日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

春まだ浅い仙台へ 2018 - 全行程終了

2018-02-04 21:10:23 | 東北
全行程終了です。山形市街を出るやいなや、路面にうっすら積雪し始めて、上山から先は真っ白でした。赤湯でこれなら米沢ではなおさらでしょう。この雪の中、大峠を越えるのはかなり厳しそうです。米沢から開通間もない東北中央道に乗って福島に下り、4号線と東北道を経由して帰ります。
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春まだ浅い仙台へ 2018 - 烏帽子の湯

2018-02-04 21:01:30 | 温泉
山形市街を後に、13号線を南下して赤湯に着きました。早めに距離を稼いでおき、飯坂に寄るという選択もなかったわけではありません。しかし、電車で行ける飯坂と違い、汽車旅で赤湯に寄るのは厳しいものがあります。今しかできない方を選ぶという原則に照らし、こちらで一風呂浴びていきます。
四ヶ所ある共同浴場の中から、今回立ち寄ったのは「烏帽子の湯」です。過去の記録を繙くと、直近は二回続けて「とわの湯」の世話になっており、こちらには実に四年以上も無沙汰していたことになります。それにより記憶が薄れてきたこともあるのか、これほど熱いお湯だったかとまず思いました。とはいえ飯坂ほどではなく、少しずつ慣らしていけば胸まで浸かれる熱さです。これが赤湯のお湯だったかと、次第に記憶が戻ってきました。

★烏帽子の湯
南陽市赤湯356-2
0238-40-2926
600AM-1100AM/1400PM-2100PM(最終受付)
金曜定休
入浴料100円
泉質 単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
泉温 52度
pH 8.2
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春まだ浅い仙台へ 2018 - 山形駅

2018-02-04 19:37:40 | 東北
続いては山形駅に立ち寄りました。次回の活動で使う切符を手配するためです。「三連休東日本・函館パス」を使い、北東北を旅する恒例の活動を、今年は来週末に予定しています。暖冬と少雪が続き、特に去年は青森市街に雪がないという前代未聞の経験をしましたが、今年は一転寒く厳しい冬となりました。立春を過ぎたとはいえ、北東北ではまだ冬らしさを体感できそうです。
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春まだ浅い仙台へ 2018 - 文翔館

2018-02-04 19:09:08 | 東北
暮れに訪ねた文翔館を再訪しました。雪景色が照明に浮かび上がれば、さぞかし絵になるだろうと期待してのことです。しかし、いざ現地に乗り込むと、建物自体は照らされず、明かりの消えた建物を街灯が鈍く照らしているだけでした。しかも、旧庁舎の正面は融雪されて、雪景色ですらありません。いわば肩透かしを食らった結果ですが、議事堂の前の広場は雪に埋もれ、玄関周りの一角にはささやかながらも明かりが灯っていました。
一時止んだ雪が再び降ってきました。かなり粒の大きい牡丹雪ですが、先ほどと違うのは、たちまち路面が白くなってきたことです。それだけ気温が下がったのでしょう。この調子で一晩降れば、明日の朝には眺めが一変しそうです。
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春まだ浅い仙台へ 2018 - 金ちゃんラーメン

2018-02-04 17:49:37 | B級グルメ
肉そばをはしごするにもやぶさかではなかったものの、一軒限りで切り上げ山形に移動してきました。一軒で切り上げたのは、二杯目に中華そばをいただきたかったからに他なりません。そして、中華そばならここしかないと決めていました。「金ちゃんラーメン」の暖簾をくぐります。
発祥の地たる置賜を中心に、県下各地に広がる「金ちゃんラーメン」の、県都における支店がここです。それ相応に店舗も大きく、玄関を中心にほぼ四等分された店内は、そのうち一つが厨房、残りの三つが客席という構成です。どの区画も老若男女問わない地元客で埋まり、駐車場にも常時車が出入りする様子からは、他の支店と同様の根強い人気が窺われます。店舗が大きいからといっていたずらに品書きを増やすようなこともなく、中華そばとみそラーメンの二枚看板を基本にした品書きは「金ちゃんラーメン」の正統派です。
注文したのはチャーシューメン830円也。透き通った醤油味のスープ、やや平打ちの縮れ麺を組み合わせ、チャーシュー、メンマ、焼海苔、なるとを乗せるところは他の支店と同様ながら、ロースを三枚、バラ肉を二枚組み合わる米沢店、巻きチャーシューを丼の縁に貼り付ける高畠店に対し、ロースを使った濃い味付けのチャーシューを、七枚きれいに並べるところが当店流。焼海苔が大きく、麺がより手打ち風に近い点にも特徴が表れています。「金ちゃんラーメン」の伝統を受け継ぎつつ、当店独自の個性をも織り込んだ、満足感の高い一杯でした。

