日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

汽車旅in東北 2018 - やまびこ60号

2018-02-12 22:02:31 | 東北
結局満席の車内に息苦しくなり仙台で下車。後続の「やまびこ」で帰ることにしました。「こまち」の遅れが波及して「はやぶさ」が10分遅れ、その「はやぶさ」に一ノ関で抜かれるこの列車にも影響が出たものの、仙台の発車は5分遅れにとどまりました。この先遅れを回復していき、宇都宮からは定刻に戻る見込みとなっています。
「はやぶさ」の混みようと、自由席が普段より1両少ない3両という条件から、多少は混み合うことも覚悟しました。しかし、蓋を開ければ普段よりも列の長さは短めでした。これから停車する都度、乗車するより多くのお客が下りていき、次第に空いてくるのが分かっています。大宮まで満席の「はやぶさ」に比べれば全くの別世界です。以前「はやぶさ」が混み合ったとき、仙台で「やまびこ」に乗り継ぐという奇策を一度だけ使いましたが、その有効性を再確認する結果となりました。

★新青森1944/はやぶさ38(3038B)/2129仙台2147/やまびこ60(60B)/2344東京
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汽車旅in東北 2018 - はやぶさ38号

2018-02-12 19:47:12 | 東北
今回も青森の駅前には立ち寄りながら、駅で乗り降りすることはありませんでした。新青森までバスに乗り、そこから最終の新幹線で帰路につきます。
往路については連休初日で混雑必至、なおかつ秋田へ行くのもほぼ確定的だったため、早々と列車を押さえておきました。これに対し、復路は若干流動的な部分がありました。というのも、最終の「はやぶさ」で帰ること自体はおおむね決まっていたものの、往路に比べ指定券の売れ行きが鈍かったのです。あまりに混むなら仙台から「やまびこ」に乗り継ぐという自衛策も検討すべき一方で、ほどほどの状況なら「はやぶさ」でそのまま帰れた方がよいには違いありません。そのような考えに基づき、列車の手配を先延ばしにしていたところ、一週間ほど前から次第に席が埋まってきたため、とりあえず新青森から東京まで押さえたのが先週山形に寄ったときです。
秋田で発売状況を再確認したときも、三列席の中央と通路側は空いていました。ところが、乗車の直前に改めて確かめると、ほぼ満席との回答が。どうやら直前になって予約が殺到したようです。とはいえ混むのは仙台から先だろうと高をくくっていたところ、入線してきた列車は早くも八割方埋まる大盛況でした。新青森からの乗客が加われば、その時点でほぼ満席ということになります。しかも車内に入って驚いたのは、荷物棚さえほぼ空いていないということです。直前まで空いているのを確かめていただけに、新青森でこうなるとは全くの予想外でした。
これほどの混みようということになると、仙台で一旦下り、後続の「やまびこ」に乗り換える案が再浮上してくるところではあります。ただし、隣が小柄なお姉さん二人組となったため、特段窮屈なわけでもありません。むしろ、この状況から大荷物を担いで下車する方が面倒ともいえるため、そのまま乗ってしまった方がよいのかもしれません。

★新青森1944/はやぶさ38(3038B)/2304東京
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汽車旅in東北 2018 - 大黒寿司

2018-02-12 17:45:04 | 居酒屋
三日間の旅もいよいよ大詰め、大トリを飾るのは駅前の「大黒寿司」です。
かつては秋田から「あけぼの」で着き、昼から一献傾けて弘前へ向かっていました。弘前からレンタカーで出発し、早めに返して一杯やったこともあります。しかるに「あけぼの」は姿を消し、レンタカーで向かった場合も時間切れになりやすいのが難点でした。そこで、去年は黒石からバスで向かうという奇策を採って成功し、今年も同じ手順を踏みました。今後はこの流れが定着していくかもしれません。
空いていれば暖かい奥の方へ通されるのが常のところ、今回はその位置に予約客が来るらしく、手前の席に着きました。程なくして現れたのは、見覚えのある一人客です。八甲田から戻ってきたスキー客で、ボトルを入れていることからも、一冬に何度も通っている常連と見受けられます。こちらと同様最終の新幹線で帰るようです。それがいつものことだとすれば、再び鉢合わせることもあるのでしょうか。また来年お会いしましょう…

