日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

早春の出雲を行く - のぞみ432号

2017-03-21 21:32:31 | 近畿
京都鉄道博物館を訪ねることにした時点で、京都から新幹線で帰るのは確定的となりました。乗るなら最終の一本前の432号になりそうだということについても。ただしその時点では列車の手配をしませんでした。京都発なら指定席をとっておいた方が無難に思われる一方で、前回乗ったときの経験からしても、およそ満席にならないのは予想がつき、場合によっては自由席でもよさそうな気がしていたからです。そこでとりあえず自由席特急券を買っておき、乗車の直前に指定券の発売状況を確かめ、そこそこ混んでいるようなら指定席に変更して、空いていればそのまま乗るという方針を立てました。結果としてこの判断は吉と出ました。
というのは、「新福菜館」まで欲張ったことにより、持ち時間を完全に使い果たしたのです。店を出た時点で発車の10分前を切っていたため、もはや指定席の発売状況を確かめている場合ではなく、ロッカーに預けた荷物を引き取った後、脇目も振らずに跨線橋を渡りました。新幹線のホームに上がったときには、着いた列車が客扱いを始めたところでした。幸い3列席の窓側がわずかに空いていたため、その一つに収まるという結果です。
新大阪始発の空いた列車でこれだったということは、一本後の終列車なら、通路側に座れれば御の字だったと思われます。日曜の晩だったとすれば、この列車でも着席は覚束なかったでしょう。自由席がたまたま空いていたから救われたに過ぎず、単なる結果論といえなくもありません。しかし、仮に指定席を押さえていたとすれば、最後は列車の時間が迫って相当慌てたと思われます。万一逃しても次があるという余裕を持てたのは大きいものがありました。

それにしても、グリーン車を奢る頻度が年々少なくなってきました。以前は混雑が予想される連休を中心に利用してきたものですが、それをしなくなったのは、新幹線のグリーン車にいくら金を注ぎ込んだところで、鉄道が活性化するわけでも何でもないことに気付いたからです。ならばその金を宿代に回し、翌日空いた列車で帰った方がよいというものでしょう。同じ料金を注ぎ込むにしても、「サンライズ」で帰った方が面白いに決まっています。いずれにしても、無味乾燥な新幹線のグリーン車は、今の自分にとって無駄遣いでしかないのです。

★京都2125/のぞみ432(9432A)/2342東京
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早春の出雲を行く - 新福菜館

2017-03-21 20:58:49 | B級グルメ
「よしみ」のよいところとして、店を出て少し歩くと河原町通に出られ、しかもそこにバス停があるという点が挙げられます。その日のうちに帰らなければならない状況で、駅、あるいはバス停にすぐたどり着けるという条件は心理的にも助かります。しかもありがたいことに、こちらが通りへ出ると同時にバスが来るという僥倖が。これにより列車の時刻まで30分が残ったため、一つ手前の塩小路高倉で降り、「新福菜館」へ駆け込みます。京都を代表する大衆酒場と中華そばの名店をそれぞれ二軒はしごして、四日間の旅は有終の美で幕を閉じました。

新福菜館
京都市下京区東塩小路向畑町569
075-371-7648
730AM-2200PM
水曜不定休
中華そば700円
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早春の出雲を行く - よしみ

2017-03-21 20:01:42 | 居酒屋
「赤垣屋」を出たところで八時が迫りました。帰りの列車の時刻から逆算すると、二軒目にかけられるのは40分ほどが限度です。軽く一杯やるだけのつもりでも、小一時間では相当駆け足にならざるを得ないのが経験上分かっています。一軒で切り上げて駅に戻り、「新福菜館」の中華そばだけいただいて終わりにすることも考えました。しかし幸か不幸か、河原町のバス停へ向かう途中に「よしみ」があります。とりあえずバス停へ向かって歩き、店先の提灯が見えてきたとき、早春の品書きがいかなるものかという興味を捨てがたく、そのまま暖簾をくぐるという結果です。
暮れに訪ねた前回は、鰤や蕪の文字に冬らしさを実感しました。それから三ヶ月あまりが経ち、短冊の品書きは春キャベツ、ふきのとう、野蒜、空豆など彩り豊かな山菜野菜に様変わりしていました。いかんせん持ち時間が短すぎ、おでんで軽く一杯やるしかないのが惜しいところではありますが、京都の春をありありと実感できたのは幸いです。

