途中から走る方角が変わるのは北陸新幹線の特徴です。ごく大雑把にいえば、金沢から北上を続けてきた列車が、上越妙高から先は南下していく形になります。南下の向きに変わってから最初に止まるのが飯山です。その上空には、十五夜から三日経ったとは思えないほど丸い月が浮かんでいました。
能登に転戦したそもそもの動機は、中秋の名月をしかるべき場所で眺めたいというものでした。その目的を果たしたばかりか、前後の満ち欠けをも連日眺められたのは収穫です。しかしながら、福井編に続いて暑さには難儀しました。何しろ日中は暑くて車内にいることができず、窓を開けたり車外に出たりすればたちまち蚊が飛んでくる始末です。朝晩も気温以上に蒸し暑く、丑三つ時の袖ヶ浜を除いて、涼しいと感じる場面は一度もありませんでした。
そのような中、別世界なのが北海道です。道北、道東では現時点でも5度を切る日が出始めています。このご時世、わざわざ行くなら趣向を変えてみたいという考えから、去年よりもさらに遅い下旬の渡道を密かに企てていたものの、これ以上寒くなる前にしたいという考えが、俄に強くなってきました。
考えが変わり始めたのは、間近に迫った通算23万kmの節目とも関係します。現時点で750kmを切ったため、一旦帰京してから出直すと、新潟まで走る間に到達してしまうのです。関越道、北陸道を走る間に達成ということになれば今一つであり、直前で一般道へ下りようにも、時間が押して焦りそうなのが経験上分かっています。かような観点からしても、北陸から北海道へ転戦できることの効果は大きいのです。来週末以降の予報、職場との調整など不確定な要素はいくつか残るものの、それらが解決される限り、次はいよいよ北海道の可能性が高くなってきました。
能登に転戦したそもそもの動機は、中秋の名月をしかるべき場所で眺めたいというものでした。その目的を果たしたばかりか、前後の満ち欠けをも連日眺められたのは収穫です。しかしながら、福井編に続いて暑さには難儀しました。何しろ日中は暑くて車内にいることができず、窓を開けたり車外に出たりすればたちまち蚊が飛んでくる始末です。朝晩も気温以上に蒸し暑く、丑三つ時の袖ヶ浜を除いて、涼しいと感じる場面は一度もありませんでした。
そのような中、別世界なのが北海道です。道北、道東では現時点でも5度を切る日が出始めています。このご時世、わざわざ行くなら趣向を変えてみたいという考えから、去年よりもさらに遅い下旬の渡道を密かに企てていたものの、これ以上寒くなる前にしたいという考えが、俄に強くなってきました。
考えが変わり始めたのは、間近に迫った通算23万kmの節目とも関係します。現時点で750kmを切ったため、一旦帰京してから出直すと、新潟まで走る間に到達してしまうのです。関越道、北陸道を走る間に達成ということになれば今一つであり、直前で一般道へ下りようにも、時間が押して焦りそうなのが経験上分かっています。かような観点からしても、北陸から北海道へ転戦できることの効果は大きいのです。来週末以降の予報、職場との調整など不確定な要素はいくつか残るものの、それらが解決される限り、次はいよいよ北海道の可能性が高くなってきました。