日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

活動回顧録 2016 - 初夏の旅

2017-03-07 23:36:53 | 旅日記
一月から断続的に掲載している昨年の回顧録が二週ぶりの再開です。花見の旅の帰り道を中心に振り返ります。

・新緑萌える東北へ(5/14-15 2日間)
北海道での花見を終えた後、苫小牧から夜行のフェリーで北海道を離れ、翌朝八戸から始発の新幹線で一時帰京し、その日を含め五日間の平日を乗り切って活動に復帰しました。
金曜を休んで三日間の日程を確保することができれば、最初の二日で活動し、あとは一日かけて帰京という選択もあり得るところでした。それが土日の二日限りとなったことにより、さらに一週延長する可能性が高くなりました。そして蓋を開ければ両日とも清々しい晴天に恵まれました。初日は八甲田を経由して弘前へ向かい、翌日は田植えが進む津軽平野で弘南電車を撮影。田植えが思ったほど進んでいなかったこともあり、早々と再挑戦を決断し、七戸十和田に車を置いて帰るという顛末です。
津軽平野では水鏡を、八甲田ではミネザクラを、弘前では八重桜を眺めることができました。吹く風の清々しさはもちろんのこと、直売所に様々な山菜が並んでいたり、岩木山の山肌が新緑に染まっていったりする光景もこの時期らしく、風薫る五月の季節感を一身に感じた二日間です。

・新緑萌える東北へ 続編(5/19-23 5日間)
花見から続いた長旅もいよいよ大詰め、週末の前に二日の休みをとり、四日間の日程で再挑戦を果たしました。四日も確保したのはここで完結させるという目的があってのことですが、花見に続き土壇場で大逆転が起こり、さらに一週延長する結果となります。
こうなった理由として、前半二日が晴天ながらもが霞みがちで、眺めとしては今一つだったという事情があります。その結果、津軽から徐々に南下していくつもりが三日を注ぎ込んでしまいました。幸い三日目にして待望の快晴に恵まれ、最終日は午前いっぱい滞在して帰路につこうというところ、ここで往生際の悪さを見事に発揮。これで終わりという実感が一向に湧かず、むしろ滞在をもう一日延ばしたいと悪魔がささやいて、結局日没まで注ぎ込んだ後、盛岡に移動して一泊し、翌朝の新幹線で帰るという、連休前半と似たような結末となりました。しかしそのお陰で津軽鉄道の工臨に遭遇するという僥倖にも恵まれたため、やはりこれでよかったのだろうと納得している次第です。

・新緑萌える東北へ 完結編(5/28-29 2日間)
新緑の東北を二週にわたって旅するうちに、田植えは進み、木々の緑は色濃く、気候も次第に暑くなってきました。五月の最終週というきりのよさもあり、今度こそ完結させるつもりで臨んだのが本活動です。そしてさらなる大逆転が起こることもなく、四月下旬の出発から一月以上にわたった長旅は完結しました。
新緑の東北は前回、前々回で心ゆくまで満喫した感があり、あとはおまけといってもよい位置付けではありましたが、水鏡の田圃に映った岩手山には岩木山とは一味違った趣がありました。八幡平では再びミネザクラを眺め、ささやかながら最後に花見ができたのも幸いでした。
もう一つ特筆すべきは、復路の移動中に相棒が通算17万kmに到達したことです。これまでキリ番は暗い中での達成がほとんどで、およそ節目にふさわしくない状況が続いてきましたが、今回はそれ相応の舞台を探し求めて、4号線と並行する広域農道に入りました。その狙い通り、暮れなずむ田圃の只中という情緒的な場面での達成となり、長旅は有終の美で幕を閉じました。

・北関東駅めぐり 2016(6/4-5 2日間)
北国への長旅から戻ると6月になりました。例年第二週以降は梅雨に入る時期です。三週目に高校野球の地方大会が始まると、活動は束の間の休止期間に入ります。休止前最後の活動となったのが北関東への小旅行です。
北関東の旬といえば、何といっても青空を乾いた風が吹き抜ける冬ですが、梅雨入り前の半端な時期を選んだ理由もないわけではありません。目当てにしたのは前橋の敷島公園のバラ園でした。しかし、目的地がなまじ近いばかりに寝坊して出遅れ、現地に着いたのは夕方でした。日は陰りがちでありながら蒸し暑く、薔薇も盛りを過ぎており、目覚ましい収穫がないままその日は宇都宮に投宿。翌日は駅に寄りつつ一日かけて帰りましたが、シーズン終了間際の消化試合とでも形容すべき中途半端さは否めませんでした。その借りは年末の活動で取り返すことになります。
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