日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2017 - 晩酌

2017-09-17 21:59:35 | 晩酌
そのようなわけでお待ちかねの晩酌の時間となりました。上陸初日というと、久々ということもあり調子に乗って買いすぎるのが常のところ、本日の献立は非常に簡素です。これは、昼の大盛カツ丼が思った以上に効き、買い出しをした時点でも空腹感が戻っていなかったからです。加えて、買い出しをした岩見沢のコープに刺身がなかったという事情もあります。何度か使った経験上、あのコープの品揃えは他の店舗に比べて今一つということが分かってきましたが、経路上一切無駄なく立ち寄れる利便性は大きく、結局今回も世話になった次第です。
品数こそ少ないものの、地元三笠の製造元が道産大豆で作った豆腐、そしてにしん漬があり、これにセイコーマートのフライドチキンとフライドポテトを加えました。それぞれに十分な量があるため、不足はなかろうと見込んでいます。

琥珀ヱビス
サッポロクラシック
白川の手造りもめん
にしん漬
フライドチキン
スパイシーカリーポテト
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晩秋の大地を行く2017 - ライダーハウス旧萱野駅

2017-09-17 21:45:05 | 北海道
今年もここに戻ってこられたのを喜ばしく思います。既報の通り、今夜はライダーハウス旧萱野駅の世話になります。出発からの走行距離は530kmに達しました。新潟に着いたときが350kmだったため、上陸から約180kmを走ったことになります。例年の一日あたりの平均よりもやや多いという結果でした。
台風の襲来を控え、ライダー達がこぞって駆け込むかと思いきや、意外なことに貸切でした。おかげで布団を借り、畳の部屋で休むことができます。やはり札幌を見送ったのは正解だったようです。
現在の気温は13度、雨合羽を羽織ればどうにかしのげる肌寒さです。台風と直接の関係はなかったのか、日が暮れると同時に風は収まり、今のところ北の方から微風が吹く程度にとどまっています。それより気になるのは上空です。着いた頃には雲間に星が出ていたものの、今はすっかり雲に覆われました。今のところ、日付が変わる頃から雨が降り出すと予想されています。いつ降り出すか気を揉みながらの晩酌では落ち着かないため、今夜は駅舎の庇の下を拝借しようと考えています。
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晩秋の大地を行く 2017 - 五月湯

2017-09-17 19:45:38 | 温泉
先日福井を訪ねたとき、何軒もの銭湯が健在なのに感心させられましたが、北海道も多くの銭湯が残る地域の一つです。萱野へ向かう前に岩見沢で一風呂浴びていきます。立ち寄るのは「五月湯」です。
安物の建材を張り付けた外観は一見すると無味乾燥ながら、二重の玄関をくぐると、模様入りの磨り硝子をはめ込んだ木の引き戸が現れ、その向こうに昔ながらの銭湯の空間が広がっていました。北海道に関する限り、温泉よりも銭湯に傾倒しつつある昨今です。

★五月湯
岩見沢市2条東3丁目
0126-22-3740
1300PM-2100PM
水曜定休
入浴料440円
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晩秋の大地を行く 2017 - 711系

2017-09-17 18:49:11 | 北海道
岩見沢方面への道道を走っていくと、暗闇の中に赤い電車が浮かび上がっていました。北海道電化の立役者711系です。飲食店の敷地に展示されているのは聞いていたものの、それがこの道沿いとは知らず、ましてや照明までつくとは知らなかったため、これは思わぬ収穫です。
駐車場の一角にでもあるのかと勝手に想像していたところ、少し離れた畑の一角が整地されて線路が敷かれ、そこに二両の先頭車が鎮座していました。店舗の窓のブラインドが下ろされている中、電車がある側の窓だけブラインドが開いています。近からず遠からずほどよい位置に電車を置いて、店内から眺めても楽しめるようにしているのでしょう。
運び込まれてからそれほど経っていないにもかかわらず、外板が痛んだ跡が塗り直されてつぎはぎだらけになっており、北海道の自然の厳しさを見せつけられます。よい状態を維持していくのは容易ならざるものがありそうですが、末永く大切にされることを願っています。
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晩秋の大地を行く 2017 - 地獄に仏

2017-09-17 17:40:05 | 北海道
今日は釧路か札幌かと思案の末、全く違う結論に落ち着きました。道内最初の夜は萱野駅のライダーハウスに泊まります。
釧路まで一気に走る案の現実味は時間が経つにつれて薄れ、代わりに浮上してきたのが札幌です。しかし、その時点で宿泊事情がさらに厳しくなっていました。朝方調べた時点では、カプセルホテルも六千円台のビジネスホテルも選べる状況だったところが、カプセルホテルは既に埋まって、ビジネスホテルの相場も八千円前後に上がっていたのです。安いところから順に埋まっていったのかというとそうではなく、朝方六千円台だったところが値上げしていたというのが実態です。嵐の襲来で宿に駆け込むライダー達が増えるとでも思ったのでしょうか。
屋内で休めることの価値が格段に高まる状況なのはたしかでも、さすがに八千円は高すぎます。呑み屋の選択肢が限られる日曜の晩、そこまでして札幌に泊まる理由を見出せませんでした。そのような状況において、現在地からほどよい距離に萱野のライダーハウスがあったのは、まさしく地獄に仏です。
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晩秋の大地を行く 2017 - 新二岐駅

