(裏)長男の荷物

それどこで買ったの?いくらしたの?Where did you get It? How much was It done?

赤岳 八ヶ岳連峰 頂上アタック編

2016年10月29日 13時06分16秒 | 登山
山職人アルピニストの朝は早い。
セオリー通り夜明けに起きてみた。早朝5 時だ。登山家は日の出とともに行動するからだ。日暮れ後の行動は” 遭難 ”だ。
「あれ?雨降ってるじゃん。もうちょっと待ってみよう(というか、もう少し寝たい)」。ほら旅行に行くとよく眠れないじゃないですか、枕が変わると眠れないとか。それって「寝ずの番」だそうだ。新しい”ねぐら”に移動したとき、寝ている間に肉食動物に襲われるかもしれないからだ。原始の遺伝子が記憶が我々人類に刻まれているのだ。
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遠足の前の晩に眠れない理由は知らん。

「雨降ってるし、登らずに帰っちゃおうかな、、そんなに登山に執着心はないし、600 メートル登るって嫌というほどしんどいしだろうし、、」。
しかし、テントの外では足音がする。「みんな登るんだ、しょうがない(何がしょうがないだ?)、行くか」。
というわけで朝食。コーヒー沸かして、ハムをはさんだバケットを食べます。
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雑巾ではない、つぶれているだけ。
小雨というか霧雨。
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グレゴリーGREGORY BALTORO 65は良くできている。
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まず背負い心地がコンフォート。フレームがカーボンで軽い(・・と思う)。そしてギミック、それは上蓋が取り外し可能でウェストバックになるのだ。
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今日の荷物はこれだけ。山頂アタックにテントやシュラフを持って上がるバカは必要はない。昨日と較べると”手ぶら”のようだ。
おお!キーホルダーもあるじゃないか
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欲しいぞ。おっと本題と全く違う。
登山道を行く。「文三郎道」。7 時30 分スタート。
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ウォーミングアップ、文字通り「体温を上げる」
体温が低いと代謝が悪い、酸素を運べる血流量も少ない。つまり、しんどい。
本州の森林限界が標高2500 メートル。ここテント場は2300 メートル。酸素濃度は平地の75 %。ということはパフォーマンスは4 分の1 ダウン。ちなみにデスゾーンと呼ばれるエベレストの山頂では人は呼吸困難で「死ぬ」。その標高8000 メートルでの酸素濃度は35 %だそうだ。
辛いのは登り始めの15 分。そうすれば体が温まってくる。酸素を多く取り入れよう、それには息を意識して細かく吸って吸って吐く吸って吸って吐く
ハッハッ、フゥ~、ハッハッ、フゥ~
ズンズン・ジャン、ズンズン・ジャン
Buddy you are boy make a big noise playing in the street gonna be a big man someday ♪
バディ ュ ア ボイ メカ ビッグ ノイ プレイン ザスリ ゴナ ビアビ マン! サムデイ♪
Singing ! シギン!
ウィーウィル ウィーウィル ロックユー!
We will We will Rock you !
(アクセントは” マン ”だと歌いやすいよ)
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フレディ・マーキュリーが何度も何度も頭の中で繰り返される。登ってる最中って意外と余計なことを考えない。

