ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

645話 死もまた復讐  (図未挿入)

2017年04月15日 | 魚人島編



フカボシとルフィの会話を聞いていた魚人島の人々は思い出した。20年以上前、この王国の国民が心から感謝した”人間”のことを。

その人間は、若き日のネプチューンに世話になり、友情の酒を酌み交わしたのだと言って、魚人島にはびこる人間の海賊共を追い払い、二度と魚人島が海賊に襲われないようにと、魚人島を自分のナワバリにして、彼が死ぬ時まで魚人島を守り続けた。
その人間の名は”白ひげ”。

----*しろひげ「おれのダチの国を


人々は、唯一友人だと認めた”白ひげ”と同じ様に”麦わらのルフィ”を信じてみようと思ったのだ。
人間は嫌いだ、だけど人間である”麦わらのルフィ”は友達だからと言って、魚人の国を命張って守ろうとしてくれているのだ。
頭上に差し迫るノアがどうやれば止まるのかは、わからない。止まらない可能性の方が高いだろう。だけど、ここに残るべきなのではないか、と思うのだ。



その頃、ルフィはホーディをノアの甲板に叩き込むと、自身もしらほしの全速力のスピードでノアに飛び乗り乗るやいなや、その腕を武装色で強化して【ゴムゴムの象銃(エレファントガン)】を準備した。

ホーディは、持っていたES薬を全部一気に飲み込むと【魚人柔術”水心””群鮫(むらさめ)”】で再びルフィへと戦いを挑んだが、ルフィにとってホーディはどうでもよく、ルフィはホーディごとノアを叩き壊し始めた。
ルフィは、何度も何度も、その巨大で頑丈な方舟を破壊し続けた。

----象銃連打


ホーディは憎き人間に叩きつけられながらも、プライドを失った魚人族をノアで皆殺しにする事を願った。もはや憎しみは、自分以外の全てに向けられていた。


それを見た「貯空庫」の職員は、王国へ事態を報告した。
「お伝えします!只今”麦わらのルフィ”さんは島の上海にてノアを破壊し、ホーディはルフィさんに敗れました!!」


だが、広場での”新魚人海賊団”の戦いは止まらない。
ゼオが言う。 「死もまた復讐だ!!!死してなお人間を呪え!!惨劇は我らの血肉となる!!怨念が消えることはない!!受け継がれ、復讐はいつか必ず果たされる!!!魚人族にふりかかる全ての災いは人間に起因しているのだ!!!怒りは全て人間に向けろ!!!」



その言葉に、人々は反論できなかった。確かに歴史を振り返ると全ての災いは人間であり、虐げられた悲劇は消えることではない・・・。
だがマダムシャーリーは子供達に語りかけた。
「自分の目でごらんよっ!今、広場で、空の上で何が起きているのかを!!魚人街の海賊達と戦っているのが人間だよっ!!これから何が起こっても、まっすぐな目で見なきゃいけないよ!!」

---まだむシャーリー

その言葉に、子供達は真剣な眼差しで事態を見つめ、自分で感じ、自分で考えようとした。


---あれも?


ゼオが「戦いに死ねないヤツは、ここでおれに殺されて人間への恨みを残せ」と味方に手をかけ出したのを見て、ブルックが怒った。
「あなたねぇ!死んだこともないくせに偉そうに!死んで恨みを残す!!?バカバカしい!!何も残りませんよ!!生物皆死んだら骨だけ!!!私、命を粗末にする人キライなんです!!鼻持ちなりませんね!私持つ鼻ないですけど!!」
---ブルック死んだこともないくせに

そのセリフにフランキーは「説得力が違うぜ」と感心した。


だがゼオは「ノアが落ちてきて死ぬのは人間だ」とせせら笑ったが、ブルックは「我らが”麦わらのルフィさん”はいずれ海賊王になられるお方、それを信じていれば、何をバタバタする事があるでしょうか」と動じなかった。





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