日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - 陸奥八仙

2018-11-06 22:59:21 | 晩酌
青森に寄ったとき、しばしば世話になっているのが「地酒庵さとう」です。しかし、何度か訪ねたことにより、少なくとも県の地酒に関する限り、それほど手厚くないことに気付いてきました。その傾向は弘前にある「酒の柳田」にも共通しています。全国区の有名どころ以外にも多士済々な会津と違い、豊盃、田酒と陸奥八仙が頭一つ抜け出ているのが青森の現状なのかもしれません。月並みなのを承知の上で、今回は陸奥八仙を選びました。
純米火入と銘打ちながら、肩ラベルには「ひやおろし」とあります。華やかな香り、さりげない発泡感と切れのよさは、いかにも都会で呑まれることを意識した当代流行の純米吟醸であり、それだけならば個人的には食傷気味です。しかし、乗り切った味わいには無濾過の生酒とも全く違う濃厚さがあります。山形正宗の「秋あがり」にもどことなく通ずる、現代風の洗練と一夏の熟成を調和させた秀作です。

★陸奥八仙 純米吟醸火入 黒ラベル
八戸酒造(青森県八戸市)
原料米 青森県産華吹雪
精米歩合 55%
アルコール分 16度
青森県青森市 地酒庵さとうにて購入
コメント