イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

出てくるもの

2015年04月19日 | イコン
病室で毎日イコンを描いていると
看護士さんたちやスタッフの方々が入って来られ、
ハッ!とした顔をされます。

クリスチャンの方ばかりではないと思いますが、
私が絵を描いているという行為ではなくて、
イコンの図柄にハッ!としたものを感じているのだと思います。

お医者様方も私たちを助けてくださるのですが、
毎日、お世話してくださる看護士さんやスタッフの方々が
本当によくしてくださると思います。

入院が長びきそうですから、
小さなイコンをお渡しできたらと思います。



大アナスタシアで検索してみてください。
wikiに載っている画像からとりました。
プリントしたのではなくて、
iPhone の画面を描きたい板の大きさに合わせて
紙に写し取りました。
私はコピーペーパーであげ写しをしましたが、
トレーシングペーパーなら透けますから、すぐに写せます。
パソコンやタブレットなら、
もっと大きな画像も写しとれますね。
iPhoneやタブレットの普及は、こんなところにも影響があります。

イコンはみんなが写し描きながら伝えてきましたが、
まさか、iPhoneやタブレットみたいな電子機器から写して描けるとは
昔の画家は考えもしなかったと思います。

また、家庭でも描ける、
子どもたちでも誰でも描けるイコンの描き方を書いていきますから
時々、見てください。

iPhoneやタブレットを使うと
世界中のイコンから描きたいものを選べますね。



毎日毎日、イコンを描いていますが、
被災地がますますたいへんだと思ったことと
長引く介護生活を支えるものは
若いときに修業した絵しかないと思ったからです。

イコン画家の白石孝子さんからは
「年寄りばかりみていないで、イコンを描きなさい」と言われましたが、
年寄りをみもしないで
イコン画家にはなりたくはないと思いました。
今、年寄りの病室でイコンを描いていて、
こんな状態は、とても幸せなことだと思いました。
介護しながら、イコンや日本画が描けるわけですから。

不良クリスチャンの私のめちゃくちゃなイコンでも
クリスチャンでなくても
看護士さんやスタッフの方々のお役に立てるかもしれない。
ご自分が持ってなくても、
看護する患者さんか、
誰かにあげてくださればお役に立てるかもしれません。
ですので、病室で描くことに意味があると思って描いています。

絵を描ける幸せ。
まだ、日本は戦場でないだけマシだと思っています。
現状に満足して、次へ進まねば!

イコンは画家が描くというより
画面から現れてくる、
と言われていますが、
私は、たくさん描いていて、
その「画面から現れてくる」という意味がわかりました。

画家の様々な意思や欲望は
全く関係ないところにイコンはあります。
私が描きたいように描く、というのも
私の意思と関係なく、現れてくるといいなと思っているからです。
霊的なこととは、一切、全く関係ありません。
偶発的に描いている、無心に描く、という言い方の方が的確です。

先日のNHKの雪舟の特集でも、
全く同じ意識が取り上げられていました。
次に、その意識のことを書きます。


ちょっと考えまして、
クリスチャンでない方にもお渡しするので
十字架を持っているアナスタシアから
薬瓶に手をあてるアナスタシアに変えました。



この方がクリスチャンでない方も
受け入れやすいかもしれません。
自分で描くと、こんなことが自由にできるのはいいところです。



うん
こちらの方が抵抗感はないですね。
西洋医学の病院ではありますが、
ここは日本ですから、
いろんな考えの方がいらっしゃるから。
このアナスタシアは宗教は関係なく
看護士を守るアナスタシアとして描きたいと思います。
十字架を描くアナスタシアは、
いつか聖路加国際病院に、、、
母の母校です。

衣の色も、この4色ベースで
みな違う色にしていきます。
もっと落ち着いた色になります。



赤はマリア様の色ですから、
赤は使いません。
5色の5番目の色が赤です。
紫は茶よりの紫になります。

ナイチンゲールの娘たちの顔を思いながら描いていきます。
5月にナイチンゲールデーがあります。
それまでに渡せたらうれしいです。













  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

絵描きの責任

2015年04月15日 | イコン
30年前の
日本画の先生たちの、
凄まじい女性関係、
モデルを画家同士で次々まわす、
という話を聞きましたが、

例の1万数千人と関係を持っていた
写真コレクターの元校長と
これらの日本画家たちとは
同じ60歳半ばくらいの男たちだなと思いました。

今、60歳後半から70歳前半の人たちの
様々な問題が表に出てきており、
認知症や他の病気というより
そのほとんどが若いときから
自分がしてきたことの表面化で
多くは社会的な地位を確立してきた人たちなのだそうです。

