イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

ウェットパレット

2023年03月22日 | イコン
イコンはアクリル絵具で描いています。
リキテックスプライムユーザーです。

10年以上前に使っていた普通のアクリル絵具は
塗り重ねて塗り重ねるほどテカテカ光り、
ツルピカイコンになるので、これには困っていました。

ちょうどその頃、
30年くらい前に、日本の文化財の修復に使われたアクリル樹脂にカビが生えることがわかり、
文化財のアクリル樹脂を膠に変える作業をしていたのを
度々、ニュースで見ていました。
大学の先輩方も文化財修復で大量のアクリル樹脂を剥がして、膠に変えたそうです。

以前のアクリル絵具は顔料が2割しか入ってなく、あとはアクリルメディウムなのでテカテカ、ピカピカになるのは仕方なかったのです。

どうにかならないのかな?
イコンを日本画で描くのも考えましたが、信徒はイコンにキスをしますから、水性絵具は難しいんです。
そうこうしているうちに、絵具屋さんから改良されたアクリルメディウムを使ったアクリル絵具が発売されました。
顔料は7割ですから、発色がいいんです。
今は、そのアクリル絵具を使っています。

アクリル絵具を使ってはいるのですが、アクリル絵具の弱点もあり、
それは良い点でもあるのですが、乾きやすいこと。
それを解消するために、私もウェットパレットを使い始めました。

大きなウェットパレットは販売されてはいるのですが、
百均の小さな保存容器にウェットパレット用のスポンジと紙をカットして作りました。


本当は、こちらのケースに入れて使います。
トールペインターの必需品ですね。


トールペインターやモデラーの方々はアクリル濃度は違えど、
同じアクリル絵具仲間ですから、
ブログなど参考にさせていただいています。
特にタミヤのモデラーの素晴らしいこと❣️

ウェットパレット専用のスポンジとハイドロペーパーを使いましたが、
普通のスポンジと、ちょっと高級なキッチンペーパーでもウェットパレットは作れると思いますよ。
スポンジを水で湿らして紙を置き、余分な水を捨てて、アクリル絵具を乗せるとなかなか乾かないんです。


小さな容器にすると、使いたい絵具だけ蓋を開けたらいいですから。
ただ、何ヶ月もこの状態で保存すると必ずカビはくると思います。
寒い時期なら、水分をスプレーしながら2週間くらいじゃないかな?


アクリル絵具ユーザーのアイデアや絵具屋さんたちに助けられて、
私も絵が描けるのは幸せですね〜。






この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 楽しみ、らんまん | TOP | 使い捨てパレット »
最新の画像もっと見る