日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

活動回顧録 2016 - 西の旅

2017-03-28 23:40:17 | 旅日記
「三日見ぬ間の桜かな」の諺も、今季に関する限りは当てはまりません。一日半降り続いた雨が上がり、これで開花も進むかと思いきや、早咲きの枝がようやく咲き始め、遅咲きの枝は今なお蕾を固く結んでいます。晴れても気温が上がらない数日来の傾向は続き、今日も薄手の雨合羽では肌寒く感じられる場面がありました。少なくとも週内は五十歩百歩の天候が続くようです。花見のことはしばし忘れ、昨年の回顧録を今のうちに完結させておきましょう。
11月は二日ある祝日を活かし、例年西日本への遠征が活発化する時期です。前月沖縄を訪ねたことにより、昨年は中国四国と九州の組み合わせとなりました。

・中国四国縦断ツアー 2016(11/3-7 5日間)
沖縄への遠征の疲れが抜けきらぬ中、二日の間を置いての出発となりました。四国については、正月の遠征で徳島、高松、松山を訪ねておき、残る高知は別の機会に譲るのが近年定着していたところですが、去年は正月の日程を実質一日損するという失策があり、松山に寄ることができませんでした。その結果、松山、高知に一泊し、残る一泊を広島に回すという組み合わせになりました。
初日は福山と尾道に寄った後、カープ優勝の余韻覚めやらぬ広島に宿泊。二日目はフェリーで松山に渡って一泊し、そこから高知までは高速バスで移動しました。翌日は夕方まで高知に滞在してから出発し、「サンライズ」で帰路につくという顛末です。汽車旅だけに行動範囲が限られたり、高速バスでの移動に興ざめしたりといった細かな点を除けば、西日本の名酒場を訪ね歩き、好天にも恵まれたよい活動でした。特に、近年正月休みに重なって無沙汰していた松山の「せくら」を再訪できたのは収穫です。

・錦繍の飛騨を行く 2016(11/12-13 2日間)
前年久方ぶりに訪ねた飛騨が上々だったことから、去年も再訪を考えていたところ、幸運にも紅葉の最盛期にその機会が巡ってきました。天候は雲一つない快晴、夜は高山の名酒場を訪ね歩き、翌日眺めた紅葉も見事で、ここまでは万事が最高でした。しかし最後がよろしくありませんでした。富山に出て一献傾けてから帰ろうとしたものの、日曜に呑める店の選択肢が皆無に近く、新幹線の開業により大きく延びた滞在時間も、猫に小判の状況でした。そこで高岡へ向かおうとしたところ、短編成の普通列車を待つ乗客が、ホームから溢れんばかりになっていました。しかも帰りの列車では、暇を持て余した車掌が携帯電話をいじっている始末。すっかり興ざめして富山に戻り、最終の新幹線で帰ったものの、結果としては新幹線開業前のダイヤでも余裕で帰ることができました。飛騨を出るまでは何もかも最高だっただけに、なまじ富山に寄ったことで、蛇足しかいいようのない結果となってしまったのは残念です。飛騨に列車で行くのはよいとしても、復路の使い道については工夫の余地がありそうです。

・中国九州縦断ツアー 2016(11/19-23 5日間)
沖縄への行きと帰りに福岡、佐賀、長崎を訪ねたため、残る四県を本活動で訪ねました。初日は広島から山陽本線を下り、下関を通って別府に宿泊。二日目は九州を反時計回りに周回して鹿児島に泊まり、翌日は宮崎まで往復してからもう一泊。好天に恵まれた四日目は、急遽レンタカーを手配して薩摩半島を走り、夜は熊本に泊まりました。最終日は昼過ぎまで熊本に滞在した後、博多に戻って一献傾け、新幹線で帰路につくという顛末です。
序盤は季節外れの蒸し暑さに難儀させられましたが、三日目に降った雨で空気が替わったか、その後はおおむね好天に恵まれました。今年も鹿児島に二泊できたのを始めとして、一日とはいえ車での活動を織り交ぜられたこと、熊本でささやかな被災地支援ができたこと、先月空振りだった福岡を再訪できたことなども収穫でした。最後の最後に時間配分を誤り、予定していた列車を逃して、最終列車で帰る結果となりましたが、その過程で新幹線と「サンライズ」を乗り継ぐという発想が湧き、翌月の活動に早速活かされました。

・小春日和の駿河路へ 2016(11/26-27 2日間)
新幹線開業を前にして北海道へ足繁く通った結果、昨年は年初に予定していた活動のいくつかを見送らざるを得ませんでした。その一つが静岡への小旅行です。
その気になればいつでも行ける静岡をこの時期まで後回しにしてきたのは、年初と同じ冬型の気候が戻ってくるのを待っていたためです。しかし、そろそろ時期かと思われた11月の最終週は、土曜が晴れる一方で、日曜には無情の雨が降るとの予報でした。その時点で年内の残りの予定が詰まっており、さらに様子を見るわけにも行かずにやむなく強行。そして予報は見事に的中し、初日こそよかったものの、二日目については全く使い物になりませんでした。その借りは年明けの活動で取り返すことになります。
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