日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - 山形正宗

2018-11-14 23:26:32 | 晩酌
昨年感銘を受けた酒の一つに山形正宗の純米吟醸があります。純米吟醸といっても長年愛飲している「秋あがり」ではなく、四合瓶で二千円近くするややお高めの品でした。しかし、この味でこの値段なら高くない、いやむしろ安いと思えるほどの、高貴で上等な味わいが印象に残りました。それから一年、今年の酒を手に取って分かったのは、米が違うということです。山田錦は同じでも、ラベルには「東条秋津産特A地区」の文字があります。さもありなんと納得したのはもちろんです。
上記の通り、高貴で上等というのが自分なりの評価です。去年との比較でいえば、蔵の十八番である柑橘系の吟醸香が抑えられ、その分繊細さと複雑さが際立ちました。酒販店の寸評は「アプリコット、針葉樹、ジン、少し紅茶、クリームなど様々な香り」で始まり、「一言では語りきれない良い意味でゴージャスであり難解な味わい」と結ばれます。文字だけではなかなか想像しがたくとも、味わえば言い得て妙と感じられる表現です。

★山形正宗 純米吟醸山田錦
水戸部酒造(山形県天童市)
原料米 東条秋津産山田錦
精米歩合 50%
アルコール分 16度
東京都港区 朧酒店にて購入
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