2017-09-17 17:22:55 | 北海道
続いて訪ねるのは駅舎が残る新二岐駅です。写真では何度も見たことのある駅舎ですが、実見すると想像していた以上の名建築なのが分かります。寄棟屋根の建物の中央に巨大なマンサードのファサードを造り、その中央に縦長の格子窓を、左右にも長方形の大きな格子窓を配置して、ファサードの左右に明かり取りの丸窓を二つ並べた左右対称の出で立ちが秀逸です。道路に面し引きがとれないことに配慮して、玄関を妻側に造り、そこには同じく寄棟の車寄せが張り出していて、台形を逆さにして縦方向の桟を入れた意匠が凝っています。
名建築だけに取り壊すのが忍びなかったのか、廃止後も集会所か何かに使用されたらしき形跡があり、中には会議用の机と椅子が残っているのが見えます。しかしその役目もとうの昔に終わったようで、傾いだ様子こそないものの、窓ガラスの一部が割れたり板で塞がれたりして、大分荒れてきているのが惜しまれます。廃止から四十年もの月日を生き永らえた駅舎だけに、何らかの形で再生されればそれに越したことはないのですが。
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晩秋の大地を行く 2017 - 角田跨線橋

2017-09-17 16:17:57 | 北海道
北海道の廃線を訪ねるときに常々申しているのは、線路は消えても跨線橋は後まで残るということです。国道234号線の跨線橋が跡形もなく切り崩されていたのには驚きましたが、その先にある道道3号線の跨線橋は健在でした。欄干には「角田跨線橋」の銘板が残り、下をくぐるかつての線路は舗装路に転用されています。
ちなみに、嵐の前触れなのかどうか、午後から風が強くなってきました。札幌の宿が高い状況に鑑み、二転三転して今夜は萱野駅のライダーハウスの世話になるという案も浮上してきたところですが、これではホームで晩酌するのも厳しそうです。
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晩秋の大地を行く 2017 - 築堤

2017-09-17 15:38:39 | 北海道
三時を過ぎてますます日が傾いてきましたが、時間の許す限り夕張鉄道の遺構をたどっていきます。先人の踏査結果を頼りに線路際をたどっていくと、室蘭本線と交差していた跨線橋につながる築堤が残っていました。かつてこの築堤を、長編成の石炭列車が駆け上がって行ったのでしょう。線間を広く取った室蘭本線の複線を跨いだということは、長さもそれ相応だったわけです。石炭列車同士が交差することもあったのでしょうか。かつての栄華が偲ばれる光景です。
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晩秋の大地を行く 2017 - 再登場

2017-09-17 15:14:55 | B級グルメ
前回はわずか三度の出番に終わったセイコーマートが、今回は上陸初日に早くも再登場となりました。栗山にホットシェフ設置店が現れたため立ち寄ります。
ホットシェフといえば自身とりわけ好むのがフライドチキンであり、今日の気分もフライドチキンでした。その一方で、前回丼物を一度もいただけなかったことが心残りになっていました。フライドチキンは晩酌でもいただく機会が多いため、結局今回は大盛カツ丼を選択。窓際にささやかながらもカウンターがあったため、こちらを拝借していただきます。
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晩秋の大地を行く 2017 - 北長沼駅

2017-09-17 14:36:04 | 北海道
一直線の道道をさらに進むと、郵便局のある小さな市街に入り、その一角に道道と斜めに交差する細長い空間があるのに気付きました。ここで第六感が働きました。急遽止まって引き返すと、運送会社の倉庫の脇に、いかにも怪しい幅の空間が広がっています。先人の踏査結果にも、道道と全く同じ角度で交差する線路の跡が書き入れられています。ここが北長沼駅の跡だということにしておきましょう。
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晩秋の大地を行く 2017 - 心変わり

