苦肉の策

北国への旅から戻り、今度は西へ向かうつもりが、不本意ながら足止めです。明日からの活動は見送ります。
今週末に行こうとしていたのは広島です。広島に一泊二日で行けないことはないものの、九州へ行くついでに寄れればそれに超したことはありません。しかし、そのためには延べ二日の休みが必要でした。しかるに、去年散々休みを使って過去の貯金を使い果たし、今年度はやり繰りがいよいよ厳しくなっています。あと数日しか残っていない現状で、年度末までをどう乗り切るかと考えたとき、そのうちの二日を広島に注ぎ込むという選択は許されず、今年は一泊二日で広島だけに行く方針を固めていたのでした。
土壇場で見送りとなったのは、業務が切迫していたという事情によるところが一つです。ただし、とことんやれば片付いたかもしれません。むしろ問題だったのは、度重なる活動により日常生活に支障が出始めていたことにあります。というのも、年内の予定を消化する上では、残りの週末を全て注ぎ込まなければやり繰りがつかない状況でした。九月の下旬から七週連続で活動し、この先も毎週活動し続けるという日程の綻びが、いよいよ明白となっていたのです。その結果考えついたのが、今週末の二日を返上し、捻出される代休を九州への遠征に加えて、広島と九州に一度で行くという苦肉の策でした。これにより業務が片付くもちろんのこと、広島までの一往復が削減されるため、浮いた時間を身の回りの野暮用に回せるという寸法です。
そのようなわけで、週末の二日は淡々と業務をこなすことになりそうです。翌朝出発する必要がなくなった以上、一杯やって帰るにもやぶさかではなかったものの、今週は何かにつけて慌ただしく、特に今日は活動の見送りと善後策の算段まで加わったため、早く帰って休みたい気分が勝りました。気を取り直して再開し、業務が早く片付けば、せめてもの埋め合わせに一杯やるのも悪くはなかろうといったところです。