ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

581話 忍びよる未来  (マリンフォード-33)

2017年02月11日 | 頂上戦争編




頂上戦争の舞台、マリンフォードの沖には7隻の船が浮かんでいた。
新たなる海賊時代を担う彼ら”ルーキー”が、この重大な歴史の節目を見逃すはずもなく、大海賊時代の”秩序の立証”であるマリンフォードより立ち上がる戦塵をじっと見据え、殺気立つ時代の流動を、その肌で感じ取っていた。

ドレークは、黒電電虫でマリンフォードでの何らかの情報を得て、つぶやいた。 「海軍もまた、変わらざるを得ない・・!!」
カポネは、「白ひげの「領海」が血の海に変わるのもあっと言う間さ」と塗り替えられる海賊世界を予言した。
怪僧ウルージは「鍵は黒ひげ、間違いなくしばらくは奴らが台風の目になる・・・!!」と大物海賊達の混乱を見据えた。
アプーは、この戦争に加担して”麦わらのルフィ”を連れ去ったトラファルガー・ローの出方を気にした。あの残忍で通った男が、本当に瀕死の麦わらを助けるのかどうか。
ボニーは、怒りに震えて出航した。 「何もかも”あいつ”のせいだ!!!すぐに探しだしてやる!!行くぞ!!新世界へ!!」
ホーキンスは未来の世界の渦となるべく男の事を占っていた。 「何度やっても”麦わらのルフィ”の生存確率が0にならない」





そしてキッドは、新しい時代の幕開けに立ち会ったことに、そして未来にゾクゾクした。
「これによって生まれた勢力”黒ひげ”ってのは相当なタマだぜ!!「新世界」は「四皇」達の統べる海「赤髪」「カイドウ」「ビッグ・マム」・・・・。均衡が崩れた今、始まるんだよォ!!誰も見たことのねェ”新しい時代”!!!」







頂上戦争が終わったことは、臨時ニュースとして全世界に瞬く間に広まった。
「海軍本部が勝利し、伝説の海賊”白ひげ”が破れた」ことに、民衆は大いに喜び、歓喜した。
歴史がそうであるように、情報は巡る程に削ぎ落とされ、海軍の「勝利」の2文字が海風に踊り、世界はこの大事件に浮き足だった。




人々は気付かない。海軍の勝利・・・・・その戦争のもたらすものは、必ずしも平和だけでなく、”白ひげの脅威”という抑止力を失った海は、次第に大きく揺れ始めることを。

各地の海賊達は、白ひげの遺した言葉『ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)は実在する』に反応して立ち上がった。過去に海賊王ゴールド・ロジャーが処刑された時に、この言葉によって大海賊時代が引き起こされたように、再び『ワンピース』は日常に埋没していた海賊や、今から海賊を目指す者達の血を掻き立てて、次第に大海嘯のうねりを世界へと広げていく。

立ち上がった海賊達は、手始めに”白ひげ”の領海を襲い出していた。
大海賊の領地であるという平穏な日々は、簡単に打ち破られ、その日人々は思い出した。ヤツラに支配されていた恐怖を。籠の中の安寧が永久に続くものではないことを。再び東西南北の海と、グランドラインは血に染まりだしていく。今までの海賊の脅威など、静まり返ったものであったことを知ることとなる。




戦争が終わり、海賊達が引き上げていったマリンフォードに、ようやく「大監獄インペルダウン」の状況が伝わってきた。
看守長マゼランは、ひどいやられ様で、集中治療が行われているが、生死を彷徨う状況であるという。虫の息だというのに、責任を口にし、体が動けば自決しかねない精神状態である、との報告にセンゴクは声を荒げた。 「そんなくだらんマネは絶対にさせるな!!!」と。

ルフィ達が脱獄した後、黒ひげ達の侵入によって、インペルダウンは惨劇の場と化していた。
まんまとレベル6に到達した黒ひげは、レベル6の世界最凶の囚人達に殺し合いをさせ、生き残った選りすぐりの4人を仲間として連れ出したのだと言う。だが、黒ひげが連れ出した4人以上の人数の囚人達が監獄から姿を消している。

レベル6クラスの囚人は、たった一人世界に放たれただけでも人々に甚大な被害を及ぼすことが必至である。センゴクは部下に大至急脱獄犯の手配書を世界に公表して、危険を呼びかけるよう指示を出した。

だが、部下は体を震わせながら、声を詰まらせながらセンゴクに伝えた。 「・・・ですが・・その・・・世界政府より、この件は包み隠せと!!これ以上の失態は”政府”の信用に関わりますので・・・・」

センゴクの怒りは頂点に達した。
人々の命と、政府の信用を天秤にかけて、政府の信用をとるとは・・・・!!!!!
人々あっての政府であり、海軍であり、正義ではないのか・・・・!!!何を守って正義と言うのか!!!





そのマリンフォードの裏町でも、ある動きが起こっていた。
ドフラミンゴが、ファンタジスタを操って、ゲッコー・モリアを殺そうとしていたのだ。
「モリア、お前はもう七武海の称号を背負うにゃ力不足だ。頂上戦争にて戦士したって方が、政府に消されたてのより格好がつくだろ?これはセンゴクより、もっと上のさしがねだ」とドフラミンゴは不敵に笑った。










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