神父様から、
「子どもでも、片手で持てるようなイコンを描いて欲しい」と
お願い、ご希望がありました。
神父様からの注文ではなく、ご意見です。
注文、オーダーは受けてないのです。
というのは、今は母の介護があり、
何があるかわからず、
自由な状態でいたいのと、
注文、オーダーというのは、
商売になりますから、
イコンの「イコンを生活の糧にしてはならない」に
反する気がして、
私は抵抗があるんです。
「私は神父の娘だから、
私の描くイコンは正統で、
よく効くし、だから高いのよ」
と、イコン画家に言われましたが、
全く、正教会と関わりのない人からも
「土産物のイコンや商売と同じじゃないの?」と言われていました。
イコン学者の鈴木先生と柳井原ハリストス正教会で
イコンの価格について話をしたのも、
イコン画家が自分のイコンを高額に吊り上げていたからです。
私も、あのイコン画家のスタンスは、
イコンビジネスだと思いましたから、
岡山のオリエント美術館に紹介して、大失敗だったと後悔しています。
オリエント美術館、毎日新聞岡山支局、ニコライ堂には、
イコン画家の非常識を連絡してあります。
嫌な思いをされていた方々、申し訳ありません。
イコン画家夫婦に岡山の作家たちは、かなりいじめられてきましたからね。
神父様からのお願いは約10年近く前です。
同時介護があったり、
父を在宅で看取りをしたり、
いろいろあって、なかなか描けなかったのですが、
その間にイコンのために、
いろいろな画材や情報が集まってきました。
私も父の死を見ましたし、
神父様から教えていただいた最期の看取りをしましたから、
描く自信がついてきました。
イコンって、やはり、
普通の絵ではないのです。
ようやく、やっと、
神父様からのお願いを叶えられそうですね。