大黒寿司
青森市新町1-2-6
017-722-6480
1100AM-2200PM
祝日除く火曜定休

亀吉・田酒
氷下魚
すしランチ
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汽車旅in東北 2018 - 一八寿し

2018-02-12 16:34:31 | 居酒屋
新青森へ向かうバスが出るのは七時前、一軒限りでは間延びする一方で、二軒ではやや駆け足になりかねない、いささか微妙な状況となりました。通常ならば「迷ったら買え」が鉄則ではありますが、呑み屋に関する限りはもう一杯、もう一品、もう一軒というところで切り上げるのがちょうどよいものです。しかし、弘前はともかくとして、青森を訪ねる機会は年に一度がせいぜいだけに、拡大志向に走らざるを得ません。はしごをする前提で「一八寿し」の暖簾をくぐりました。
牛タンが主、居酒屋が従となる仙台と同様、青森では居酒屋に代わって寿司屋が主となります。ただし、寿司に対して牛タンほどの何物にも代えがたい価値を見出しているわけではありません。洋酒と同様、高みを追求すればきりがないのが寿司であり、とことん究めるつもりはありません。昼間から開いていて、一人でも気軽に入れ、居酒屋と変わらぬ予算で飲み食いできれば、自分が寿司屋に求めるものはおおむね満たされるのです。
とはいえ、その程度の条件を満たす店ならどこへ行ってもありそうな中、青森に限って寿司屋の世話になりがちなのは、宿泊する機会が少ないこと、日祝日も入れる呑み屋が限られることに加え、駅の近くに市場がひしめく、青森市街特有の雰囲気によるところもあるような気がします。語弊を恐れず例えるならば、割烹で一献傾けたくなる金沢の華やかさにも通ずる、唯一無二の雰囲気が青森の街にはあるとでも申しましょうか。
青森の寿司屋の中で最も愛用してきたのは「大黒寿司」であり、ここは不動の二番手というのが自身の中の位置付けです。これは、居酒屋使いのできる寿司屋と形容すべき「大黒寿司」に対し、こちらはあくまで寿司屋であり、酒より寿司が主役という違いによるところが大です。その結果、一軒限りとなった去年は見送り、その後再訪する機会も作れなかったため、これが二年ぶりの再訪となります。しかし、見慣れた三人組の板前は、何一つ変わることなく各自の持ち場で仕事をこなしていました。健在ぶりを確かめられたのを幸いに思います。

一八寿し
青森市新町1-10-11
017-722-2639
1130AM-2145PM(日曜 -2045PM)
第二・第四日曜定休

田酒
刺盛り七点
にぎり(竹)
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汽車旅in東北 2018 - 地酒庵さとう

2018-02-12 16:26:58 | 酒屋
小一時間バスに揺られて青森に着きました。弘前と同様、積雪こそそれほどでもないものの、とにかく寒さが尋常でなく、表を歩き回るだけでも難儀です。代わりに浮上するのは温泉ですが、この寒さでは一風呂浴びたところですぐにまた冷えてしまい意味がありません。あとは一献傾けて締めくくりますが、それに先立ち「地酒庵さとう」にだけ寄っていきます。ここでも豊盃、田酒ともになく、「華一風」の新酒を代わりに押さえました。

地酒庵さとう
青森市安方1-4-4
017-722-3087
日曜定休
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汽車旅in東北 2018 - 路線バス

2018-02-12 14:23:20 | 東北
日参も空しく、結局ラッセル車が来ることはありませんでした。とはいえ無欲の姿勢で臨んだ結果だけに悔いはありません。黒石に電車で移動し、そこから青森行の路線バスに乗り継いだところです。
雪晴れも束の間、しばらくすると吹雪で視界が遮られました。黒石市街ではしんしんと雪が降っています。路面は真っ白、昨日走ったときとは全く違う眺めです。季節はすっかり冬に巻き戻されました。津軽の春はまだまだ先のことになりそうです。
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汽車旅in東北 2018 - 雪晴れ

