お門違い

北海道から帰るやいなや、あるまじき現実を知りました。飲食店へのお門違いな「要請」が、一部地域でいまだに罷り通っているというのです。
事の発端は、再開後に寄るつもりでいた弘前の店の動静を調べようとしたことでした。それにより、「弦や」が八時で店仕舞いしているという信じがたい事実を知りました。例によって「要請」が理由とWebサイトにはあります。更新は随時行われているため、古い情報が残っているというわけでもなさそうです。何があったか気にかかり、さらに調べてみたところ、原因は市内で起きた集団感染にありました。特定の店から一挙三桁の感染者が出たことから、一律の「自粛」を急遽求めたということのようです。
店の側に落ち度がある食中毒と違い、感染症はお客が持ち込んだものです。無過失の結果責任を連帯して負わせるのは筋違いというほかありません。無闇な「自粛」だけでは乗り切れないことが明らかとなるに至り、無理無体な「要請」は緩和されつつあっただけに、半年前の話かと思うほどの安直な対応には呆れ果てました。
こうなると、弘前に寄れるかどうかも覚束なくなってきます。半年前の状況が、今あちらで起きているようなものと思えば、余所者が歓迎されない可能性は少なからずあるからです。こちらが見舞いのつもりでも、かえって迷惑をかけてしまうということはあり得ます。今回はひとまず素通りし、ほとぼりが多少なりとも冷めるのを待った方が無難なのかもしれません。完結までの流れも見据えて、再開後の行程を考えていくつもりです。