日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2020 - 晩酌

2020-10-18 20:43:32 | 晩酌
去年の経験からしても、晩秋に来るライダーは限られるのが分かっています。ましてやこの物騒なご時世、同宿者がいるとは思っていませんでした。しかし、今夜はさすがに貸切かと思いきや、電話口の管理人からは一人いるとの発言が。手続と先客への挨拶を済ませ、荷物一式を運び込み、準備が整ったところで晩酌の時間です。本日もコープの世話になりました。
昨晩刺身を半額で二つも押さえられたのは上出来でした。というのも、さらに早く訪ねたにもかかわらず、ほぼ切れていたことも何度かあったからです。その可能性も見据えた上で乗り込むと、単品の刺身は捌けていたものの、盛り合わせがいくつか値引きになっていました。一人でいただく前提なら、一つだけ残っている七点盛りです。しかし、七点はさすがにやりすぎかと躊躇していたところ、目の前でさらに値引かれ半額となったため、買えという思し召しと受け取って、すかさずカゴに入れるという顛末です。
鍋は昨晩いただいたため、今夜はジンギスカンにすることも考えました。しかし、もう少し暖かい時期ならともかくとして、今は鍋物が何よりありがたく感じられます。ジンギスカンを一度もやらずに終わることへのためらいはありながらも、元の鞘に収まりました。今夜も最後にうどんをすすって温まります。

刺身盛合せ
合鴨ロースパストラミ
北海道産大豆100%使用きぬどうふ
チゲナベセット
どさんこうどん
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晩秋の大地を行く 2020 - 北か東か

2020-10-18 19:28:12 | 北海道
買い出しを済ませて萱野駅に舞い戻りました。日没が早い分だけ一日の走行距離は短めとなり、本日は120kmほどにとどまりました。出発からの走行距離は約2240kmに迫り、通算23万kmまであと127kmに迫ったところです。
図らずも道央に連泊したことにより、釧路ではなく旭川へ行くという選択肢が浮上しつつあります。しかし、残りの距離を考えると悩ましくなってきました。というのも、現在地から旭川までまっすぐ走ると約100kmなのです。これは、何ヶ所も寄り道しながら向かっていくと、旭川へ着く前に、なおかつ日が暮れた後に到達する可能性もあるということを意味します。日中の達成に重きを置くなら、釧路へ向かって距離を稼いでいく方が理に適ってはいるのです。ただし全体の旅程を考えると、旭川へ向かった方が望ましい点もあり、すぐには決めようがありません。北か東か、明日の朝まで思案し続けることになりそうです。
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晩秋の大地を行く 2020 - 五月湯

2020-10-18 18:20:33 | 温泉
一泊だけするつもりが舞い戻るという流れは去年の再現となりました。それに伴い岩見沢の銭湯の出番が回ってきたことについても同様です。続いては五月湯を訪ねます。
北陸で余所者お断りの銭湯を二軒とはいえ見かけたことにより、玄関の張り紙には注意を払うようになりました。幸いにしてその手の掲示はなかったものの、目に留まったのは月曜と水曜を定休にする旨の告知です。先月からと張り紙にはあります。理由は店主の高齢とも。無味乾燥だった札幌の千成湯に対して、こちらは安普請ながらも古びた味わいを持っています。しかし、古びているということは、次の世代へ受け継ぐための新陳代謝が進んでいないということでもあります。居酒屋に関していえば、古びていること自体が価値を持つのに対して、銭湯も同じとは言い難いようです。
そのようなわけで、この銭湯が末永く受け継がれていくことは残念ながら期待し難いのかもしれません。しかし、路地裏でネオンが灯され続ける限りは通いたいと思っている次第です。

★五月湯
岩見沢市2条東3丁目
0126-22-3740
1300PM-2100PM
月曜及び水曜定休
入浴料450円
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晩秋の大地を行く 2020 - 新商品

2020-10-18 17:20:45 | B級グルメ
札幌の呑み屋事情の貧弱さを考えると、日曜の晩にわざわざ泊まるという選択は考えられません。道央でもう一泊するなら萱野駅のライダーハウスしかないと決めていました。しかし、風呂、買い出しと荷物の搬入、晩酌の準備が要ることを考えると、落ち着けるのはまだ先です。それまでのつなぎとして、セイコーマートの軽食で小腹を満たすという流れは、昨日と同じになりました。
立ち寄ったのは岩見沢6条店、選んだのはザンギを名乗る新商品です。その正体は、早い話が唐揚げで、釧路の専門店で出てくる、唐揚げともフライドチキンとも違う唯一無二の味ではありません。しかし、ニンニク、生姜と醤油を使った味付けは、老若男女を問わずに愛される普遍性を持っています。次は再びフライドチキンにするつもりですが、こちらはこちらで悪くありません。今回の道中で再登場する可能性はありそうです。
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晩秋の大地を行く 2020 - 711系