2017-09-17 14:14:52 | 北海道
釧路へ行くと意気込んだはずが、舌の根も乾かぬうちに心変わりしつつあります。このまま行けば、夕張へ着くか着かないかの間に日が暮れるのは確実であり、そうなると釧路まで250km超の移動が残るからです。北海道の交通事情を考えれば四、五時間で走れる距離とはいえ、着くのが遅くなるのは避けられません。どのみち明日が雨で終日使えないなら、今夜は札幌に泊まり、大移動は後回しにすればよいという考えが浮上してきました。
飲食店の選択肢が絞られる日曜にもかかわらず、連休中のため料金は高いというのがやるせないところではありますが、札幌に泊まる機会はありそうでなかなかないため、今日は好機ということもできます。ただし、直前で再び気が変わる可能性はなきにしもあらずのため、最終的には日が暮れた時点で判断するつもりです。
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晩秋の大地を行く 2017 - 黄金色

2017-09-17 13:59:01 | 北海道
日曜とはいえ札幌市街を通過するのは一仕事です。国道337号線で大きく迂回してきました。南幌で国道と別れ、只今栗山へ向かう道道を走行中です。ありがたいことに、東へ走るにつれて空が再び晴れてきました。上空には雲一つなく、直ちに曇りそうな気配はありません。その一方で、二時前というのに日が少し傾いてきたような気がします。またしても晩秋を実感する一幕です。
沿道の至る所に見事な黄金色の絨毯が広がっており、そのまま走り去るのがもったいなく思われました。交通量の少ない道道に入り、ようやく余裕が出てきたため、お誂え向きの場所に車を止めたところです。以前も申しましたが、田圃の一区画が内地に比べて格段に広いため、色づいて穂並みが揃うとなおさら絵になるのです。美瑛の丘などよりこちらの方がよい眺めだと個人的には思います。ここまで実った稲が、明日襲来する台風でどうなってしまうのかが気がかりではありますが。
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晩秋の大地を行く 2017 - 銭函駅

2017-09-17 12:20:19 | 北海道
小樽市街を後に、5号線を東へ向かって移動中です。銭函駅を定点観測します。マンサード屋根の木造駅舎で知られるこちらの駅、二年ぶりに訪ねると工事用の足場が組まれ、さらに本来の玄関は閉鎖されてファサードが取り払われ、隣に仮設の出入口ができています。建て替えかと一瞬身構えるところではありますが、そもそも建て替えならば出入口を仮設する前に取り壊しているでしょう。修繕してよりよい状態を取り戻すのであれば歓迎すべきことです。次回早速見てみたいものだと思います。
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晩秋の大地を行く 2017 - 出発

2017-09-17 12:06:44 | 北海道
一週間を超える長旅にもなると、綿密な予定を立てても絵に描いた餅で、天候に応じ臨機応変に動くしかありません。その方針は今回も貫かれ、道内での行程はもちろんのこと、北海道へ行くかどうかの判断自体を直前まで引き延ばしました。しかし、いよいよ出発するにあたって、全体の方向性を決めなければならないのも事実です。結論から申しますと、今日は最長釧路まで走ろうかと考えています。
構想を組み立てるにあたってまず鍵となるのが、明日来襲が予想される台風をどのようにしてやり過ごすかです。最新の情報を確認すると、深夜から早くも雨が降り出し、明日の夜には止むという予報になりました。そうだとすれば、今夜は宿へ逃げ込み、明日の状況次第では連泊も検討する必要が出てきます。そして、宿泊するのであれば呑み屋の充実したところがよいのは当然です。前回が道北主体だった関係で、今回は道東を中心にしようと考えていたため、必然的に釧路が浮上してきた次第です。前回は天候の関係でまず旭川へ向かい、それが道北主体の行程を決定づけたわけなのですが、今回も天候が目的地を決めてくれました。
最長で11日滞在できるにもかかわらず、いきなり釧路というのも急ぎすぎではあります。しかし、仮に明日が釧路ということになると、呑み屋の選択肢が限られる連休最終日に重なり、わざわざ泊まる意義がなくなってしまいます。むしろ今夜でよかったのではないでしょうか。

ただし、「最長で」釧路なのであって、必ず行くと申しているわけではありません。早くも雲行きが怪しくなってきており、これならひたすら走るのにむしろ好都合ではありますが、天候が回復すれば夕張に寄って行こうと考えており、そうなると現地で日が暮れることも予想されます。日没後に道央圏を出発し、その日のうちに着いたという実績はあるものの、当時に比べ自分も少し歳をとりました。延々走る気力が湧いてこなければ、札幌に戻って泊まるのも一案と考えている次第です。
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晩秋の大地を行く 2017 - モスバーガー小樽静屋通店

2017-09-17 10:56:29 | MOS
小樽を出る前にもう一ヶ所立ち寄らなければならない場所があります。モスバーガー小樽静屋通店です。古きよき時代の造りは何一つ変わることなく残り、強いて挙げるとしても赤看板が緑に変わったことと、二階に喫煙席との仕切ができたことしか思いつきません。ここに必ず立ち寄れるのも、小樽経由のよいところの一つです。

モスバーガー小樽静屋通店
小樽市稲穂2-16-3
0134-33-8899
800AM-2300PM
第502号
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