よしみ
京都市中京区河原町通三条上ル恵比須町534-16
075-252-4110
1630PM-2300PM
日曜定休

住吉
突き出し(ざる豆腐)
おでん二品
大吟醸かす汁
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早春の出雲を行く - 赤垣屋

2017-03-21 18:48:12 | 居酒屋
汽車旅の最後に一杯やって帰るという状況を考えたとき、京阪神の各都市は必ずしも便利とはいえません。新幹線の駅周辺にめぼしい呑み屋がなく、呑み屋街から駅への移動に少なくとも30分は見込んでおかなければならないからです。特に今回は、梅小路から京都駅に一旦戻り、そこから再びバスに乗る形となったため、呑み屋街へ移動する時点で一時間を消費してしまいました。残り時間から逆算すると駆け足でも二軒、場合によっては一軒限りもありうる状況の中、手堅く「赤垣屋」を訪ねます。

「第一旭」に待ち客がいなければそのまま入り、そうでなければ「新福菜館」へ行くという行動基準は先刻述べた通りですが、平日の帰り際の呑み屋選びも同じ様相を呈しつつあります。というのも「伏見」なき後の選択肢が「赤垣屋」と「よしみ」に絞られてきた感があるからです。
京都の呑み屋というと、居酒屋というよりも料理屋の部類に属する店が少なくありません。仮にそれらを選ぶとすれば、お客が一巡して落ち着いた九時以降が望ましく、予約客で混み合う七時台、八時台に一人で飛び込むのは憚られます。そのような理由から、京都からの帰り際には決まって大衆酒場を選んできました。駅までの交通の便利さも考えると、河原町の周辺という条件がさらに加わり、これらをいずれも満たす名店が「伏見」「よしみ」「赤垣屋」の三軒でした。
ところが「伏見」の閉店により「よしみ」と「赤垣屋」の二者択一となるに至り、「赤垣屋」に満席で振られかねないという問題が顕在化してきました。これまでは「赤垣屋」に振られてもまだ二軒あったのに対し、今は振られた時点で「よしみ」の一択となってしまいます。仮に順序を逆にして、二軒目の「赤垣屋」で振られれば、その時点ではしご酒はご破算です。このような事情も踏まえ、まず「赤垣屋」をのぞいてみて、振られれば「よしみ」に腰を据えるという方針で臨むことになり、奇しくも「第一旭」「新福菜館」の選択と同様の状況に至った次第です。

前回訪ねたときは、開店三分後にしてあわや満席という間一髪の状況でした。開店即満席の状況は過去にも経験してきており、早く行けば有利というものでもないのは分かっています。開店から二時間弱が経ち、少なくとも最初のお客は席を立つ頃でしょう。空いたところに滑り込めれば儲けものと期待しつつ暖簾をくぐると、目の前には先客で隙間なく埋まったカウンターが。しまった満席かと一瞬覚悟するも、お燗番の青年からは、小上がりでよければとの返答がありました。見れば玄関の右手にある小上がりが一つだけ空いています。一人で上がるのも気が引けるという考えを、ここまで来て引き下がるのも惜しいという考えが上回り、全て承知の上で通されるという結果です。
カウンターの背後ということもあり、今まで気に留めたことはなかったものの、四畳ほどの空間に、年代物のお膳が三つ並んでいました。文字通りの「膳」であり、天板はやや大きめの角盆ほど、一人分の酒と肴を乗せるには頃合いの大きさです。そのお膳が古びた店内と調和して、時代劇で見る居酒屋を彷彿させる雰囲気が漂い、ここで酒を酌むのもよいものだと思えてきます。
そうするうちにカウンターの先客二人が席を立ちました。あと10分遅く来ていれば、彼等の後に滑り込めたという状況です。とはいえ小上がりの雰囲気も悪くはなく、カウンターに移りたいと自ら願い出るほどでもありません。店の側から勧められればありがたく好意に甘え、そうでなければこのまま腰を据えるという方針を立てると、こちらの手の内を見透かしたかのように、先ほどの青年からカウンターが空いたとの案内が。カウンターが埋まったときでも小上がりに空きがあれば通し、カウンターが空き次第案内するというのが当店流のようです。見方を変えると、この小上がりが埋まっていればあえなく敗退していたことになります。紙一重のところで救われた幸運には感謝すべきでしょう。
この経験からいえるのは、横須賀の「銀次」と同様に開店直後を避け、最初のお客が席を立つ頃を狙った方がよさそうだということです。事実、二人組の後にも何人かが続けて席を立ち、一時はカウンターが五分程度の入りになりました。その後も三々五々お客は入ってくるものの、常に最低限の空席はあり、一人や二人ならいつでも収容できそうな状況になりました。カウンターが埋まっていても、しばらく小上がりでやり過ごせばカウンターに移れそうです。もちろん小上がりで呑むのもそれはそれで悪くありません。土曜にまで通用するかどうかは不明ながら、平日の攻略法は何となく分かってきたような気がします。