2020-10-18 16:33:21 | 北海道
新二岐に狙いを定めたのは、あわよくば711系との両取りを狙えるからでもありました。あちらから少しだけ引き返し、継立から北上する道道に入ると、栗山から萱野を経由する道道までの間を短絡できます。合流してさらに走れば、沿道に電車が見えてくるという寸法です。
淡い期待も空しく、日射しはとうに陰っていました。それでも素通りできなかったのは、様子が少し違ったからです。遠巻きに見る限り、修復中のようでした。現況を確かめるため駐車場に入ろうとしたところ、先ほど世話になった有志の皆様方が集まっていました。
去年訪ねたときもそうだったのですが、塗装の剥がれが気になりました。その様子から窺われたのは、北海道の風雪があまりに厳しく、すぐに荒れてしまうのだろうということです。実際のところその通りらしく、今日塗り直したばかりだとの返答が。あちらの撤収を終えた後で駆けつけ、日没までのわずかな時間で作業をしていたということでしょうか。もちろん、それだけで全てが済むわけではありません。何週にもわたって集まり、少しずつ作業を進めているのが実態のようです。毎年訪ね歩いている駅も車両も、志ある方々の手で維持されています。その取り組みに対し改めて敬意を表したいと思った次第です。
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晩秋の大地を行く 2020 - 新二岐駅

2020-10-18 15:54:27 | 北海道
時間が許せば夕張にも寄っていきたいところではありますが、晩秋の北海道の日没は早すぎます。行ったところで西日は山の陰に隠れてしまうと予想されました。そうなるまでに行けるのは一ヶ所がせいぜいです。刻一刻と日が傾いていく中、新二岐駅を再訪しました。
六角形の屋根を持つ、かつての夕張鉄道の駅舎が、放置に近い形とはいえ今なお残るのがこちらです。三年前に訪ねたときは、やはり日が暮れかけていく途中でした。ただし、そのときは既に日が陰った後だったため、いずれ再訪したいと思っていたのです。その宿願を果たすべく再訪すると、狙い通りに駅舎は西日を浴びていました。しかしその手前を走る道道には既に山の影が延びていました。それから五分も経たないうちに駅舎も日陰になるという顛末です。まさしく間一髪でした。
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晩秋の大地を行く 2020 - あびらD51ステーション

2020-10-18 14:46:49 | 北海道
先ほど見学した車両は、目標を超える出資によって保存に至ったものです。そもそもの対象とされていた一両も当然見ていくことになります。続いて訪ねたのはあびらD51ステーションです。
その名の通り、主役に位置付けられているのはD51です。先ほど訪ねた資料館に非公開で保存されていた機関車を、キハ183系とともに道の駅で公開し、もう一両のキハ183が玉突きであちらに収まったという経緯があります。しかし、申し訳ないことではありますが、着くなりまず思ったのは残念ということです。何が残念かといえば、キハ183が置かれた方角でした。苫小牧から岩見沢へ北上していく国道234号線の左側に道の駅があり、車両は道と直交する方角を向いています。着いた時点で日は西に回っていたため、ほぼ逆光に近い光線状態でした。この上ない光線状態の下でもう一両を見た直後だったこともあり、なおさら残念に思われたというのが真相です。
だからといって、午前中に来ればよかったというものでもありません。というのも、車両が置かれているのは敷地の南端なのです。つまり、適度な引きをとって車両を眺めようとすると、車両の北側から見ることになり、ほぼ終日逆光になってしまいます。国道の側に先頭を向けるのは当然のこととしても、敷地の南端ではなく北端にしてくれれば、少なくとも午前中は順光になるでしょう。屋外にもかかわらず、同じく良好な状態で保存されているだけに、最後の詰めが甘くなってしまったのは惜しまれます。
その代わり、本来の主役であるD51は期待以上でした。機関車は、道の駅の建屋と一体になった機関庫風の建物の中に、貨車移動機とともに鎮座します。線路はそのまま屋外に続いており、場合によってはキハ183と並んで展示されるのかもしれません。しかも、ただ車両が収められているのではなく、資料館にあっただろう展示物が移設され、両側の壁を飾っています。鉄道開業からの年表と、蒸機時代を中心にした写真の展示もあり、要衝として栄えた当地の古きよき時代が偲ばれるという仕組みです。
残念と思ったはずが、いつの間にやら小一時間滞在してしまい、西日が大分傾いてきました。今から釧路まで走ろうという気分でもありません。昨晩あたりから半ば既定方針となりつつありましたが、道央にもう一日とどまることになりそうです。
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晩秋の大地を行く 2020 - 安平町鉄道資料館

