昨日の新聞に掲載されていたのが、ネオンが消えたすすきの交差点の写真です。停電の余波を受け、物流がいまだ復旧しないのに加え、宿泊客が激減し、宿も飲食店も頭を抱えているというのが記事の内容でした。何ともお気の毒な話ではありますが、語弊を恐れずいうなら因果応報という一面もあるような気がします。政治家が口走れば炎上必至の発言をあえてするのは、そうなる前の宿泊事情を知っているからに他なりません。
今週から来週にかけて、札幌と釧路の宿がやたらに混んでいたことについては既報の通りです。札幌についていえば、四ヶ月も前に照会した時点で、定宿の法華クラブが一万円超などという値段でした。ただし、連休中ではなくその直前の平日です。まさかと思い他の宿も調べてみると、ゲストハウスとカプセルホテル以外の選択肢は事実上なく、万単位の値をつけた宿が残っているだけでした。
平日にそうなる場合、十中八九が学会の影響なのは分かっています。旭川でも釧路でも同様の現象を経験してきており、ある意味想定の範囲内ともいえました。ただし、相当混んだ状況でも、こまめに照会していれば、突発的に空いたところへ滑り込めることが多いものです。そうなることを期待して、一時は連日空室状況を調べました。しかし途中で諦めました。相場が一万円台の後半に高止まりしていて、東横インに時折空きが出るのを除けば、常識的な価格の宿はまず出ないということに気付いてきたからです。平日の札幌としてはいまだかつてないほどの混みようでした。それが地震の直後に値下がりして、一万円そこそこの宿が散見されるようになり、昨日再び調べたところ、がら空きに一変していたという顛末です。混雑の原因だった学会が、軒並み中止されたのでしょう。
繰り返す通り、多くの方々にとってはお気の毒な話です。しかし、この機に乗じて一儲けを企んでいた連中に、同情の余地が果たしてあるでしょうか。万単位の値をつけていたビジネスホテルが、四千円そこそこで投げ売り合戦を繰り広げている様子には、苦笑するしかありません。今更泣きつかれても、知ったことかというのが本音です。
様々な宿を比較できる情報サイトは、多数の宿の中から最も合ったものを選べるという恩恵を我々にもたらしました。宿にとっても、需給を見極め柔軟に料金設定できるという恩恵がもたらされました。しかしその一方で、空いたときには格安で泊まれる反面、混んだときには法外な値をつけるという商慣行が罷り通るようになりました。市場原理といえば聞こえはよいものの、株や不動産と混同されてはいないでしょうか。商品の値段というのは、原価に適正な利益を乗せることによって決まるものでしょう。原価が上がった分を上乗せするならともかく、混むのを見越して万単位の値を付けるのが、真っ当な商売かという疑問が常々ありました。それが今回、上がりに上がった相場が突如暴落したことにより、この商慣行の綻びが露呈したとはいえないでしょうか。電力を失うだけで日常生活が破綻するという事実を含め、便利さの代償たる脆弱さを見せつけられる出来事でした。
そのようなわけで、やや引っかかるものはありながらも、北海道への遠征は今のところ時期を延ばして決行するつもりです。夏があれほど暑かったにもかかわらず、現地は例年以上に寒くなり、道東、道北では最低気温が連日15度を切っています。中旬でこの寒さということは、10月にキャンプをするのは難しそうですが、その分宿泊施設に金を落とせば、せめてもの支援にはなりそうです。ただし、払うとしても適正な料金であることを前提にします。せめてこちらが行くときだけは、常識的な相場であってほしいというのが勝手な願望です。
今週から来週にかけて、札幌と釧路の宿がやたらに混んでいたことについては既報の通りです。札幌についていえば、四ヶ月も前に照会した時点で、定宿の法華クラブが一万円超などという値段でした。ただし、連休中ではなくその直前の平日です。まさかと思い他の宿も調べてみると、ゲストハウスとカプセルホテル以外の選択肢は事実上なく、万単位の値をつけた宿が残っているだけでした。
平日にそうなる場合、十中八九が学会の影響なのは分かっています。旭川でも釧路でも同様の現象を経験してきており、ある意味想定の範囲内ともいえました。ただし、相当混んだ状況でも、こまめに照会していれば、突発的に空いたところへ滑り込めることが多いものです。そうなることを期待して、一時は連日空室状況を調べました。しかし途中で諦めました。相場が一万円台の後半に高止まりしていて、東横インに時折空きが出るのを除けば、常識的な価格の宿はまず出ないということに気付いてきたからです。平日の札幌としてはいまだかつてないほどの混みようでした。それが地震の直後に値下がりして、一万円そこそこの宿が散見されるようになり、昨日再び調べたところ、がら空きに一変していたという顛末です。混雑の原因だった学会が、軒並み中止されたのでしょう。
繰り返す通り、多くの方々にとってはお気の毒な話です。しかし、この機に乗じて一儲けを企んでいた連中に、同情の余地が果たしてあるでしょうか。万単位の値をつけていたビジネスホテルが、四千円そこそこで投げ売り合戦を繰り広げている様子には、苦笑するしかありません。今更泣きつかれても、知ったことかというのが本音です。
様々な宿を比較できる情報サイトは、多数の宿の中から最も合ったものを選べるという恩恵を我々にもたらしました。宿にとっても、需給を見極め柔軟に料金設定できるという恩恵がもたらされました。しかしその一方で、空いたときには格安で泊まれる反面、混んだときには法外な値をつけるという商慣行が罷り通るようになりました。市場原理といえば聞こえはよいものの、株や不動産と混同されてはいないでしょうか。商品の値段というのは、原価に適正な利益を乗せることによって決まるものでしょう。原価が上がった分を上乗せするならともかく、混むのを見越して万単位の値を付けるのが、真っ当な商売かという疑問が常々ありました。それが今回、上がりに上がった相場が突如暴落したことにより、この商慣行の綻びが露呈したとはいえないでしょうか。電力を失うだけで日常生活が破綻するという事実を含め、便利さの代償たる脆弱さを見せつけられる出来事でした。
そのようなわけで、やや引っかかるものはありながらも、北海道への遠征は今のところ時期を延ばして決行するつもりです。夏があれほど暑かったにもかかわらず、現地は例年以上に寒くなり、道東、道北では最低気温が連日15度を切っています。中旬でこの寒さということは、10月にキャンプをするのは難しそうですが、その分宿泊施設に金を落とせば、せめてもの支援にはなりそうです。ただし、払うとしても適正な料金であることを前提にします。せめてこちらが行くときだけは、常識的な相場であってほしいというのが勝手な願望です。