ちなみに、もう一つ気付いたのは縄暖簾が代替わりしたことです。裾が擦り切れ半分ほどになった、何年使えばこうなるのかと思うほど年季の入った縄暖簾でした。今は真新しいこの縄暖簾も、通い続けるうちに貫禄を増してくるのでしょうか。気長に観察していくつもりです。

赤垣屋
京都市左京区川端通二条下ル孫橋町9
075-751-1416
1700PM-2230PM(LO)
日曜及び月曜の祝日定休

名誉冠三合
突き出し(しらたき中華風)
かつを
おでん二品
茄子とにしん煮
てっぱい
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早春の出雲を行く - 京都鉄道博物館

2017-03-21 17:48:27 | 近畿
京都鉄道博物館を訪ね、五時半の閉館まで粘って終了となりました。門扉が閉じられ、残っていた利用客をバスが運び去って、ようやく静かになったところです。
鳴り物入りで開業してから一年弱、盛況ぶりはいまだに衰えず、土日の鉄道博物館と同等以上の人出でした。雨の平日でこれなら、昨日までは取り付く島もなかったのでしょう。結果としては平日を有効活用できたことになります。ただし、内容的にはよくも悪くも予想通りでした。大宮の鉄道博物館、名古屋のリニア・鉄道館に引けをとらない立派な施設ができたのはよいものの、それ以上でもなければそれ以下でもなかったということです。

過去一年に限っても、小樽の総合博物館、門司の九州鉄道記念館、横浜の原鉄道模型博物館など、同種の施設をいくつか訪ねてきましたが、それらはいずれも「ここにしかない」と言い切れるものを持っていました。小樽についていえば、保存状態こそよくないものの、広い敷地に圧倒的な数の車両が展示され、しかもその多くが北海道でしか見られない貴重な車両でした。蒸気機関車関連の部品と工具を無数に並べた別館も見応え十分でした。門司についていえば、規模こそ小さいものの、鉄道草創期の建物が活かされ、古レールと記念切符の展示は全国随一の充実ぶりでした。原鉄道模型博物館にいたっては、無数に収蔵された模型はもちろんのこと、切符にも映像資料にも唯一無二の価値があり、特にレイアウトは国内どころか世界最大級の代物でした。
ところがこちらについては、鉄道博物館の二番煎じという印象を拭えませんでした。かつての蒸気機関車館に隣接する形で、上屋つきの車両展示場を二ヶ所、さらに三階建の本館を配置し、吹き抜けになった館内の中心にも車両を並べるという造りは鉄道博物館によく似ています。ただし、館内の展示車両に関していえば、両数も、車種の幅広さもあちらを超えるものではありません。大半の車内が閉鎖されているのも残念でした。もちろん、車内を立入禁止にして、よりよい状態で保存するのも一つの方策ではあります。しかし、そこまでするのであれば、登場時の姿を寸分違わず再現するなどの付加価値があってほしいものです。しかるに、現役末期に改造された車内をそのまま残し塗装だけ復元するなど、中途半端な対応が目立ちました。ホームに相当する部分と車両の間が隙間なく埋められ、臨場感が損われているのも残念です。
中途半端なのは模型についても然りです。原鉄道模型博物館と比べるのはさすがに酷だとしても、架線柱が全くないレイアウトを電車が走るという光景には違和感を禁じ得ません。シミュレータもおもちゃ同然の代物で、いずれにしても文字通りの子供だましです。後発である以上、既存の施設を超えるものを目指すのが本来あるべき姿にもかかわらず、明らかに劣るものを展示して憚らない姿勢には疑問が残りました。

