一軒目に「親爺」を選んだことにより、10時で看板の「真酒亭」はその時点で事実上の見送りとなりました。その結果選択肢は必然的に絞られ、今回も「あら川」との黄金リレーとなります。
正月に訪ねたときもこの双璧の組み合わせでした。そしてどちらも横綱相撲と形容するにふさわしい堂々たる内容でした。ところが、今回は様子が少々違いました。まず違ったのが店内の雰囲気です。店を出る間際でも盛況だった「親爺」に対し、こちらの先客は二組のみです。落ち着いて呑めるという点ではありがたい反面、前回経験したような大衆割烹の賑わいは感じられません。
後者の面をより強く感じてしまうのは、品書きが前回に比べると格落ちのように思えたからでもあります。まず違うのは、カウンターに並んでいた大皿がなくなり、小鍋の類もありません。教祖が絶賛する珍味についても、これまでは品書きを眺めるだけで想像を掻き立てられるような品々がいくつもあったのに対し、今回はこのわたなどてらいのない品がほとんどで、一方価格はそれなりでした。
このような変化もあり、品書きを熟読してもズバリこれだという組み立てが思い浮かばず、昆布〆を肴に呑み切りボトルを一本空け、最後はまたもあら汁で締めくくるという結果です。もちろん悪くはなかったものの、今日に関していえば「親爺」の方が明らかに上回っていました。それも向こうの出来が普段を上回ったということではなく、こちらが本来の持ち味を発揮できなかった上での結果なのが少々残念です。相撲でいうなら白鵬が10勝5敗に終わったようなものとでもいえばよいでしょうか。10勝なら十分な成績とはいえ、横綱としては物足りなく感じられたというのが実情です。
もっとも、小鍋がなかったことについては、夏場であることを考えれば当然ではあります。冬などに再訪すれば、本来の充実ぶりを取り戻しているのかもしれません。そうなることを期待しつつ席を立ちました。
★あら川
富山市桜町2-2-22
076-441-9369
1700PM-2300PM
日祝日定休
正月に訪ねたときもこの双璧の組み合わせでした。そしてどちらも横綱相撲と形容するにふさわしい堂々たる内容でした。ところが、今回は様子が少々違いました。まず違ったのが店内の雰囲気です。店を出る間際でも盛況だった「親爺」に対し、こちらの先客は二組のみです。落ち着いて呑めるという点ではありがたい反面、前回経験したような大衆割烹の賑わいは感じられません。
後者の面をより強く感じてしまうのは、品書きが前回に比べると格落ちのように思えたからでもあります。まず違うのは、カウンターに並んでいた大皿がなくなり、小鍋の類もありません。教祖が絶賛する珍味についても、これまでは品書きを眺めるだけで想像を掻き立てられるような品々がいくつもあったのに対し、今回はこのわたなどてらいのない品がほとんどで、一方価格はそれなりでした。
このような変化もあり、品書きを熟読してもズバリこれだという組み立てが思い浮かばず、昆布〆を肴に呑み切りボトルを一本空け、最後はまたもあら汁で締めくくるという結果です。もちろん悪くはなかったものの、今日に関していえば「親爺」の方が明らかに上回っていました。それも向こうの出来が普段を上回ったということではなく、こちらが本来の持ち味を発揮できなかった上での結果なのが少々残念です。相撲でいうなら白鵬が10勝5敗に終わったようなものとでもいえばよいでしょうか。10勝なら十分な成績とはいえ、横綱としては物足りなく感じられたというのが実情です。
もっとも、小鍋がなかったことについては、夏場であることを考えれば当然ではあります。冬などに再訪すれば、本来の充実ぶりを取り戻しているのかもしれません。そうなることを期待しつつ席を立ちました。
★あら川
富山市桜町2-2-22
076-441-9369
1700PM-2300PM
日祝日定休