ソフトウエア開発においては引き合い時にどれだけ精度の高い見積が出来てるかで、プロジェクトの成否が決まってしまうと言っても過言ではありません。
発注する側は、この時点でいかに「実現したいこと」を具体的にベンダーに伝えられるかがポイントです。
そして、ベンダー側がいかにそれを精度の高い工数見積に落とせるかが、実は重要です。
過大見積が不利益なのはもちろんですが、過少見積はもっといけません。
建築工事を考えてみてください。
建設途中で費用が不足していることが発覚したら・・・?
「実は、要求仕様を実現するためには、あとXXX円必要です。」と工期半ばに言われたら?
「もう、お金ないから、予算内で、出来るところまででいいです。」なんて
建築途中のビルには住めませんよね?
「契約したんだから、契約内でしっかり納品してください」
と強硬しても、体力のない会社だと倒産してしまったり、夜逃げしてしまったり・・・
やはり、建築途中のビルには住めませんよね?
若干の予算オーバーなら体力のある会社なら「勉強代」としてかぶってくれますが、それにも限度があります。会社の体面を保つために、なんとか完成させてくれたとしても、きっとその建物は強度不足で、地震が来ると倒壊します。
そこまで、ひどくなかったとしても、「ちょっと増築したい」といった場合に、「強度不足になるので基礎からやり直さなければムリです」と言われたりします。
では、引き合い先が精度の高い見積をしてくれたかどうかは、どうやったらわかるのでしょうか?
何社かに見積依頼を出した場合は、その比較である程度はわかります。
が、実際には引き合い先に要求仕様を説明するのも、結構時間がかかることなので、何社にも声をかけるのは大変です。
中立的な立場で評価してくれるITコンサルタントに評価してもらうというのもひとつの方法ですが、実は、実装に強いITコンサルタントでない場合はあまり意味がありません。(たとえば、ITに強い会計士さんがコンサルをしている場合、実装には弱いです。)
じゃ、どうする?
ベンダーの対応方法でも、ある程度はわかります。
まず、引き合い時に営業担当だけではなく、開発側のメンバーが同席してくれているかどうか?
会社によっては、プロジェクトリーダークラスまで開発を経験してからしか営業にまわらないというジョブローテーションを組んでいるところもあります。こういう会社なら、営業マンさんの見積もかなりの精度を期待できます。
ベンダーによっては開発に向かない人員が営業にまわされていたり、新人から営業畑一筋なんてところもあります。
こういう場合、「注文を取りに行く!」気合の入った見積になって工数は甘めになります。こういう営業さんだけに引き合い時の打ち合わせを行うのは、とても危険。
何かしら理由をつけてSEを引っ張り出しましょう。
今までに開発したシステムのデモンストレーションが見たいとかなんとか言うのがいいかもしれません。
SEをつれてきてもらったら、「注文した場合の担当本人か?」を確認しましょう。
本人の場合が一番いいですが、担当予定者の直属の上司ならひとまず安心です。
ソフトウエアの開発は、まだまだ担当者個人の力量に負う所が大きいので、担当者またはその上司が、委託側の担当者にとって「腹を割って話ができるタイプか」というのも重要なポイントだったりします。
見積を評価するために、そのSEが過去に手がけた類似システムの概要とその際の所要工数を参考資料につけてくださいとお願いしましょう。
こちらの要求仕様が誤解なく伝えられているか心配なのでといえば、断られることはないはずです。
類似システムを手がけていないときには、見積の根拠を説明して下さいとお願いしましょう。
きちんと説明をしてくれない会社と、説明してくれる会社があるなら、私は説明してくれる会社を選ぶべきだと思います。
発注する側は、この時点でいかに「実現したいこと」を具体的にベンダーに伝えられるかがポイントです。
そして、ベンダー側がいかにそれを精度の高い工数見積に落とせるかが、実は重要です。
過大見積が不利益なのはもちろんですが、過少見積はもっといけません。
建築工事を考えてみてください。
建設途中で費用が不足していることが発覚したら・・・?
「実は、要求仕様を実現するためには、あとXXX円必要です。」と工期半ばに言われたら?
「もう、お金ないから、予算内で、出来るところまででいいです。」なんて
建築途中のビルには住めませんよね?
「契約したんだから、契約内でしっかり納品してください」
と強硬しても、体力のない会社だと倒産してしまったり、夜逃げしてしまったり・・・
やはり、建築途中のビルには住めませんよね?
若干の予算オーバーなら体力のある会社なら「勉強代」としてかぶってくれますが、それにも限度があります。会社の体面を保つために、なんとか完成させてくれたとしても、きっとその建物は強度不足で、地震が来ると倒壊します。
そこまで、ひどくなかったとしても、「ちょっと増築したい」といった場合に、「強度不足になるので基礎からやり直さなければムリです」と言われたりします。
では、引き合い先が精度の高い見積をしてくれたかどうかは、どうやったらわかるのでしょうか?
何社かに見積依頼を出した場合は、その比較である程度はわかります。
が、実際には引き合い先に要求仕様を説明するのも、結構時間がかかることなので、何社にも声をかけるのは大変です。
中立的な立場で評価してくれるITコンサルタントに評価してもらうというのもひとつの方法ですが、実は、実装に強いITコンサルタントでない場合はあまり意味がありません。(たとえば、ITに強い会計士さんがコンサルをしている場合、実装には弱いです。)
じゃ、どうする?
ベンダーの対応方法でも、ある程度はわかります。
まず、引き合い時に営業担当だけではなく、開発側のメンバーが同席してくれているかどうか?
会社によっては、プロジェクトリーダークラスまで開発を経験してからしか営業にまわらないというジョブローテーションを組んでいるところもあります。こういう会社なら、営業マンさんの見積もかなりの精度を期待できます。
ベンダーによっては開発に向かない人員が営業にまわされていたり、新人から営業畑一筋なんてところもあります。
こういう場合、「注文を取りに行く!」気合の入った見積になって工数は甘めになります。こういう営業さんだけに引き合い時の打ち合わせを行うのは、とても危険。
何かしら理由をつけてSEを引っ張り出しましょう。
今までに開発したシステムのデモンストレーションが見たいとかなんとか言うのがいいかもしれません。
SEをつれてきてもらったら、「注文した場合の担当本人か?」を確認しましょう。
本人の場合が一番いいですが、担当予定者の直属の上司ならひとまず安心です。
ソフトウエアの開発は、まだまだ担当者個人の力量に負う所が大きいので、担当者またはその上司が、委託側の担当者にとって「腹を割って話ができるタイプか」というのも重要なポイントだったりします。
見積を評価するために、そのSEが過去に手がけた類似システムの概要とその際の所要工数を参考資料につけてくださいとお願いしましょう。
こちらの要求仕様が誤解なく伝えられているか心配なのでといえば、断られることはないはずです。
類似システムを手がけていないときには、見積の根拠を説明して下さいとお願いしましょう。
きちんと説明をしてくれない会社と、説明してくれる会社があるなら、私は説明してくれる会社を選ぶべきだと思います。