閉館まで滞在したということは、見るべきものがなかったわけではないのです。一階は車両展示を中心にして歴史と技術を扱い、二階はレイアウトを中心にして主に営業関係を扱うという構成は理にかなっており、たとえば技術については車両、保線、信号、通信、電気、土木に分けられていて、一通りの分野を網羅しています。しかしこれは悪くいうと総花的ということでもあり、全てにおいて掘り下げが浅いという印象を受けました。
少なくとも二階の展示については、多少なりとも独自性はあり、特に硬券の印刷機と歴代マルスの展示は貴重でした。しかしそれらの大半はかつての交通科学博物館から受け継いだものです。全体を通じてみると、梅小路蒸気機関車館の隣に交通科学博物館が移転してきただけといっても過言ではなく、新たに付け加えられたものの価値がほとんど感じられません。
京都といえば我が国初の電車が走った街であり、関西といえば国鉄と私鉄が長年競い合ってきた土地でもあります。ところがそれらについては二階の一区画にまとめられ、申し訳程度に扱われているに過ぎません。この展示を三倍以上に拡大し、吹田にあるモハ52を移設して一番目立つ場所に据え付ければ、相当見応えが出てくると思うのですが。リニア・鉄道館にさえ収蔵されたモハ52と117系が、発祥の地たる関西にないという現状はいかがなものでしょうか。国電の双璧を欠くばかりか、P-6にもモヨ100にも言及すらしない展示は、片手落ちの誹りを免れないでしょう。

USJとやらで遊ぶことを思えば、これだけの展示物が揃って1200円の入館料は安いともいえ、少なくとも親子連れが一日過ごすには恰好の施設です。しかし、既存の施設に比べると、規模が大きいばかりで独自性の乏しい残念な施設という印象でした。少子高齢化がますます進んでいくこれからの時代、ほとぼりが冷めた後のことが思いやられます。JR西日本の凋落ぶりを改めて見せつけられた次第ですorz
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早春の出雲を行く - 第一旭

2017-03-21 10:37:20 | B級グルメ
宿の朝食からさほどの間も空いてはいませんが、京都駅に出たところで少し早めのお昼をいただきます。
本日は「新福菜館」と「第一旭」のいずれにも待ち客の姿がありません。このようなときは「第一旭」を優先するのが通例です。平日の10時台、本降りの雨にもたたられては、さすがに客足も鈍るのでしょうか。そう思ったのも束の間、こちらが入った直後から待ち客が出始め、店を出る頃には10人ほどの列ができていました。雨の中よく並ぶものだと思います。
跨線橋の袂に二軒並んだ「新福菜館」「第一旭」のうち、行列ができやすいのは明らかに後者ですが、それは人気よりも収容力の違いによるものだと気付いてきました。二階席もある「新福菜館」に対し、「第一旭」の店内は明らかに手狭です。しかるに一昨年店内を改装したということは、今の店舗を当分使うということでもあります。曜日、天候、時間帯を問わず待ち客が出る盛況ならば、増床しても建て替えても余裕で元が取れそうであり、そうなればこの店にも格段に入りやすくなるのですが。とはいえ、世間に迎合することなく、昔からの店舗を頑なに守るという一家言はこちらの好むところです。

第一旭
京都市下京区東塩小路向畑町845
075-351-6321
530AM-200AM
木曜定休
特製ラーメン850円
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早春の出雲を行く - ホテル杉長