城西金ちゃんラーメン
山形市城西5-30-25
023-647-2135
1100AM-1430PM/1730PM-2000PM
火曜定休
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春まだ浅い仙台へ 2018 - 酒屋源八

2018-02-04 17:08:49 | 酒屋
肉そばとともに無沙汰していたのが酒屋源八です。同じく三年半ぶりの再訪となりました。
この店を知ったのはレンタカーで活動していた一昔と少し前、旅先で酒を買うという習慣が確立されていった草創期です。温度の違う冷蔵室を二つ備えた店内に、ただならぬ衝撃を受けたことが思い出されます。その後各地の地酒専門店を訪ね歩いていくうちに、同様の設備を持つ店は他にもあると知りました。加えて、全国各地の名だたる酒を揃えた店よりも、県産の酒を地道に売る店に傾倒するようになり、この店の位置付けは当初に比べ低下しているのが実情です。
とはいえ、自身にとって原点といえる店の一つには違いなく、山形正宗と初めて出会ったのもここです。蔵の看板でもある雄町の純米吟醸に、限定品の澱絡みが用意されていたためこちらを選びました。

酒屋源八
西村山郡河北町谷地字月山堂684-1
0237-71-0890
900AM-1900PM
水曜定休
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春まだ浅い仙台へ 2018 - いろは分店

2018-02-04 16:27:30 | B級グルメ
本日の目的地に山形を選んだ理由の一つとして、久々に谷地へ行ってみたいというものがありました。レンタカーで活動していた頃からしばしば訪ね、花見の旅でも毎回立ち寄っていた谷地ですが、近年は米沢に寄るのがせいぜいとなり、三年前の花見でも素通り同然の結果となってしまいました。一昨年と去年はそもそも立ち寄る機会がなく、実質三年半もの無沙汰となっていただけに、今回是非とも再訪したいという考えがあったわけです。そして、谷地へ行くとは肉そばをいただくことと実質同義でもあります。これだけの間が開けば、原点へ回帰したくなるのが人情です。沿道にも何軒かの店が現れる中、全て振り切り「いろは分店」の暖簾をくぐりました。
待ちに待った味のはずが、まず思ったのはこれほど薄味だったかということです。長らく無沙汰して印象が薄れつつあったところへ、直近にいただいた山形の冷やしラーメンの濃い味付けが上書きされ、薄味に感じられたということでしょう。三年半もの空白の大きさをまざまざと実感させられます。やはり年に一度は訪ねたいものですが、原点の味を久々に再確認できたのは幸いです。

雪はその後も断続的に降ってきます。県境を越えたところで一旦止み、東根の市街に入ると大量の牡丹雪が降り出すも、谷地へ着く頃には止んでいたという経過です。そして、今し方雪が再び降ってきました。先ほどの牡丹雪ほどの大粒ではないものの、上空からまっすぐ落ちる湿った雪です。これがやがて乾いた雪に変わり、明日いっぱい降り続くと予想されています。仙台では春の気配を感じる陽気でしたが、雪国の春はまだまだ先のことになりそうです。

いろは分店
西村山郡河北町谷地十二堂14-3
0237-73-2592
1100AM-1830PM
木曜定休
肉そば700円
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春まだ浅い仙台へ 2018 - 神町駅