2020-10-18 13:50:37 | 北海道
追分の町内に入って跨線橋を渡ると、昨日撮った140周年記念号が折しも停車中でした。しかし、今日の目当ては他にあります。続いて訪ねるのは安平町鉄道資料館です。
二転三転した末に、去年より一週遅い時期の渡道となりましたが、決め手の一つは本日ここで開かれる催しでした。活動仲間からの呼びかけもあり、クラウドファンディングなるものに初めて出資したのは一昨年のことです。解体される運命にあったキハ183系を、有志の手により保存しようというものでした。候補地とされていたのは追分に新設される道の駅です。道内各地を走ってきた往年の花形を、道央の要衝に保存するという取り組みに共鳴し、些少ながらも出資するという顛末でした。公開なった昨年は残念ながら立ち寄る機会を逃し、今年も件の騒動で足止めされ、北海道へ行けるのかどうかさえ一時は不透明でした。そのような中で届いたのが、本日開かれる催しの案内です。
道の駅に保存するという目標がひとまず達成された後も、それを超える出資が集まったことから、もう一両を譲り受け、町内に保存したと聞いていました。普段は非公開となっているその車両を整備して庫外に引き出し、機関も回すというのが案内の趣旨でした。活動を再開する前の時点では、11月にでも行ければ行くかという程度の考えでいたものの、案内が届いたことにより、それに合わせて行くのも一興と考え始め、北陸からそのまま行くという瓢箪から駒の結果に至ったわけです。
11時から13時半までと聞いていました。もっとも、一両を見学するのに二時間半は必要ありません。終盤に少しだけ顔を出してみるかという程度の考えでした。こうして一時前に乗り込むと、思った以上に見事です。工場から出場した直後のような美しさを保っているのは、屋内保管という条件からも想定の範囲内でした。しかし期待以上だったのは空模様です。関東では真冬のごく一時期にしか現れないような、目が覚めるほどの青空でした。しかも、晩秋の柔らかい日差しが順光で注ぐという条件は申し分ありません。こうなることを計算した上で、日取りと時間帯を決めたのでしょう。その狙いは見事に的中したことになります。
印象的だったのは終了後のことです。自走で庫内に戻るのかと思いきや手押しだったのです。貨物輸送華やかなりし頃、小さな駅で手押しによる入れ替えが行われていたと聞いたことはありますが、30トン以上もある動力車が手押しで動くところを見たのは初めてです。それとともに、保存を主導した有志の皆様方の愛着が、ありありと窺われる光景でもありました。はるばる来た甲斐はあったとというのが実感です。
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晩秋の大地を行く 2020 - 栗丘駅

2020-10-18 12:15:34 | 北海道
岩見沢から片側二車線だった国道は、栗沢の先で対面通行に変わります。少し走ると現れるのが栗丘駅です。
栗がつくのは同じでも、北海道の駅らしい雰囲気を残していた栗沢駅と違い、こちらは一風変わっています。近くを走る国道と駅前は直結されておらず、踏切の脇から細い道を進み、小川を渡ったその先に駅舎が鎮座します。周辺には民家が点在するものの、市街と呼べるほどの規模ではありません。このことからも、信号場を発祥とする駅なのが一目瞭然です。
全国的にも珍しい複線非電化の線路は、一部区間で単線化されており、当駅の前後もこれにあたります。ただし、かつての下り線は線路とホーム、さらには跨線橋まで健在です。上り線のホームの脇には、旧札鉄管内によくある片流れの屋根を持つ駅舎が、線路と直交する向きに建っています。
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晩秋の大地を行く 2020 - 栗沢駅

2020-10-18 11:40:57 | 北海道
続いて立ち寄るのは栗沢駅です。志文と同様、民営化後に建て替えられてはいるものの、かつては役場まであった町の駅舎だけに、それ相応の違いはあります。間口と高さが違うのはもちろんとして、安普請ながら全体の造り自体はあながち悪くありません。中央に突き出す三角形の高いファサードの下には「JR栗沢駅」の切抜き文字が掲げられ、その上に架かるアーチにはローマ字表記が綴られます。ファサードの左右で対になった建屋には、手前側に若干角度がついていて、あたかも屏風を立てたかのようです。志文駅のそれとよく似た跨線橋は、棒線化によりお役御免になったものの、歩道橋に転用されて今なお現役。駅前には堂々たる煉瓦積みの農業倉庫が二棟並びます。
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晩秋の大地を行く 2020 - 別盛り

