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(裏)長男の荷物

それどこで買ったの?いくらしたの?Where did you get It? How much was It done?

映画 アメリカン・スナイパー の感想 中編の後編

2015年03月25日 16時15分08秒 | 映画
ますますもって何の話か

1965年3月8日にアメリカ海兵隊が上陸して、ベトナム戦争は9年続きました。辛うじてジャングルから生還できたアメリカ兵は帰国しますが、彼らは決して英雄とは呼ばれませんでした。迎えてくれるはずの祖国がベトナム帰還兵を社会に受けれることを拒んだのです。様々な理由があります。1960年代の後半になると、戦争の激化と長期化が、アメリカ国民に戦争の意義について疑問を持たせ始め「反戦運動」と発展します。また、ベトナム戦争への戦費が拡大するにつれ福祉予算の圧縮に不満を持ったキング牧師らの黒人公民権運動は公然と反戦の声を出し始めます。これらの運動にさらに大学生の学生運動が結びつき、1967年4月に全米で広汎な人々が反戦集会を組織して、やがて反戦運動が全米を覆うことになります。命を懸けて赴いた戦場は祖国がこぞって反対する戦争だった、昼夜問わず正気とは思えない敵ゲリラの攻撃に耐え、ようやく帰国できたというのに。しかも、絶えず死と隣り合わせという状況、その状況下の過酷さは想像を絶する。殺されるという人の最大のストレスに24時間、いいやいつ終わるか分からない永遠とも思われる時間、心が暴露されるわけです。そして追い打ちをかけるように、本来ならねぎらい迎え入れてくれるはずの祖国が、まさに帰還兵を置き去りにした、国による裏切り行為だ。命を晒して殺し合いをした意味、仲間が死んだ意味を根底からひっくり返されて、さらに自分の居場所さえ無いという。心を蝕まれた帰還兵を生んでしまったのがベトナム戦争です。今さらながら、戦争の功罪の重さをアメリカや、そして世界の良識ある人たちが知ることになります。善人ぶるわけではありませんが、本当にやるせない

益々もって続く、内容は無い


映画 アメリカン・スナイパー の感想 中編の中編

2015年03月25日 15時52分49秒 | 映画
もう完全に映画の話では無いな

朝鮮戦争は1953年7月27日休戦とあるように、北緯38度線付近で停戦して現在に至る(朝鮮民族を分断し、かつ今なお交戦状態)。引き分けではありませんが、勝った国も負けた国も無い。だから米韓合同軍事演習をやると、北の刈り上げデブの国は必死にショボいミサイル撃って威嚇するのだよ。
しかし、次の代理戦争であるベトナム戦争は1975年4月30日終戦とあるように、負けた側、それは南ベトナム政府軍・アメリカ軍です。大国アメリカ合衆国が初めて負けた戦争。アメリカはこの戦争で、延べ250万人以上の兵士を動員して5万8,718人の戦死者と約2,000人の行方不明者にこれに負傷者を加えるとおよそ30万人を超える人的損失を出した。それは、第二次世界大戦や朝鮮戦争の戦争中や終結後の状態と異なり、ベトナム帰還兵の心理的障害(post traumatic stress disorder, PTSD)が広く認識されて社会問題となりました。たかがイデオロギーの違い、自由資本主義か共産主義かの違い、どちらの考え方がより人類の発展に役立つかは机上で議論すればいい。しかし、志願して、徴兵されて祖国でもないアジアの小さな国に送られて、ぬかるむ真夏のジャングル、ジャングルに仕掛けられたブービートラップ、朝や昼や夜など関係なしに見えないゲリラと戦うのですよ。ゲリラは殺しても殺しても湧いて出てきます、ゲリラは祖国のために戦っているわけですから。それに対して、アメリカ兵は祖国でもないジャングルで、良く分からないイデオロギーのために、昼夜問わず命を惜しまず突進してくる明らかに装備が劣るゲリラと戦わなければならない。銃を持たないと殺されるし、祖国は殺せという。

続く


映画 アメリカン・スナイパー の感想 中編の前編

2015年03月25日 15時25分23秒 | 映画
何か歴史の話になってしまいました。読まなくていいですよ、大人の事情で書いているだけですから。

6,000万とも8,000万人とも言われる犠牲者を出した第二次世界戦。その後、世界各地で植民地化されていた国、地域で独立運動が起こります。独立運動の果ては独立戦争になるわけです。個別に精査はしませんが、植民地として搾取された後、同じ民族同士殺し合うのは悲惨としか言いようがない。それに付け込んだとは、言い方が変ですが、第二次大戦後、台頭したアメリカとソビエトが自国の覇権を広げようと、内戦状態に陥った国々に戦争をけしかけた。イデオロギーの対立とは聞こえはいいですが、代理戦争です。いわゆる冷戦時代の戦争。アメリカ、ソ連または中国が核兵器という最終兵器を手にしたものだから、真っ向から戦争ができない。すまん、手短な所で、朝鮮戦争(1950年6月25日 - 1953年7月27日休戦)、ベトナム戦争(宣戦布告無し1960年12月 - 1975年4月30日終戦)が代理戦争と言われます。
朝鮮戦争、ベトナム戦争、同じ殺し合いなのですが、結果が大きく異なります。その結果が、その後のアメリカ合衆国の政治そのもの変えることになります。
では、次は朝鮮戦争、ベトナム戦争について。

大変恐縮です、まだ続きます。ごめんなさい。


映画 アメリカン・スナイパー の感想 前篇

2015年03月25日 13時56分07秒 | 映画
何故に今さら、アメリカンスナイパー(以下略してアメスパ)の感想を記事にするのか?それは大人の事情なのをお察しください。とにかく500文字の駄文です

