イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

介護の始末

2022年11月08日 | 在宅介護
歩けない介護が必要な79歳の妻を、
40年介護してきた81歳の夫が海へ車椅子ごと突き落として殺害した。

私は一報を聞いて、
自分が始末をして、ホッと安堵した夫の顔を想像した。
海へ車椅子のまま落として殺した罪悪より、
誰でもなく、自分の手で始末したことを、心から安心し、
これが妻にしてやれる最期の介護だということを認識していたと思う。

40年、毎日毎日、飯を食べさせ、大便や尿の始末をしていたわけだから、
自分も81歳になれば、死を目前とし、誰がこの妻の世話をするのか?
殺した結果からは、ヘルパーなどの福祉を入れたがらなかったとか、
息子の言うことや、ご近所の皆さんの手助けを必要としてなかったとか、
様々言われているが、
81歳の夫が40年してきた介護の始末を自分でつけただけだろうと私は思う。
そして、罪悪感は全くなく、すっきりしている夫の心がわかる。
すっきりした心持ちで自分も死ぬつもりだ。
夫婦とも、清々しく死を迎える儀式だったと思う。

私も在宅介護、約15年になるから、81歳夫の気持ちがよーくわかる。
私も車椅子ごと、階段から突き落としたら、さっぱりするだろなと考える。
さっさと殺してしまえば、自分も楽になるだろうし、
好きな仕事をまた始められるだろうし、
身体の痛みも楽になるだろうなと思う。
しかし、まだ、突き落として殺す勇気はない。
早く死なないかな?とも考える。
でも、まだまだ生きてほしいと思う。

人間って自分勝手だから、自分が苦しいと逃げたくなる。
精神的なものより、身体の負担があると、逃げたくなるのはさらに深刻だ。
自分の身体まで侵されて行くんだから。
こいつがいるために、自分が苦しんでいるんだと思うのは、
当たり前だと私は思う。
そう考えるのは、当たり前だ。
ただ、その苦しみをどう始末していくのかは、その人の生き方だと思っている。

81歳、夫は自分の介護の始末をしたんだな。
ふーん、と私は思っただけです。
毎日毎日、飯を食わせて、糞尿の始末をしてみてから
81歳夫の批判をしなさい。
ベタベタの便が腕についたり、悪臭が取れない洗濯物を毎日毎日洗う生活をしてから、
81歳夫が妻を海に車椅子ごと突き落とした批判をしなさい‼️


母の細胞に癌はなかった。
昨年より、はるかに進歩した車椅子をお借りして
再診に出かけたが、
ギックリ腰のある私も楽々で病院内を動けました。
最新の車椅子だから、医療関係者たちは、この車椅子を見ていましたね。
車椅子を作る業者さんは、切磋琢磨するから、
毎年、車椅子の進化が進んでいるそうです。
次回はステントを抜きに病院へ行きます。

こういう最新の車椅子は、1割負担の月900円で借りられますから、
福祉の人たち、ケアマネさんたちに相談してみてください。
猫柄のブランケットは、シングルサイズを2つに切ったもの。
ハーフケットを上下2枚使うと、大きなシングルサイズより便利です。


大丈夫、まだ階段から突き落としませんよ。
安心して。
セロトニンをしっかり出すために、私は毎日の食事を必死に食べています。
それは、母や家族のためでもある。
幸福ホルモンをしっかり出さないとね。
セロトニンは現実を冷静に、客観的に考えられる。
突き落とす前に、辞めようと考えられる。
そのために、必死で食ってます。





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