日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2016 - 野寒布岬再訪

2016-09-29 08:50:37 | 北海道
ここまで来た以上、宗谷岬に行ってみたいのはやまやまながら、そこまで足を延ばすとかなりの時間を消費してしまいます。納沙布岬と違い景観としてはどうというほどの場所ではないため、今回は見送り、再び野寒布岬にやってきました。昨日は判然としなかった礼文島の影が鮮明に浮かび上がり、利尻富士の山肌も見分けられるほどの快晴ですが、山頂が雲をかぶっているのが惜しまれます。ただし昨日に比べて雲はかなり少な目です。いずれ晴れてくれると期待しましょう。
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晩秋の大地を行く 2016 - 八日目

2016-09-29 07:32:10 | 北海道
おはようございます。結局「五人」というのは五人以上ならやるという意味だったようで、昨晩は件の催し物が開催されました。ただし、最盛期には何十人ものライダーが集まる中、五人では盛り上がりを欠くということか、噂に聞いたカラオケ大会にまでは及ばず、女将の名調子による司会を経て、自己紹介の後、一同で一曲だけ歌って終わりという内容でした。やらずに済めばその方がよいという考えがあった一方で、この宿本来の姿を見てみたいという考えもあったことからすれば、ある意味理想的な結果ではあります。その後10時過ぎに失礼し、今朝方六時頃に目覚めると、先客のうち二人は既に出た後でした。
実は、自分を含め五人と思っていた宿泊者が、もう一人いたことが後になって分かりました。かなりのベテランのライダーで、自分が戻った頃には早々と休んでいたため、上記の催しには出ていません。今朝も粛々と身支度を済ませて、先ほど出発していったところです。挨拶以外の会話はしなかったものの、あの慣れた様子からして、ここにも長年通っているのでしょう。若者の中に中高年が混じれば当然違和感が出てくると知って、極力顔を出さないように遠慮していたのかもしれません。その手もあったかと得心させられました。老若男女様々な旅人が集まるこの宿も、今季の営業は月内限りです。北国の短い夏は名実ともに終わろうとしています。

一夜が明け、再び目の覚めるような青空が戻ってきました。それに加えて特筆すべきは寒さです。車載の温度計によれば8度、しかし体感温度はそれよりはるかに低く、雲一つない青空を含め、関東平野の冬晴れを連想させます。最新の予報によれば、今日も気温が20度に達することはないようです。日中も長袖、場合によっては雨合羽も羽織っての活動となりそうです。
本日はまず道道106号線を南下し、昨日積み残した宗谷本線の駅を拾った後、再び日本海沿いを南下して留萌を目指します。まっすぐ走っても200kmは下らず、ましてや方々に寄りながらということになると、それをはるかに超える距離となるのは明らかです。上陸以来の実績からしても、全く及ばずに終わる可能性は十分にあります。そもそも留萌を目指すのは、今季限りと決まっている留萌本線の駅が見える海岸でもう一度キャンプをしたいという考えがあってのことですが、この寒さではキャンプができるかどうかも分かりません。どうにも挽回できない距離が残ったり、キャンプにはあまりに厳しい条件になったりした場合には、手近な場所で投宿することも考えています。
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