あの元校長も、日本画家たちも
自分の欲を満たすために
他者、それも弱者、女性を利用してきたわけですから、
家族や身近な人間はわかっているはずで
わかっていながらも家族でいるという
なんともたいへんなものだなと思いました。

日本画家たちのしてきたことは
今ならセクハラとして当然訴えることができます。
しかし、30年前ですから。

いくら、美しい日本画を描いていても
私は「汚い絵なんやな、あれは」と思いました。
もう、汚い絵にしか見えなくなりましたね。
前から、薄っぺらい絵だなと思ってはいましたが、
絵って、現れますね。
自分たちは、すばらしい芸術家だと
洗脳させて、モデルと関係するわけです。

私も、30年前なら憤りましたが、
「もう、爺さんですやん。
若い連中、わかってて相手にしないわ」と思いますし、
実際に私の身近にも、
どうしようもない岡山批判や若い作家を罵りまくるイコン画家夫婦がいましたし、
芸術家って、だから今でもバカにされるところがあるんだなと思いました。
サラリーマンなら、生活できませんもんねぇ。
こう言ったらどうなるか?
こう行動したら、社会はどう見るか?
すばらしい芸術家たちはわかってなかったみたいです。

「アホたれな芸術家たちは、
すでに爺さん婆さんだから
あとは介護生活だし、
家族がなんとかするやろし、
ほっといたらいいやん」と思っています。
若いときに自分がしてきたツケは
自分で払ってくださいな。

さて、頭のおかしな爺さん婆さんは
自分たちの欲、名誉ばかり追っていて
あんなのはどうでもいいですから、
私は私のことをしましょう。

私はキルトも徹底的に縫いましたが、
ひとつのことをするときには
とことんやってみて
自分の身につけてみてから
自分に合う合わないを判断していきます。

金ピカイコンが次々写真にアップされますが、
あれらは、神聖な聖なるイコンでも何でもなくて
ただの私の描きなぐった絵ですから、
そこのところ、間違えないでくださいな。

絵描きはきちんと絵を描くだけでよく、
聖なるイコンになるには
神父様の、成聖といって聖なるお祈りが必要ですし、
また、成聖していただいたイコンを手にする方のお祈りがあって
そうして初めて
私の描きなぐった絵は「イコン」になります。
私が習っていたイコン画家の白石孝子さんからは
「私は神父の娘なんだから、
私の描くイコンはすばらしくて、よく効くのよ」と
私たちは度々聞かされましたが、
そんなことはあるはずなく、
大間違いで、
その言い方はオウムや新興宗教の勧誘と全く同じですから
お気をつけください。
洗脳させて、モデルと関係する日本画家と全く同じ手口です。

神父の娘で正統なイコン画家が
イコン教室でシール金箔の独占販売をしたり、
黄金背景のはずが純金箔を使わずシール金箔ですから
正統なイコン画家と宣伝しているのに
いい加減なものだなと思いました。

イコン教室内から「詐欺ではないか?」という声も出ましたから
私がオリエント美術館に紹介しましたので
ニコライ堂にも確かめました。

イコン画家がきちんとしたイコンを教えないわけですから
イコンを習いたい方は
白石さんに描き方だけ習ってあとは独学か、
またはニコライ堂にイコンを習いたいと
お聞きになればいいのではないでしょうか?

