
「うっかり神官のゲダツ」を倒したチョッパーは、遺跡の上に伸びる「巨大豆蔓(ジャイアントジャック)」をよじのぼっていった。
「オレが一番に黄金見つけたら、みんな喜ぶだろーなー」と、みんなの喜ぶ顔見たさだった。
チョッパーが蔓をよじ登ると、また雲の地面があり、そこにも遺跡があった。
そして、そこで見たものは・・・・・あまりに巨大すぎる犬ともう一人の神官「オーム」、そして血まみれで倒れているシャンディアの戦士だった。

神官オームは、その強面の顔で、人間の脆さを憂いて泣いていた。
「幸福になろうと生まれ、幸福を欲し、戦いに死す。抜き差しならない人間の性だ・・・哀しいな・・・。だが、救いの道が一つある。・・・みんな死んだらいい」


チョッパーはその傲慢すぎる危ない思想に震え上がり、ここに来たことを後悔して逃げた。
走りに走り、神官オームから随分離れたと思った時、不意に斬撃がチョッパーの胸を斬った。

剣士であるオームは、剣の届かぬ遠くにいながらつぶやいた。
「生くる術なし、哀しみの求道。ここは生存率0%"鉄の試練"」

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