2018-02-04 15:52:42 | 東北
愛子で日が射してきたのも束の間、出る間際に再び陰り、ほどなくして湿った雪が降ってきました。その後も雪は降り続け、先へ行けば行くほど雪深くなり、県境を越えるとすっかり雪景色に変わっていました。峠を下りて最初に着くのが神町駅ですが、ここで受け入れがたい現実に直面します。駅舎が取り壊されていたのですorz
古い駅舎は維持費をかけずに取り壊すのを社是とするのがJR東日本です。勿来のように改修された駅舎を除けば、遅かれ早かれ取り壊されると思っておいてまず間違いありません。前回訪ねたときは、駅前広場が整備中だったにもかかわらず、駅舎はそのまま残りました。その事実から、当分残るのだろうと都合よく解釈していましたが、そうは問屋が卸しませんでした。
せめてもの救いは、跡地に建設される新駅舎の完成予想図に、先代駅舎の象徴でもあったJIMMACHI STATIONの切り抜き文字が描かれていることです。一度見たら忘れられない独特さを持つ先代駅舎には及ばないとしても、面影が少しでも受け継がれることを願っています。長い間おつかれさまでした。
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春まだ浅い仙台へ 2018 - 愛子駅

2018-02-04 13:57:59 | 東北
48号線を下って山形へ向かいますが、仙台市街を出る前に愛子駅を定点観測していきます。
木造駅舎がとうとう建て替えられたと聞き、橋上駅舎になったのかと思いきや、平屋の駅舎に意表を突かれました。図体が大きいにもかかわらず、玄関と待合室の部分にしか窓がなく、その他をトタンで覆った外観は、一見すると安普請のようでもありますが、新潟にもよくありそうな無骨な佇まいはあながち悪くありません。そのように感じられるのは、ともすれば無味乾燥になりかねない外観に、さりげない一工夫が加えられているからでもあります。たとえば、駅前の側を高く、ホーム側を低くして屋根に若干角度をつけるとともに、玄関と待合室の部分を少しだけ奥まった形にして、縦方向の羽目板と石積みの腰壁で仕上げるといった具合です。玄関の扁額は、おそらく先代の駅舎から引き継がれたものでしょう。古い駅舎を片っ端から取り壊し、何の面白味もない安普請の駅舎に建て替えるのをお家芸としてきたJR東日本ですが、多少なりとも改善の傾向が見られるのはせめてもの救いです。
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春まだ浅い仙台へ 2018 - 小雪

2018-02-04 12:36:04 | 東北
朝方の快晴からは、こうなることを全く予想できませんでした。小雪が降ってきたのです。
八木山を訪ねたとき、青空を大きな雲が流れているのに気付きました。青葉の森を訪ねると、今度は雪雲らしきもので日差しが遮られました。市街に戻ると空全体が雲に覆われ、今し方小雪が舞い降りてきたという経過です。
これにより、貨物列車を撮るという選択肢はなくなりました。三陸まで足を延ばすこともあり得ません。ただし、雪雲が出ているのは局地的な現象らしく、浜通りまで南下すれば再び晴れてくるようです。山形か、浜通りかで小一時間逡巡の末、行き着いた結論は前者でした。震災以来となる浜通りも捨てがたかったものの、どこまで南下すれば晴れてくるかは何ともいえないのに加え、このまま行けば原ノ町あたりで日が暮れると予想され、あとはまっすぐ帰る以外の妙案がありません。その点、山形には寄りたい場所がいくつもあり、最後まで楽しめるだろうと考えました。
先月列車で訪ねたばかりとはいえ、車で行くのは久々で、雪の降る時期ということになると何年ぶりかも定かではありません。貴重な機会となりそうです。
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春まだ浅い仙台へ 2018 - 旨味太助

2018-02-04 11:56:58 | B級グルメ
「太助」が開く時間に合わせて戻るという配分は計算通りですが、その一方で一抹の不安もありました。「太助」に長蛇の列ができ、取り付く島もない状況を何度か経験しているからです。閑散期の日曜ならば、それほどまでには混まないだろうと予想される一方で、連休中と違って「太助」以外の選択肢が事実上なく、万一外せば後がなくなることが懸念されました。しかしそれは幸い杞憂に終わり、待たずに入店という結果です。