登ってる途中の写真がないな。雨降ってるからな。このルートは結構な岩場で、階段が設置してあったり、はしごや鎖場がある。
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分岐。十字架に見えるのは、まあ人生とは色々ある
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もちろん赤岳山頂へ
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地面が雨で緩んでいるので要注意
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岩場を登る。鎖が張ってある
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「あと少し、がんばりましょう」とかプレートに刻んである、本当かよ?
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本当だった、頂上が見えてきた
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頂上だ
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登頂 標高2,899m
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山頂から見上げる
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雲しか見えない
山頂まで1.3キロ、1 時間10 分
ここで「ポケモンGO」起動してみたらアイポンがフリーズ
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山頂からスタートの(S)までルートのログが直線なのお分かりだろうか。山頂でデータ通信などしてはいけない。というか登山中はポケモンは忘れよう。
下山ルートは「地蔵尾根」
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頂上から少し降りると赤岳山頂山荘
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プレートが設置してある。晴れていればすぐそこの富士山が見えたはず。
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パーティーを追い抜く。パリピ20 人だそうだ。
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さらに下って、赤岳展望荘
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もう1つパーティーを追い抜く。首都圏から近く、山荘、山小屋、そして交通の便がいいから、登る人も多い。
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「下々のもの、道を開けよ。おら頭が高い」。
地蔵の頭の分岐。本当にお地蔵さんが置いてあった。
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ここからの下りがちょっとした岩場。
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おお建物が見えるぞ。テントを置いておいた行者小屋だ。到着。
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10 時20 分。アイポンがフリーズしたから距離は分からない。山頂行って帰って2 時間50 分。
地図に書いてあるコースタイムよりずいぶん早いぞ。荷物の重さの差だ。フル装備で18.4 キロ、今日は水が2 リットルだから3 ~4 キロじゃなかろうか。フル装備は減らせないので(諸事情で ↓ )、ダイエットだ。体重5 キロは減らしたい。

到着したところでお昼ごはん。
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鰯のトマト煮、ハムを挟んだバケット
スパークリングワインも持ってきた。
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ハーフだけど1 キロ以上あるんじゃないか。いいのだ、飲みたいから山で。
またも高級ソーセージを炙るぜ
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あら!Do not eat だって
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一瞬晴れた。山頂では無いな、手前の阿弥陀岳だな。
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多分、追い抜いたパーティーが降りてきた。そろそろ出発するか。
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おやつを食べる。
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やっはり胚芽入りは苦手。
美濃戸に到着。
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退屈な林道を1 時間下って美濃戸口到着。
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路線バスやタクシーが待ってる。
八ヶ岳山荘。ここに1 日500 円で車を置いた。
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出発!
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尖石温泉縄文の湯。八ヶ岳山荘から北へ約13 キロ。入浴料600 円(市民以外料金)。
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普通の町営温泉。
温泉の前に蕎麦でも食おう。「ざる蕎麦ちょうだい」、「冷やし山菜蕎麦もできますが」、「じゃそれを」
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何か想像と違ったが、まあまあおいしかった
温泉入ったし、ゆっくりしたし、さあ、帰るぜ
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登山の何がおもしろいのだろう? 「ひとつの山を登っても、また次に登る山がある。興味が次から次へと尽きないうらやましい趣味だ」と友人に言われた。なるほど、そうかもしれない。

10 月 2 日


車検

2016年10月26日 20時15分18秒 | 乗り物
「お菓子をくれないと、いたずらするぞ、トリック オア トリート!」
「4万キロ走ると、イグニッションコイル交換しちゃうぞ、スパークプラグ!」
ハロウィンじゃないぞ。でも血の気が引いたよ。
4万キロ走るとイグニッションコイルを交換するのはポルシェのお約束というのは知っていた。