私はメチャクチャな教え方をするイコン画家から習うのは
もううんざりしましたし、
「こんなのは絵じゃないわよ」という白石夫妻の罵りを聞くことがなくなり
本当にストレスがなくなりましたし、
日本画の基礎はイコンを描く基礎と全く同じでしたから
別に「神父の娘」から習う必要はないなと思いました。

白石孝子さんのイコンは
白石さん自身も「私のイコンは立派だから、高いのよ。
ギャラリーで買うと10万円はするんだから」とおっしゃってましたから
それを買われたらいいと思います。
私はバブリー感覚が抜けない見栄っ張りだろうか?と思いました。

私は自分の絵は描きたいように描きます。
ですから、今、徹底的に描いて
確かめて、自分の絵にしている最中です。

ルカは研修医にも渡します。
聖路加国際病院の名前は知っているのに
ルカを知らない若い医者が多いです。

被災地の医者にも渡るようにルカは描いていきます。





なぜ、こんなに大量に描けるかというと
このゴールドフィンガーが
後押ししてくれました。



イコンは黄金背景を作ることがネックでしたが、
光背に純金箔を貼り、
光背以外のバックに、このゴールドフィンガーを使うと
一度で金ピカになりますから、
アクリルのゴールドをぬらぬらと
時間かけて塗る必要はなくなりました。
背景など、さっさと描いて
主役の聖人に時間をかける方がいいのです。

1時間ほどで、これ、
ゴールドフィンガーは全部塗れました。
何にも技術は必要ありません。
塗りゃいいだけですから、これは誰でもできます。
レオナルド・キイさんの黄金テンペラの本に
ゴールドフィンガーが紹介されていましたので使ってみました。
ゴールドフィンガーで黄金背景は助かりました。



絵描きは絵をしっかり描いて
これを手にする人が
イコンにしていけばいいだけです。

絵、そのものの責任は絵描きにあります。

これらの私の描きなぐりは
東北の教会に送り、
神父様に成聖していただいて初めてイコンとなり
必要な方にお渡しします。

イコンは絵を描ける人間が描けばいいだけです。
特別なイコン画家など、全く必要はないです。
特別なイコン画家は教会の管理下で描くべきであって、
私みたいな絵を描く人間は
描きたいように描いた絵が
結果的にイコンになれば幸いなだけです。

白石孝子さんは神父の娘ですから、
教会の管理下でイコンを描いたり教えたりなされば
いいのではないでしょうか。
ご自分でも「私は特別なすばらしい画家なのよ」とおっしゃってましたから。
私はそれが気持ち悪くて奇妙で仕方ありませんでした。
普通、自分で言いませんから。
この人は、頭おかしいなと思いました。
吐き気がしたのでイコン教室は辞めました。
白石さんは何度言っても聞かず、
母の聖人を間違えて描いてよこしましたから、
本当におかしかったのです。
正統なイコン画家が、聖人を間違えて描いて母に渡してきました。

白石さんの娘さんにも、
ニコライ堂にも
柳井原教会にも
おかしいですよ、と言ってあります。

正直言いますと
「神父の娘がイコンに色をつけて、
高額で売って、どないすんねん!
しかも、母の聖人、間違えやがって!
神父の娘のくせに、岡山を罵りやがって!」というところです。

宗教のパワハラ、
芸術家のパワハラ、
お気をつけください。
みな、同じ人間ですからね。

あんな奇妙な頭のおかしい「芸術家」に関わる時間は
絵を描く時間がなくなるので
もう、うんざりだなと思いました。
私はイコンを描きますけど
イコン画家には、なりたくありませんね!

イコンは描きたい人が描いて
伝えていけばいいんだと思いました。

私は自分で描きたいものだけ描いていきます。
それが誰かのお役に立てば、それだけで幸い。
絵を描く能力をもらった意味がありますね。














  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

絵だけ描く

2015年04月13日 | イコン
大学時代の友人、
日本画家の夫妻に
30年ぶりにお会いしました。

大学の先輩や友人たちの
30年間にあったいろんな話を聞いて
20歳代の若い時の生き方、
自ら選んだ道が
30年後も影響があるということを
思い知りました。

また、あのバブル時代が
人生を違う方向へ導いてしまったことも、、、

先人たちの教えをよく聞いて
選ぶ道の間違いがないことの
重要性もよくわかりました。
選ぶ道とは
人間の生きる道のこと、
人道のことです。



昨日、ルオーを青木崇高という俳優が紹介していて
ルオーの作品は
恐ろしくて直視できないと言っていました。



志功の酸ヶ湯の薬師如来も見ました。

これらは、
私が今、描いているイコンとは
全く別のものだとはっきりわかりました。

イコン画家は
やはり、絵を描くだけであって
その素のままのイコンを
必要な人に渡すだけだと思いました。
イコンを描く人間が
描く絵に、
自分の思い込みを一切入れるものではないと
はっきり、確信しました。
ですから、
「イコンを生活の糧に金に変えてはならない」と
厳しく戒めたのだと思います。

