ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

647話 止まれノア  (図未挿入)

2017年04月17日 | 魚人島編




ギョンゴルド広場での戦いに決着がついたが、頭上の脅威「巨船ノア」が魚人島に落下する事は何も解決していなかった。
ルフィが必死で、魚人島に落下する前にノアを粉々にしようと、最大限の力で殴り続けていたが、ノアそのものを破壊するには到底間に合わないと思われた。

---ノア落下



もう今更逃げ出しても、島が崩壊すれば誰も助からない。
”麦わらの一味”は、皆黙ってその場で頭上のルフィの仕事を見守っていた。ルフィが失敗したなら、どの道それまでのこと。

魚人島の人々も、もう”麦わらのルフィ”に全てを託し、祈るしかなかった。
「負けるな麦わら!」「頑張って麦わらの兄ちゃん!!」「魚人島を頼む!!お前を信じているぞ!!」・・・命の危機の前に、人間も魚人ももはや関係なく、魚人島を「麦わら!!」コールが響き渡った。

--麦わらコール



”約束の日”まで、”約束の舟ノア”を守るという王家の使命も、人命第一であれば致し方ない・・・・。国王ネプチューンは、ノアが破壊されていく様子を黙って見上げながら、心の中でジョン・ボーイに謝った。
(すまぬ。約束は果たせぬ様じゃもん・・・ジョンボーイ・・・)





上空では、ルフィが無我夢中の必死になって、命の限りに舟の破壊に尽力していたが、そのルフィの脳に直接『やめろ!!』と言う”声”がして、ルフィは驚いて手を一瞬止めた。

---やめろ

その一瞬の隙を縫って、シラホシはルフィの前に躍り出ると、体を張ってルフィを止めた。
「おやめになって下さい!!もういいのです!!ノアはもう・・・止まりました!!!」

---おやめになってください


シラホシの言葉に我に返ったルフィが周囲を見渡すと、ノアの周囲をたくさんの海王類が取り囲み、ノアの鎖をその口に咥えて舟を曳いて移動していた。

--海王類

何がどうなっているのかはわからない、ただ、ノアが止まり、魚人島の脅威はなくなった・・・。ルフィは「・・・みんな無事で・・・・よかった」とホッとして気を抜いたと同時に意識を失って倒れた。ホーディに噛まれた傷口からの血は止まることなく流れ続けていた。

その様子を見ていた海王類達は感心した。
『やれやれ・・・何という人間だ』
『何という強い人間だろうね』
『わずかに遅れたら島は救えどノアは完全に破壊されていた』
『間に合ってよかった、シラホシ姫がぼく達を呼んでくれてよかった・・』


海王類達の会話に、シラホシは驚いて答えた。 「わたしくは何もできなくて、悲しくて・・・」

海王類はシラホシに優しく『いいや、麦わらの子の強い思いに導かれ・・・願ったよ。彼が島を守れる様に、彼の味方になりたいと君は強く願ったよ。おれ達の力は君の力だ。君に呼ばれて・・・彼に手を貸した。
シラホシ姫・・・ぼく達は君が生まれてくるのを、ずっと待っていたよ。この舟はおれ達が引く為に作られたんだ。ずっと昔からそうする様に伝わっているんだよ。数百年に一度、我々の王は人魚の姿で生まれてくるよ、なぜかな。なぜだろう。
君は・・・生まれた時から私達の”王”だ。』
と語りかけた。

---シラホシと海王類の会話、舟をひく海王類



この信じ難い様子を「貯空庫」の職員達は目撃し、そして電電虫で魚人島へと実況中継で伝えた。
「ノアは完全に止まりました!!海王類がまるでルフィさんに破壊されない様にノアを守りにやってきた・・・そう見えます。ノアは彼らにとって・・・何か大切なものなのでしょうか?
あまりの出来事に一言では伝え難く・・・しかし間違いない事実、ノアは!!止まりました!!!ノアを完全に破壊する事もなく!!魚人島は救われました!!!!」


この報告に、魚人島は沸きに沸いた。
人間も魚人も海賊も市民も関係なく、ただ目の前の大歓声で喜んだ。

---魚人島が救われたわーわーわー



だが、国王は素直には喜べないでいた。
ネプチューン王は数百年待ち続けた、来たるべき日が来てしまった事に、国と娘に今後起きるであろう事態に覚悟せざるを得なかった。今回の事が序章でしかない程の大きな災難に、世界の巨大な渦に魚人島は巻き込まれるゆくのかもしれない・・・。
「とうとう目覚めたのじゃもん、世界を滅ぼしうる力が・・!!!」

----国王のつぶやき



しらほし姫と”帽子の子”と別れた海王類達は、ノアを引きながら話しあっていた。
『気のせいかな、あの帽子の人間、ぼく達の声に気づいたよ。ちょっと前にもこんな事があったね。』
----ロジャー「誰ダァ!」

そんな事を思い出しつつ、海王類達は「海の森」の船の墓場へとノアを置いて、また深い海へと戻って行った。
そこには事態を知らない船大工トムさんの弟****と、タコのはっちゃんとケイミーが体を休めていたので、突然の海王類達の襲来に、その海王類達がノアを置いて行ったことに、心底驚いた。
海王類達は『舟はボロボロだ、直るかな、ちゃんと使えるかな。直すには”あの一族”の力が必要だが、時代が代わった・・・』
『直るといいね、約束の時までに』





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