日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

七年ぶり

2018-02-02 22:08:11 | 旅日記
風雪の越後から戻り、あとは再び冬晴れかと思いきや、冬らしい青空は一日もなく、昨日にいたっては昼から終日雨模様でした。その雨が湿った雪に変わり、積もった雪を溶かしていき、二週にわたり残った雪がほぼ消えました。冴えない空模様の一週間でしたが、明日からは再び好天が予想されています。今週末は仙台へ向かうことにしました。
現地の好天が予想されているのもさることながら、直接の決め手となったのは宿泊事情です。候補地として考えていた清水、福井、高山の宿泊事情がことごとく厳しい中、仙台の宿には十分な余裕がありました。仙台といえば、国内主要都市の中でもとりわけ宿泊事情の厳しいところで、カプセルホテルすら空いていないことも多く、稀に空いたときを狙い澄まして泊まるしかないのが実情です。それだけに、今週末はまたとない機会と思い立ちました。

仙台というと、花見と光のページェントで毎年訪ねてはいるものの、宿泊事情の壁もあり、その他の時期に行くことは決して多くありません。去年はさらに「2017年問題」が立ちはだかり、花見の帰り年末の二回限りに終わりました。仙台を目的地にした活動ということになると、一昨年以来の貴重な機会です。
ただし、仙台へ行くことだけを目的にしているわけでもありません。今回は久々に浜通りを経由しつつ向かいます。前回同じ経路をたどったのは、震災で壊滅するわずか三週前のことです。一昨年三陸を再訪したときは、いまだに更地の市街が残る光景に、爪痕をまざまざと見せつけられる一方で、壊滅した呑み屋街が仮設の店舗で営業しているのを知り、捲土重来を期す人々の気概にも触れました。七年ぶりに訪ねる浜通りはどうなっているのでしょうか。報道からは知り得ない現状を、この目で見届けてくるつもりです。
コメント