オリヴィアを聴きながら

2男児の母、業歴XX年のシステムエンジニアが日々のもろもろを雑記します。
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トラップ

2007-04-02 09:04:14 | 日常
今回のプロジェクトは、グループウエアおよび連携業務アプリケーションの全面更改で、1年掛かりの大プロジェクトです。
私のタスクは連携業務アプリの新規開発ですが、小規模のアプリが多数存在し、アプリごとに異なる主幹部署と折衝して開発するという手間がかかるものでした。開発規模は5アプリ合計Javaサーブレット+JSPで50キロステップ(フレームワークを除く)。
具体的には、まずは大まかな作業工数の見積もりをして、それにあわせてスケジュールを作成し、要員計画あるいは外注計画を立てます。
お客様と面談して要求仕様のヒアリングから開始し、必要となる機能項目と前提となる業務運用のモデリングを行い基本設計書にまとめます。同時進行で画面イメージのプロトタイプを作成します。これを動かしながらお客様の確認をとりつつ詳細設計書(外部設計)にまとめます。プロトタイプの作成は自分でやる場合もあるし、スケッチブックに落書きしたモノを部下に託して作ってもらうこともあります。

詳細設計の段階で部下に技術的に気になる点についての調査と検証を指示します。

ここで作業について再度見積もりしてスケジュールの見直しを実施します。

ここまでは、ほぼ動物的な勘で動いているだけです。


この後は実装の段階で実際のモノづくりになります。アプリケーション単位やサブシステム単位で外注することも珍しいことではありません。
今回は2社にお願いしました。

実装の段階での私の仕事は交通整理だけです。(これが大事。ここで作業要員が足りない!と安易に自分が実装に参加すると、あちこちで交通渋滞がおこりプロジェクトが迷走します。)

今回、新規開発分についてはわりと美しく進行しました。新人君が手間取って一人でテンパっていましたが、これは必要な経験でしょう。

途中にまったく別の仕事が入ったりして粗利を稼ぎつつも、スケジュールに大きな乱れはありませんでした。

さて、問題は弊社で既設で導入頂いている2本のアプリケーションです。
いづれも金融機関向けのパッケージとして商品登録しているものですが、大幅にカスタマイズしています。
このアプリについてグループウエアからシングルサインオンで連携するように改造するのが今回の主な開発作業です。
そして安定稼働と性能向上のためにクラスタ構成のデータベースサーバーに乗せ換えます。

この既存のアプリにトラップが複数しかけられていました。

続く!!




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