんど私ひとり、ワンオペ介護でしたが、
私ができることは全てやりきり、
両親の死に全くの後悔はありません。
なぜなら、私が両親の死ぬところを私の目で見たからです。
介護の16年間は、この日のためにあったと思いました。

正教会では永遠の記憶と言われるんですが、
永遠の記憶の意味は、いろんな意味があるとは思うのですが、
ハリストスのなされた事や殉教された方々や
自分の家族のことを記憶に心に留めようと思う気持ちを
永遠の記憶と言うんだと私は理解したんですが、
詳しくは神父様に聞いてみてください。

永遠の記憶を持つ、持てた人はまだ幸せだと私は思っていて、
東日本大震災で2500人もの行方不明者がおられるそうで、
ご家族はいまだ探されていると思います。
亡くなったことはわかっているけど、見ていないんですから。
納得できるものではないと思います。

光る君への、まひろのお父さんは
介護している愛人でもある女性の最期を見てやりたいと言います。
愛する人が亡くなるのはつらいけど、最期を見られるなんて
幸せなんだと私は思っています。

東日本大震災から13年、
当時、デイケアから帰宅した父とお茶をしながら、
川を水が駆け上がるのを見て、大変なことになったと思いました。
我が家まわりの鳥の声が全くしなくなり、
車が通らなければ全くの無音となったので、
地震の規模大きさがわかりました。

今でも、地震のこと、災害のこと、
能登の地震も西日本豪雨も
考えるだけで胸が苦しくなります。
それでも、前進しないと、
生きていかなきゃならないつらさも感じます。

たくさんの方々のご冥福をお祈りします。


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永遠の記憶

2024年03月07日 | チャリティイコン
私にイコンを描く人、
画家の在り方を教えてくださった
イコン学者が2月に亡くなったことを知りました。
73歳、あまりにも早すぎて、驚くばかりです。

学者に出会ったのは高校時代
日曜美術館の山下りんさんの回でした。
45年も前になります。
その後、柳井原ハリストス正教会でお会いしました。
あれからもう、数十年経ちますね。

私の洗礼名のソフィアも
「ソフィアは聖人名ではないのでイコンはない。
キリストのまわりにあるエネルギー体のようなものです。
上智大学の叡智とも違います。」と
教えてくださいました。
娘3人を持つソフィアとは違うそうです。

学者のされていた研究は、
どなたか引き継がれたのだろうか?
早く亡くなる方は、
この世の役目が終わったから
神様の元へ行くのだろうか?
あと、10年以上は研究できただろうに、残念でなりません。
どうぞ、神様の元で安らかにお過ごしください。

私を導いてくださり、
ありがとうございました。

Sawa, σας ευχαριστώ από τα βάθη της καρδιάς μου.
Αυτή ήταν μια φωτογραφία από τον Άθωνα.




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花時計