能登半島に足繁く通うことになったのは、北陸新幹線の恩恵だと昨日申しましたが、もう一つの要因として挙げられるのが居酒屋との出会いです。教祖の番組に触発され、初めて輪島を訪ねたのは一昨年の早春でした。紹介された二軒をそのまま訪ねたところ、それらがいずれも名店で、半年後にも再訪したことについては昨日も述べた通りです。去年はその二軒に揃って振られるという誤算に見舞われるも、代わりに訪ねたもう一軒の推奨店が甲乙つけ難い名店で、自ら探り当てた店も上々でした。心当たりがこれだけ増えると、一泊限りでは足りなくなってきます。いずれは輪島に連泊する機会を作れればと密かに思っていたものの、その機会が一年足らずで訪れるとは思いませんでした。今夜は「連」を訪ねます。
去年の秋、当店に予約満席で振られたときには面食らいました。それだけに、客足が鈍っている最中とはいえども、金曜はどうかという一抹の不安がありました。投宿に先立ち下見をしたところ、幸いにして満席の張り紙はなし。気休め程度に安心してから出直すと、何のことはない、カウンターに先客の姿はなく、一番奥の上席に収まるという顛末です。
ただし、下駄箱に沢山の靴が並んでいることからすると、座敷にはそこそこお客がいるようでもありました。店主はカウンターで休む間もなく包丁を捌き、奥の厨房にも女将、跡取り、若女将らが引っ切りなしに出入りします。いつの間にやらカウンターにも一人客が続けて入り、時間が経つほどむしろ活況を呈してきました。こうなると注文も立て込んできます。刺身、枝豆、もずく酢まではすぐ出たものの、その次に頼んだ虎魚がなかなか出てきません。しかもようやく出てきたのが、一人客には持て余すほどの代物でした。これで700円とは天晴れです。
「山海」だけが頼みの綱だった昨晩と違い、今夜は複数の持ち駒があります。暖簾をくぐった時点では、はしごをするつもりでいました。中盤以降の間延びが響き、二軒目は時間的に厳しくなったわけなのですが、飲食店がどこもかしこも大打撃を受けているご時世、当店の健在ぶりを見届けられただけでも十分ということにしておきましょう。
★連
輪島市河井町24-17-21
0768-22-8414
1730PM-2200PM(LO)
木曜定休
おれの酒
宗玄
刺身盛合せ
黒枝豆
もずく酢
おこぜ唐揚
しそおにぎり
みそ汁
去年の秋、当店に予約満席で振られたときには面食らいました。それだけに、客足が鈍っている最中とはいえども、金曜はどうかという一抹の不安がありました。投宿に先立ち下見をしたところ、幸いにして満席の張り紙はなし。気休め程度に安心してから出直すと、何のことはない、カウンターに先客の姿はなく、一番奥の上席に収まるという顛末です。
ただし、下駄箱に沢山の靴が並んでいることからすると、座敷にはそこそこお客がいるようでもありました。店主はカウンターで休む間もなく包丁を捌き、奥の厨房にも女将、跡取り、若女将らが引っ切りなしに出入りします。いつの間にやらカウンターにも一人客が続けて入り、時間が経つほどむしろ活況を呈してきました。こうなると注文も立て込んできます。刺身、枝豆、もずく酢まではすぐ出たものの、その次に頼んだ虎魚がなかなか出てきません。しかもようやく出てきたのが、一人客には持て余すほどの代物でした。これで700円とは天晴れです。
「山海」だけが頼みの綱だった昨晩と違い、今夜は複数の持ち駒があります。暖簾をくぐった時点では、はしごをするつもりでいました。中盤以降の間延びが響き、二軒目は時間的に厳しくなったわけなのですが、飲食店がどこもかしこも大打撃を受けているご時世、当店の健在ぶりを見届けられただけでも十分ということにしておきましょう。
★連
輪島市河井町24-17-21
0768-22-8414
1730PM-2200PM(LO)
木曜定休
おれの酒
宗玄
刺身盛合せ
黒枝豆
もずく酢
おこぜ唐揚
しそおにぎり
みそ汁