イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

エゴン・シーレ

2023年03月05日 | その他
エゴン・シーレの作品を
人形に作り続けている宮崎郁子さんには
20年前くらいにお会いしているんです。
宮崎さんがシーレ人形を30体ぐらい作られていた頃です。
画廊で長時間、お話ししました。

久しぶりに日曜美術館でお目にかかったのですが、
宮崎さんの強いエゴン・シーレへの愛を改めて思い知らされました。

かたや、
ひとつを見つめ続ける難しさも作品の中に見たんです。
それは、
ほおずき。
シーレ人形は絵に近いように作られていましたが、
ほおずきが、シーレの絵とも違う。
実際のほおずきとも違う。
宮崎さんはシーレの絵だけを見て
ほおずきを作られたんだなと思いました。

大昔、美術関係者の集まりで
「シーレだけじゃなくてもいいんじゃないかな?」
「シーレだけでなく、宮崎さん自身の作品が見てみたい」という話が出ました。
私も見たかった。

けれど、宮崎さんはエゴン・シーレの作品の中に
自分を見つけて、作品を作ることが支えとなって
生きて制作されているんですね。
それは、ひとりのアーティストとして、素晴らしいと思うんです。

私自身は40数年前に
当時つきあっていた人が
シーレに取り憑かれて
展示会に行こうと誘われたのですが、
どうしても、どうしても、
シーレを観に行く気になれず
誘いを断った思い出があります。
色や描き方は、うまいな、
美しい色調もあるな、
とは思うのですが、
嫌いではないけれど、
私には合わないと今でも思います。
これは、私個人の好みですね。

=追記=
同時期、40年前に渋谷で大規模なクリムト展を観たんですよね。
それには、大衝撃、大感激でした。
クリムトとシーレは時代が重なるんですか、
見る方向、ポイントが人によって違うんでしょうね

シーレとクリムト、
どちらも色浸りで、性病に悩まされ続けた一生です。
そういう時代です。





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