2018-02-12 13:32:14 | 東北
津軽尾上からタクシーという奇策を使って尾上高校前に戻ってきました。性懲りもなくラッセル車が来る可能性に賭けるためです。この程度の雪で走るとは期待しがたいところではありますが、昨日も申した通り、とにかく挑戦するしかないのが排雪列車の撮影というものなのです。
吹雪いていた朝方から一転、雪が止んで薄日が射してきました。雪晴れの中、雪煙を巻き上げながら迫ってくる上り列車を撮れたため、もしラッセル車が来なくとも引き分けと考えることにします。
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汽車旅in東北 2018 - 大和温泉

2018-02-12 13:03:26 | 温泉
正午前の列車を撮ったところで切り上げました。二時間弱、列車が通る瞬間以外は室内で待機したにもかかわらず、身体の芯まで冷え切って、何はさておき熱い風呂に浸かりたい気分です。そのようなとき、渡りに船の温泉があります。津軽尾上の大和温泉です。
列車を降りて一目散に駆け込み、たらいに湯を汲み頭から何度もかぶって、ようやく一息ついたとき、足の指と付け根が紫色になっているのに気付きました。放置すれば凍傷になりかねなかったということです。今回の寒さがいかに厳しいかということでもあります。さらに温めると色が元へと戻っていき、ようやく生き返ったような気分になってきました。今の自分にとってこれ以上の贅沢はありません。

★大和温泉
平川市中佐渡南田1-2
0172-57-2852
600AM-2200PM
毎月1日及び15日定休(祝日の場合翌日休業)
入浴料 350円
泉質 単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
泉温 44度
pH 8.6
湧出量 毎分176リットル
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汽車旅in東北 2018 - 田んぼアート再訪

2018-02-12 11:09:44 | 東北
尾上高校前で下車すると、再び周囲が吹雪いてきました。レールが雪に埋もれかけ、ラッセル車が出動してもおかしくない状況です。しかし、残念ながら主役は来ず。後続の下り列車で一駅移動し、田んぼアートにやってきました。
再訪して分かったのは、駅の側にも絵はあったということです。ただし、展望台と国道の築堤に挟まれた一角が例年主役に位置付けられ、夜間に照らされるのもその区画に限られるため、ほぼ暗くなっていた昨日は気付かなかったのでした。
気付かなかったのは、そもそも絵が見づらいからでもあります。例年より積雪が少ないために立体感が出ないというのが係員の説明です。新たに雪が積もればなおさら判然としなくなるため、着いたときにはかんじき履きの係員が足跡を付け、絵を描き直しているところでした。

それはさておき、こちらの目当ては田んぼアートよりも列車にあります。只今10時台の列車二本を撮ったところです。雪は降ったり止んだりを繰り返しているものの、視界を遮るほどではなく、今のところ撮影には支障ありません。11時台に二本通ると、その後は本数が半減するため、とりあえず午前中で切り上げるつもりです。
それにしても相変わらずの寒さです。表には居ても立ってもいられず、列車が通る直前まではガラス戸の内側で待機するしかありません。気温以上に体感温度が低く、手足と爪先が特に冷えるという状況は昨日と全く同様です。撮影が済み次第もう一度熱い風呂に浸かりたくなってきました。
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汽車旅in東北 2018 - 弘南電車

2018-02-12 09:10:16 | 東北
駅前の営業所にレンタカーを返し、弘南電車に乗り込みました。ダイヤ上、この電車が黒石に着くのを待ってラッセル車が出ることになっています。依然として積雪はそれほどでもなく、運転される可能性は高くないものの、尾上高校前で降り、一縷の望みをかけて待ち構えるつもりです。

★弘前900/13レ/921尾上高校前
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汽車旅in東北 2018 - 健康温泉桃太郎