お題はハロウィンではない、「車検」だ。

ポルシェセンターに予約を入れたのは3週間前だったろうか。サクサクっと見積もりがPDFで送られてきて、期間は1週間で出来上がるという。
コンピューターを搭載していない時代の車は、まず電気系統が故障、イグニッションコイルやオルタネーター、で原因不明のミスファイヤ。次にクラッチがすべる抜けるで交換。最後にタイミングベルトが切れてエンジンブロー...と一周して振出しに戻る。また電気系統の故障から始まって、クラッチ、エンジン…とグルグルと何周もしたものだ。ああ恐ろしい。スポーツカーじゃなかったが、私もずいぶん昔に東名高速でエンジンブローさせたり、車を首都高のど真ん中に止めた(動かなくなった)ことがある。今、思っても嫌な汗が出る。
ボクスターもオートマチックだが、デュアルクラッチ式のPDK(ドイツ語だとペーデーカー。「ポルシェ」「できる」「子」の略)でメンテナンスフリーだそうだ。
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PDKオイルも交換できるようになっているが、しなくてもかまわないレベル。デュアルというからに、クラッチが2個あるので壊れにくいのだろう(適当)。アメリカ調べでは一番故障が少ない自動車メーカーがポルシェらしい。
黎明期のデュアルクラッチは乾式?でメカニズムが複雑なだけに酷かったらしい。そういえば今のホンダのフィットも初出からデュアルクラッチのリコールぶっ放したが、制御プログラムが原因らしい。
しかしさすがにタイヤは減る。この手の車はタイヤが消しゴムのように柔らかいのだ。
「タイヤの溝が残り3ミリですが交換しますか?車検は通りますが」とポルシェセンターから電話。
「え? おいくらですか?」
「15万円」
「4本で?」
「いいえ、リア2本」
「またにします…」
新品のタイヤの溝は8ミリ。交換から2万キロ走って5ミリ削れたわけだ。スリップサインが出る1.7ミリまで、あと1.3ミリ・・・単純に計算すると、まだ5千キロも走れるじゃないか。しかし小憎らしいことにタイヤはポルシェ指定(N仕様。ボクスターはN4)。指定はBridgestone Potenza RE050A 、Continental SportContact 3、Michelin Pilot Sport 2 。Michelin だけN4で静かでウエット性能がいい。
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N4だから勝手にそこいらのタイヤを履けない。だって200キロで走っているときにパンクでもしたら大変じゃないか! ウソです、ちゃんと法規は守っています。出しても180キロくらい。よそのタイヤ屋で見積もってもらったら9万円だそうだ。6万円安いけど溜息が出る。ちな定価72,280円だって。
とりあえずイグニッションコイルとプラグ交換したから、今後はフィルター類の消耗品、寿命が来たらバッテリー、年一でエンジンオイルを交換しておけばいいらしい。まあ、大物といえばブレーキパッドとタイヤか…消耗品だもんね。
ポルシェに車を取りに来た。
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で、お支払。いただいているのはカフェラテ。
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総額○○万円!その内訳、重量税や自賠責保険など諸費用が54,240円
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クリックで拡大画像になります。興味のある方はどうぞ。まあ今回は前述のイグニッションコイルとプラグ交換が入っているからね。イグニッション・プラグ交換が無くて、エアコンフィルタを自分で買ってきて交換すれば11万円安くなるね。

この足でIKEAに行くぜ。部屋に平積みしてあるマンガを片付けるために本棚を買うのだ。
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まずは遅いお昼ごはん。安いって聞いてたけど、これだけ食べると2,264円。
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メインはスウェーデン・ミートボール。ローストビーフにしとけばよかったかな。デザートはクリームチーズのムース。グラスの黒い液体は醤油だ、茶色いビンは・・何でもない。ドリンクバー入れて飲み物代が約1,000円。
本棚以外に色々ちまちまと買っちまった。ちなみに本棚は6,999円。
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同じような本棚を無印で買うと19,000円だが、IKEAで買った総額が無印と同じになってしまった。IKEA恐ろし。
ウォールシェルフがいきなりトランクに入らない。
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これは想定外だ。
2メートルの本棚は、始めっからルーフを開けて積んで帰ろうと思っていた。「ポルシェ」「できる」「子」だ(マネしないでくださいね)
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一応シートベルトしてみた。
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上に飛び出てるけど、高速の入り口はETCだから止められないし(その通りだ、この状態で高速道路を走った)。
到着。お疲れ様、私。
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笑っているように見える。でも煽るなよ、煽ったところでブッチ切るから

“記念”にもらって帰ってきたスパークプラグとイグニッションコイル。もちろん各6個だ。1セットで14,000円が6セットだ。もち交換費用は別だ。
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4万キロ走ったスパークプラグ
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イグニッション
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パーツリスト載せておきますね
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(クリックで拡大画像)
なぜ、持って帰ったかというと、そもそもボクスターのエンジンってどこに積んであるのかわからない。どうやら運転席の後ろらしいが、一生エンジンを見ることがないだろうと思って。