2017-03-21 09:20:14 | 近畿
既報の通り、昨晩は「ホテル杉長」の世話になりました。客観的に見れば、そこまで絶賛するほどの宿かと思うのは事実であり、少なくとも高級さであるとか手厚いもてなしといったものを求めるのは筋違いです。しかし、呑み屋街が徒歩圏内、それでいながら閑静な一帯にあり、なおかつ和室に泊まれて五千円という料金設定には唯一無二の価値があります。ここが空いていなければ、そもそも京都に泊まるという発想が出てこなかったでしょう。昨夜は特に空いていたのか、一人には十分すぎる十畳間を融通してもらい、おかげで快適に過ごすことができました。
ちなみに、最近和室に泊まる機会が増えて気付いたことがあります。大抵のビジネスホテルの場合、机の周辺に電源が配置されているのに対し、和室の場合壁面にしかなく、その一方で座卓は部屋の中心に鎮座するため、そのままでは卓上で作業しつつ電源をとることができないのです。自分の場合、携帯電話でblogを更新しつつ充電もすることが多いため、その場合は座布団と座卓を壁際に寄せる形となるわけなのですが、それも野暮ったいという考えはかねがね持っていました。特に今回は十畳間があてがわれただけになおさらです。
今更ながら思いついたのは、コードを一本持って出ればよいということです。1m程度ならそれほど嵩張るわけでも重くなるわけでもないため、近々試してみようかと思っています。
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早春の出雲を行く - 四日目

2017-03-21 08:21:25 | 近畿
おはようございます。昨日までの早起きから一転、本日は遅めの活動再開となります。あいにくの雨にたたられ、急いでも仕方ないというのが直接の理由ですが、和室で心ゆくまで寛いでいけるのが幸いではあります。
連休明けを一日休んだのは、連休最終日の混雑を避けるためだと出発前に申しました。しかしそれだけではなく、平日にしかできないことに使えればさらに理想的です。かような観点から考えていたのは、まず一月に果たせなかった名古屋「大甚本店」の巡礼、次いで大阪「明治屋」の巡礼です。しかし、京都まで戻ってきたことにより、今更大阪まで行くのが面倒になってきました。名古屋についても「リニア・鉄道館」を組み入れたいという考えがあり、そのためには機会を改めたがよいということになります。
むしろ、わざわざ京都に泊まった以上、一泊して翌朝出るのはもったいなく、しばらく滞在したいという考えが頭をもたげています。幸いにして、「京都鉄道博物館」という恰好の題材もあり、京都で終日使い切るに不足はありません。見学を終えた後、奈良で一献傾ける手もあり、いずれにしても「京都鉄道博物館」は目下の状況にお誂え向きといえます。
その一方で、大阪に寄る案も捨てがたいのです。神戸ほどではないものの、大阪も近年は短時間の滞在だけでお茶を濁すことが多く、かねがね物足りなさを感じていました。この天候下でまず思いつくのは昼から一杯やることですが、大阪ならばその種の店には事欠きません。それだけに、久々に腰を据えて呑むのも悪くなかろうと考えている次第です。どちらをとるか熟考してから宿を出ます。
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早春の出雲を行く - 大豊ラーメン

2017-03-21 00:24:42 | B級グルメ
「いっしょう」の品書きで気になったのは、「いっしょうの中華そば」と「カレーそば」の文字です。実は、店へ向かう途中で雨が一粒、二粒落ちてきており、店を出る頃には降り出していそうな雲行きでした。京都の夜を締めくくるとき、決まって世話になるのは「大豊ラーメン」ですが、雨の中を木屋町まで歩いて行くのも煩わしく思われ、ここで済ませてしまえば一石二鳥と考えたわけです。しかし結局思いとどまり元の鞘に収まりました。
この店で悩ましいのが、100円引の「ミニラーメン」にするかどうかという問題です。呑んだ後ならこれで十分だろうと思いながらも、喉元まで出かけた言葉を飲み込んで、つい一人前を注文してしまうのが常であり、本日も同様の結果となりました。別腹といえば「のり一」のラーメンですが、あちらと違って決して淡泊ではないにもかかわらず、さほどの苦もなくいただけるのがこの店のラーメンの真骨頂でもあります。

大豊ラーメン木屋町店
京都市中京区木屋町通四条上ル下樵木町191-11
075-251-6784
1800PM-600AM(金曜・土曜・祝日前日 1700PM- )
ラーメン700円
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