2018-02-12 08:22:25 | 温泉
レンタカーの返却時刻は九時、それまでに一風呂浴びることができるのは、朝から入れる温泉が手近なところにあるからに他なりません。営業所へ向かうついでという条件を踏まえ、「健康温泉桃太郎」を訪ねました。
弘前と黒石を結ぶ国道沿いという立地のよさから、つがる温泉と並んで愛用してきたのがここです。こちらは弘前市街により近く、宿を出てから10分ほどでたどり着き、5分ほど引き返せば駅前の営業所に戻れます。このような便利さもあってか、駐車場には何台もの車が止まり、しかも後から次々入ってくる盛況です。たしかに、この寒さなら朝から一風呂浴びたくなるのも無理からぬことではあります。それに応える早朝割引も助かりました。
中央の浴槽へ滔々と掛け流される無色透明無味無臭の源泉は、昨日の平川温泉と同様です。しかし、あまりに熱くて浴びることすら憚られた平川温泉と違い、こちらは適温という違いがあります。たらいに汲んで存分に浴び、これでひとまず生き返りました。

★健康温泉桃太郎
弘前市新里字下樋田66-1
0172-28-3211
600AM-2300PM
入浴料380円( -900AM 250円)
泉質 アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
泉温 47.3度
pH 8.6
掘削動力揚湯
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汽車旅in東北 2018 - 弘前東栄ホテル

2018-02-12 07:41:34 | 東北
今回の道中では二軒の宿を使い分けると申しました。昨晩世話になったのは弘前東栄ホテルです。
朝食を売りにするのは前夜のスマイルホテルと同様ながら、品数についてはあちらに一歩譲ります。主となる惣菜に至っては五種類しかなく、数の上ではスーパーホテルと比べても大差ありません。しかるにあちらと全くの別次元に感じられるのは、一つ一つが存在感を持っているからに他なりません。
先日仙台を訪ねたとき、太助の牛タンが群を抜いて大きいのに改めて感心し、厚さばかりを競う他店との格の違いを思い知りました。それと同様、朝食の充実ぶりを謳う宿というと、品数の豊富さを自慢にするところがほとんどで、種類を絞る代わりに一つ一つの質を上げるという発想はなかなか見られません。一見たやすく見えながら、一筋縄には行かない何らかの事情があるのでしょう。この内容に仕立てるのは、品数を増やすよりかえって大変なのかもしれません。

それはよかったのですが、一つだけ誤算がありました。朝食会場があわや満席の大盛況だったのです。開始時間を狙ったお客で混むこと自体は珍しくなく、普段より多少は混むだろうと覚悟していましたが、それにしてもこれほど混むとは全くの予想外でした。
年代、風貌、人数構成がことごとく似通っていることからして、団体旅行者なのはすぐに察しがつきました。おそらく駐車場に止まっている岩手県交通のバスで来たのでしょう。大型車も止まれる駐車場が敷地内にあるということは、普段から団体客を主にしていて、残った枠で個人客を受け入れているのかもしれません。そう考えると、スマイルホテルに比べて稼働率が高く、花見の時期にキャンセルが一切出ない理由も納得できます。
団体客を主、個人客を主とする点では、清水の福住、京都のホテル杉長と同種の宿ということになります。それらに共通しているのは、泊まること自体が楽しみになる宿だということです。団体客のおこぼれに与れるときは、今後も積極的に利用していきたいものだと思います。
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汽車旅in東北 2018 - 三日目

2018-02-12 06:35:05 | 東北
おはようございます。昨夜は「はすや」一軒限りで完結し、まっすぐ宿に戻って休んだため、その分早く目覚めました。乾いた雪が降り出して、一晩で眺めが一変するかと思いきや、屋根に積もった雪は思ったほどでもありません。その代わり気温は低く、現在は氷点下7度、日中の最高気温も氷点下3度と予想されています。雪よりも寒さが厳しい道東のような気候になりそうです。
七時に始まる朝食をいただき次第一風呂浴び、レンタカーを返してから弘南電車に乗車します。田んぼアートの展望台から電車を狙うという目的があってのことです。俯瞰で撮る形になるだけに、昨日のように吹雪いてしまえばどうしようもありませんが、積雪時に登るとすれば今しかないため、貴重な機会に賭けてみます。
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