先の第二次世界大戦は1939年から1945年までの6年間、ドイツ、日本、およびイタリアの三国同盟を中心とする枢軸国陣営と、イギリス、フランス、ソビエト連邦、アメリカ、および中華民国などの連合国陣営との間で戦われた全世界的規模の戦争。戦火は文字通り全世界に拡大し、人類史上最大の戦争となったそうだ。諸説ありますが具体的には、連合国側が戦死者が軍人1,700万人、民間人3,300万人、枢軸国軍人800万人、民間人400万人、計6,200万人。キーボードで簡単に「計6,200万人」と入力できますが、6,200万人もの人たちが亡くなった重みについて人類は反省し、二度と戦争は起こしてはならないと亡くなった人たちに誓わなければならない。6,200万人としましたが、ホロコースト、虐殺、強制労働や不明な部分などを含めると8,000万人とも言われます。
人類史上最大の” 殺し合い "の第二次世界大戦ですが、前述の通り「国」対「国」の戦争です。プロイセン王国の軍事学者カール・フォン・クラウゼヴィッツに言わせると「戦争が他の手段を以ってする政治の延長」だそうだ。戦争を招いた政治家は無能であり、大量虐殺の罪において裁かれなければならない。喧嘩両成敗という言葉がある通り、私心ですが、敵対する当事国の政府も自国民を戦争の犠牲とするわけで戦争責任を負うべきである。
話が横に逸れました。素人の考えですが、第二次世界大戦は国益をめぐる戦い。勝てば得るものがある、つまり何らかの目的がある、資源とか、いっそ世界征服とか。戦争という人殺しを分かりやすいと言うと不謹慎ですが、国益という欲望のために殺し合いをするとはいかにも人間らしい。(もちろん人間の暗黒面のことです)

続く
記事を分かりやすく、いいやおもしろおかしくするために画像、動画が使えない大人の事情をお察しください
代わりに「ピーテル・ブリューゲル 一家」を画像追加で更新しておきました。どうぞお楽しみください


アメリカン・スナイパー American Sniper

2015年03月17日 20時49分11秒 | 映画
※ネタバレ上等。ニュースになりましたから周知の事実です
American-Sniper-Movie-Poster-11.jpg
おもしろい映画レビューがいいですか?真面目な映画評論がいいですか?
こう書いてしまうと、「面白くなかったのだな」と思われてしまうかもしれませんね
ストーリーは、イラク戦争に4度従軍したクリス・カイルの自伝『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』(原題: American Sniper: The Autobiography of the Most Lethal Sniper in U.S. Military History)を基にしています
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そして、その” 伝説 ”の狙撃手クリス・カイルが自伝を出版後どうなったかは、ニュースになりました
American Sniper' author Chris Kyle fatally shot at Texas gun range - U.S. News
author killed.jpg
”PTSDで苦しんだカイルさんは同じPTSDに苦しむ退役軍人を助ける試みをしていて、2013年2月2日にPTSD治療のため知人2名とともにテキサス州グレンローズにある射撃場を訪れており、射殺体で発見された。射撃場ではもう1名の知人も遺体で発見され、警察は逃亡した知人の男を容疑者として逮捕しました。”
以上がストーリーです。
狙撃手とは軍隊の中でも特殊な技能を持った兵士です。故に今まで数多く映画化されています。ゴルゴは除外。
例えば、どんな技能かと
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本当はもう一人、観測手(バディ)がいます(上の写真にいるかどうかは分かりません)。狙撃手一人で敵部隊の進行を止めることができます。必要なのは、確実な狙撃と見つからないこと。周りは敵だらけの戦場で、見つかったら囲まれるか、最悪爆撃されて殺されます。よほどの射撃とメンタルの訓練が必要です。本作では、無謀な突入をする海兵隊を見かねて随行するようになるのですが、そこでさらに仲間の犠牲を見るわけです。主人公は敵から悪魔と恐れられ懸賞金もかけられます。しかし彼は4度に渡り従軍します。祖国のためという理由、仲間を守るためという理由、仲間の敵を討つためという理由で。

商業用に作られた映画で、愛国心と反戦についてとか、何故人を殺してはいけないのかとか考えたり悩んだりしてストレスを抱え込む必要はありません。理由、理由と書きましたが、戦争、つまり殺し合いに理屈はありません。そんなこと考えていると心を殺られます。狙撃手クリス・カイルはアメリカにとって英雄かもしれませんが、私にしてはただ有能な狙撃手という思いだけです(ノンフィクションとしては、亡くなったことは悲しいことですが)。
感想ですが、唸るような演出は無かった。見なくていいと思いますよ、アメリカン・スナイパー

主人公を演じるブラッドリー・クーパーは、近々で私が見た映画「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」( 原題: The A-Team)で”フェイス”ことテンプルトン・ペック中尉役でした
4352.jpg
右から2番目。役は女ったらしの要領良し。右端はクワイ=ガン・ジンことリーアム・ニーソン
彼が演じるクリス・カイル
bradley-cooper-american-sniper1.jpg
本人そっくり。大変な役作りだったのでしょう

イラク帰還兵の自殺が社会問題になっているアメリカですが、日本の人口10万人あたりの自殺者数はアメリカの1.73倍です。私心ですが、アルカイダは壊滅させるべきだと思いますが、まず自国の心を病んでいる現実を見るべき。その後にでもアメリカン・スナイパーを見ればいい

第87回アカデミー賞音響編集賞

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