これは、医療行為にも似ていて
医療行為を実際に
患者に行うときには
自分の感情は入れず
淡々と作業を実行するのと
全く同じだと思いました。

私は今頃、わかりましたが、
先人たちは宗教画を描く行為と
医療を行う行為を
同じだとわかっていたのですね。
ですから、
聖ルカは医者であり、画家であるわけです。

次々と解かれていくイコン、宗教画の不思議、
ここには、書ききれない細かなこともわかり、
私は驚愕しています。
恐らく、今、
実際に毎日イコンを病室で描いていますから
よけいに敏感にわかるのではないかと思います。

宗教画は、文字の読めない人のために
いちばん最初は描かれた
聖書や仏典の教えを文字を理解できない人に見せてわかるようにした
と聞いていますから
何らかの教えは必ず描きこまれているわけで、
それを描き手の私がわからないといけないなと
改めて、しっかり、思いました。
つまり、字で書いて理解できる絵ではない、
心で感じる絵だ、ということです。

30年目の真実、
絵を描くことの純粋さ、
私の最大の信仰は
これだと思います。

絵描きは絵だけ描く。


こういう代々受け継がれてきた絵は
描ける人間が描いて
また受け継がせていくことが重要ですから
時間かけずにさっさと描いて
必要な方にお渡しすることを
私のミッションとしたいと思います。

絵描きには絵具があるのは当たり前ですから
描く技術があるのも当たり前です。
高額な金銭をイコンからは、とてももらえませんね。
描いていて、
それは強く思います。
イコンで金をもらうのは違う。
金をもらうのは、自分の絵からです。
描いていて、はっきりとわかります。











  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

静かな部屋

2015年04月11日 | イコン
病室は、
すごく快適な部屋。

宗教的な感じは全くないけど
聖地より強く聖的なものを感じる。

生きるか死ぬかが
すぐ間近にあるからだと思います。



よい経験をさせてもらっています。

病室に来られる医療スタッフやサポートの方々は
みなさん、興味を持って見てくださる。



まるで内職のごとく!
いろんな顔あり!

私はイコン画家ではないので
男前か美女か赤ん坊しか描かない。
極悪人や爺さんたちの登場するものは
描かないことにした。
嫌なもんは、描かんぞ!

爺さんのイコンは
もちょっと、
私が婆さんになって
おっぱい垂れてから描こうと思います。
性獣の婆さんになってるかもしんないけど、、、
アミン~

みな水に流れても
芸術や文化は必ず何らかの形で残る。
そう信じて。
これからが、本当の支えだ。

明日のテレビで
肺の移植の先生の特集があるので、
ご覧になってくださいね。
度々、すれ違うのですが、
医者というより、
非常に清しいものを感じる方です。
すごい人って、
枠を超えてると言いますが
そんな感じの方です。

母も昔、折田先生と仕事をさせていただきました。
折田先生は、息子さんを亡くされて
ご自身が移植を強く望まれていたので
移植研究に没頭されたとお聞きしました。
その当時からの移植研究の結果だと思います。











  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

粛々と

2015年04月10日 | イコン
病室での作業は
粛々と進行しております。



粛々と、、、
黙々とすることですね。

看護士さんたちも興味を持ってくださり、
医療と絵を描くことの話をしました。

病院にも、
お医者さんたちが撮影された写真が展示してあり、
医療にも
美意識がなくてはならないと私は思います。

病室とは、
絵を描くには
たいへん居心地のよいものです。

聖ルカは父の先生にお渡しします。


キリストの顔を描くときに
亡くなられた小山三さんや
昨日見た歌丸さんや
手塚先生が浮かびました。
どなたも、その道を極めた方ばかりですね。






  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花時計