イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

金泥の残り

2019年02月07日 | イコン
イコンを描いていて、
何か霊的なものがあるかというと、ないのです。

ただ、ひとつだけ、私に起こる現象があって、
それは、ルカの持つ聖書に装飾を金泥で描くときに
フワッと鼻のあたりで乳香の香りがします。
これは、ルカの持つ聖書を描くときに必ずある現象。
私の記憶に聖書=乳香の香り、というのが固定されていて、
乳香の香りがした、という勘違いなんだと思います。
それを、霊的な、と思いたい人は思えばいいし、
私は、聖書=乳香=私の思い出 なんだと理解しています。



私は、洋金、本金は使わないので、
金泥も純金ですが、
鉄鉢の残りの金泥をさらうようにして、
大賀蓮の着色をします。
ゴージャスな凍り蓮になるよね。



キラキラ、写真では黄色く光っているところが、金泥です。
やっぱり、純金のパワーを借りたらいいのよね。
結果的には、コストもかからない。
金は、決めてくれる。
純金、使ってくださいね。



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永遠の記憶を描く

2019年02月07日 | イコン
昨晩、テレビで公開操作をしていました。
普段、あの手のヤラセっぽいものは見ないのだけど、
岡山三郎さんは、岡山在住の方ということで見ました。

不思議だったのは、番組に出る前に
警察に問い合わせすれば
行方不明者の届けの中に彼がいるのがわかるんじゃないかということ。
岡山県警に届け出れば、日本国内の行方不明者の届け出はすぐわかるんじゃないか?
番組の最後でようやく、神奈川県警が出てくる不思議さ。
行方不明者を届ける時には、写真も提出するだろうし。
なぜ、警察でわからないのか?
何もかも一切忘れる解離性健忘症って、非常に珍しいこと。
疑惑を持ちながら見ました。

公開操作の番組では、記憶という言葉がたくさん出てきました。
一般的には、記憶喪失と知られています。

私が描いているイコンの、日本正教会のお祈りの中に
永遠の記憶、というお祈りの言葉が度々出てきます。
永遠の記憶とは、
キリストの教えを忘れないように、
亡くなったた方々を忘れないように、
という、繰り返し言うお祈りで、宣言しているわけです。

母はアルツハイマー型認知症ですが、
私や孫たちがわかるくらいです。
人間の記憶は、風化していく。
だから、また、次の時代があるわけですが、
人間として、忘れてはならないことがあるわけで
ですから、宗教や哲学の学問として
代々、受け継がれてきたんだと思います。

イコンや仏画は、
受け継ぐ記憶を視覚化したもので、
絵で見てわかるように描かれています。

私もイコンと自分の絵を組み合わせて描き始めましたが、
イコンはイコン、自分の絵は自分の絵と、
はっきり描きわけをしたいと思います。

画家が、イコンまで自分の絵だと
ぐちゃぐちゃな記憶になってしまったら
それはいけないと思っていますから。
イコンや仏画を自分の絵の中に取り入れるのは、
画家の意思がはっきりしていないと難しいものです。
画家の精神性が問われますから、気をつけたいです。








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花時計