2020-10-18 11:02:42 | B級グルメ
萱野駅では二人で分けても十分すぎるほどのリンゴをいただいてきました。しかし、果物とその他は別腹です。沿道にイートイン併設のセイコーマートが現れたため飛び込みました。立ち寄るのは栗沢最上店です。
時間帯からしてもホットシェフの丼物がお誂え向きです。迷うことなく手に取ったのはカツ丼でした。しかし、よく見ると「別盛り」と書かれたシールが貼られています。一見すると変わったところはないものの、昨日のフライドチキンと同様、容器が刷新されていたのでした。中蓋を入れてカツ煮とご飯を分けるのは、ご飯が汁を吸うことにより味が落ちてしまうのを避けるための工夫でしょう。その効果はたしかに感じられました。値段を変えずにさらなる進化を遂げたのは天晴れです。
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晩秋の大地を行く 2020 - 志文駅

2020-10-18 10:34:48 | 北海道
上幌向から南下したところにあるのが室蘭本線の志文駅です。岩見沢の一つ隣、万字線を分けていたかつての始発駅でもあります。
道内ではとりわけ足繁く訪ねた一帯にありながら、当駅には下車したこともなければ車で訪ねたこともありませんでした。その理由の一つとして、民営化後に建て替えられた安普請の駅舎を、わざわざ訪ねようとまで思わなかったことが挙げられます。しかし、駅舎こそ確かに味気ないものの、北国らしい無骨な出で立ちをした木造の跨線橋がよい味を出しています。その跨線橋とは別に、かなり長い歩道橋が構内を跨いでいるのは、かつての駅がさらに手前にも広がっていたからでしょう。今の駅舎がある場所には側線が並んでいて、石炭列車が発着していたのかもしれません。駅前にある二棟の農業倉庫とささやかな市街からも、始発駅だった頃の面影が偲ばれます。
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晩秋の大地を行く 2020 - 思い出の場所

2020-10-18 09:56:58 | 北海道
まずは国道12号線を札幌方面へ引き返してきました。上幌向の直線区間で列車を撮ります。
かれこれ二十年以上無沙汰してはいたものの、自分にとって思い出の残る撮影地です。防雪林が立ち並ぶ長い直線区間は、いわゆる編成写真の撮影に申し分ありません。それを追い求めていた若かりし頃、ここにも何度か足を運びました。しかるにその後すっかり縁遠くなったのは、早朝にしか撮れないという事情によります。九時前には日射しが正面から側面に回ってしまうため、特急列車を狙うなら七時台から八時台に来るしかなく、そのためにはかなりの早起きが必要です。そこまでして撮ろうとするだけの気力が、恥ずかしながら失せてしまったというのが真相です。
久々に再訪したのは、若干早めに出られたのに加え、これから向かう方角との関係で立ち寄りやすかったという事情によります。九時前の特急が来た時点で、日射しは既に側面へと回りかけていたため、手本通りの編成写真としては画竜点睛を欠くということになるでしょう。しかし、晩秋の柔らかい日射しの下では、側面から日が当たった姿も絵になっています。今のところ、道央にとどまる方向へますます傾きつつあるところです。明朝さらに早起きできれば、ここを再訪してみるのも一案 でしょう。
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晩秋の大地を行く 2020 - 差し入れ

2020-10-18 08:20:01 | 北海道
昨晩は珍しい出来事がありました。管理人からりんごの差し入れをいただいたのです。同宿者を含めて二人いたのに加え、能登で買った新米を差し入れたため、それに対する返礼という意味もあったのでしょうか。昨晩は酒と肴で満腹になってしまったため、朝食代わりにいただいてからの出発となります。
諸々検討した結果、今日中に釧路まで行こうという意欲は失われつつあり、もう一日道央にとどまるのも悪くないという考えが頭をもたげてきています。そのときはこちらに連泊する可能性が濃厚です。女将にもその旨を伝えておきました。願わくはまた今夜お会いしましょう…
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晩秋の大地を行く 2020 - 四日目

2020-10-18 07:26:27 | 北海道
おはようございます。昨晩は最後まで屋外での晩酌となりました。先客がいたという事情もさることながら、時間が経ってもそれほど冷え込まなかったのです。無風だったのが大きかったのかもしれません。しかし明け方は冷えました。拝借した毛布二枚ではだけ足りず、寝袋に潜った上で毛布をかけ、それでようやく乗り切るという結果でした。前日同様寒暖差の大きい一日になりそうです。
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