通い続けて十数年になりますが、改めて思うのは、大きさに関する限りここが他店を全く寄せ付けないということです。そう思うのは、昨日「司」の牛タンをいただいた直後という事情によるところもあります。ただし、あちらの牛タンを物足りなく感じたわけではなく、こちらの牛タンの大きさがそれだけ突出しているということです。おそらく長さと重量を計っても決定的な違いまではないでしょう。しかし数字以上の圧倒的な存在感を持つという点では、桁違いに大きく見える明石海峡大橋のようなものとでも申しましょうか。
思うに、「厚切り」を売りにする牛タン専門店が無数にある中、「大きさ」で勝負するところは自分の知る限り一軒もありません。このことから推察されるのは、厚く切るより大きく切る方がはるかに難しいということです。実際のところ、大きく切るということは、芯を外れた固い部分も使うことを意味します。他店がこの大きさに切ろうとしても、固くてとても出せない代物になってしまうか、相当の腕がなければまともに焼くことができないのでしょう。事情を知らない素人からは、固いと批判されやすい「太助」の牛タンですが、この大きさと味を両立させるのは、よくよく考えると驚異的なことなのかもしれません。「他店の追随を許さない老舗の味」と自負するのも納得です。

旨味太助
仙台市青葉区国分町2-11-11 千松島ビル1F
022-262-2539
平日 1130AM-2130PM(LO)
日曜 1130AM-2030PM(LO)
月曜定休(祝日の場合営業し翌日休業)
定食A1500円
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春まだ浅い仙台へ 2018 - 阿部酒店

2018-02-04 11:24:04 | 酒屋
青葉山から下山して、市街へ向かう途中にあるのが阿部酒店です。会津と違って見慣れない酒が多い中、「立春大吉」の肩ラベルが目に留まって橘屋に即決。春到来を実感する一幕でした。

阿部酒店
仙台市青葉区川内亀岡町12
022-223-9037
平日 830AM-2130PM
日祝日 900AM-1900PM
元日他不定休
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春まだ浅い仙台へ 2018 - 青葉の森

2018-02-04 11:10:08 | 東北
続いては青葉の森を訪ねます。定禅寺通の遊歩道がいまだに積雪しているのを見て、青葉山ならなおさらだろうということは分かりました。とはいえ雪に埋もれて立ち入れないほどでもなく、遊歩道には先人の足跡が残り、日当たりのよい斜面では雪が解けています。冬枯れの木立に注ぐ日射しが印象的です。
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春まだ浅い仙台へ 2018 - 八木山ベニーランド

2018-02-04 10:40:33 | 東北
青葉山から車を走らせ八木山にやってきました。八木山といえばベニーランドと動物園ですが、そのベニーランドに「休園」の文字が。よく見れば一月上旬から三月上旬まで休園との立看板が出ています。雪国ならともかく、仙台で二月も休むとは何ともおおらかな話です。寒い中では屋外で遊ぶ気にもならないということでしょうか。もしそうだとすると、動物園が開いているのが不思議ではありますが、どれだけ寒かろうとも動物の世話は要る以上、全てを休むわけにも行かず、細々と続けているのが実情なのかもしれません。
天候は引き続き快晴ですが、北から西の空に大きな雲が流れてきました。3度という気温以上に暖かく感じるのは、春の日射しに変わってきたからでしょう。立春を実感する陽気です。
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春まだ浅い仙台へ 2018 - カプセルホテル リーブス

2018-02-04 09:05:39 | 東北
宿が珍しいほど空いていたのが、今回仙台を目的地に選んだ理由だと出発前に申しました。実際のところ、前夜はいまだかつてないほど空いており、直前になればなるほど宿の相場が下がっていきました。最低でも六千円以上の値がついていたビジネスホテルが投げ売りを始め、五千円台中盤で泊まれるところが複数現れるも、カプセルホテルが対抗して値下げし、税込二千円ぽっきりとなったため、前回に続いてカプセルホテルの世話になるという顛末です。
昨晩会津に泊まるという選択肢が俄に浮上してきた後、最終的な決め手となったのが、宿代が二千円まで下がったことでした。フジグランドホテルの宿泊料は普段と変わらないのに対し、国内主要都市の中でも宿の確保がとりわけ厳しい仙台に、わずか二千円で泊まれるという奇跡が起きるに至り、今日は仙台しかなかろうと思い至ったわけです。このようなことが年に何回あるのでしょうか。宿泊事情に関する限り、最もよい時期に重なったのは間違いなさそうです。
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