赤岳 八ヶ岳連峰 前編

2016年10月01日 19時19分06秒 | 登山
理由はない、山に、3000 メートル級の山に登って自分の力を確かめたかっただけ。
八ヶ岳連峰の最高峰「赤岳」に向かいます。
佐久インター周辺。正面に八ヶ岳連峰が見えるそうな、晴れてれば...
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晴れてれば...こんな感じ。そうなのだ、この日は雨だ
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あははは、クソコラだよ
蓼科を越えて、八ヶ岳エコーラインを南下します。茅野市に向かいます。
おおまかの所在地
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車窓は豊穣の季節
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美濃戸口に到着。駐車場に車を置きます。1日500 円。ここ9:30 スタート。
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美濃戸口には駐車場の他に、路線バスのバス停、ロッジや旅館があります。
小雨が降っているので雨具にフェードインン!
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ジャケット、レインパンツ、バックパックカバーを別々に買ったもんだから、偶然にもすべて「赤」。全身が赤。どれだけ赤が好きやねん
「赤」は2016 年の色
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まず美濃戸に向かって歩き出す
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どってことない林道。SUVなら入れるが、私の車やトヨタのクラウンやハイブリッドは底を擦るので無理。
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林道を歩くのって退屈。
歩くこと1時間、美濃戸に到着。10:30通過
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ロッジが何軒かと、ここにも駐車場があります。
ここから登山道。南沢を行きます。
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今回はちゃんとおやつを食うぜ
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エネルギーが切れると、やる気も無くなるんよ。でも、やっぱり胚芽入りが嫌い。
雨が降ったせいか小さな滝が
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小雨で霧も出てて写真が汚いな(基本オートでしか撮らない、カメラは面倒だ)
右上に「短冊」があるよね、「お金持ちになれますように・・」とか願い事が書いてあるわけではない、コレ登山道の目印ね
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蛍光ピンクで見つけやすいけど、見落として変な所に入っていくと遭難する。というわけで、この写真のド正面が登山道です。いわゆるガレ場
ガレ場の「ガレ」はエミール・ガレから由来
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彼が作る優美なガラス工芸品から....(ウソに決まってるやん)
紅葉はまだ先ね
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歩きやすい登山道に出た
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何か人工構造物が見えてきた
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山小屋「行者小屋」だ。13時。スタートから3時間30分もかかっちまった
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今日の行程はここまで
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お昼ごはんは「日清 金のラ王」とジプロックで持ってきたブロッコリー
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高級ソーセージを直火で炙って食うぜ
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テン場
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テント張ったぜ
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テントはスノーピーク(snow peak) テント ファル
これは2014年種子島では、はやぶさ2打ち上げから使ってる。3シーズン対応で、雨水が漏れたことは一度もない。ほらテントって2本のポールがあるんだけど、1本立てた後にもう1本立てようとすると先に立てたポールが倒れて「あららら」とかなるじゃないが、これは一気に立ち上げることができる優れもの。
することが無いので昼寝して、起きたら17時。
今日の夜ご飯。乾燥米と無印のカレーマトンドピアザ、鰯のトマト煮
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ペットボトルに移し替えて持ってきたのワインだ、黒く見えるけど醤油ではない
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セブンイレブン「金のハンバーグ」とワイン(キャンティ)
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カレー出来上がり
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お腹いっぱいなって、鰯とハンバーグは食べなかった
することも無いので、アイポンにダウンロードしてあった阿佐ヶ谷姉妹のコント見て寝ました

「煮え湯は飲みません・・・」
テントの屋根を打つ雨の音、そしてテントの周りを足音がザクザクザク・・・
いやいや「チィッチィッチィッチィッ・・・」ってずっと聞こえるんよ。野ネズミかな?外に置いてあったシェラカップが転がった音がしたので、カメラを出して撮ってみた
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何も写ってません(違うもの写ってないよね?)

距離7.3キロメートル、標高差831メートル、標高2370メートル
10月1日19時。1日目終わり。