日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - 佐久乃花

2016-08-18 23:04:18 | 晩酌
「佐久乃花」といえば、定番の無濾過生原酒を始めとして、現代流の酒造りを得意とする蔵という印象があります。その蔵が古い造りの酒をどう仕上げてくるかという興味もあり、山廃仕込みの純米酒を選びました。
酒器に注いで香りが立ち上った瞬間、これは「佐久乃花」だと思いました。一方、これは山廃だという感覚は全くありませんでした。旨味と酸味があって切れ味がよく、かすかに鼻をくすぐる玄妙な含み香を持つところは、まさしくこの蔵の十八番といった感があり、冷やでも燗でもおいしい両刀遣いのできる純米酒という印象です。見方を変えると、これは他の酒との大差が感じられないということでもあります。あえて手間のかかる山廃を選択した理由はどこにあるのでしょうか。自分の味覚嗅覚ではそれを察知するに至りませんでしたorz

★佐久乃花 山廃純米原酒 宮下米
佐久の花酒造(長野県佐久市)
原料米 長野県産こしひかり
精米歩合 60%
アルコール分 17度
東京都中央区 銀座君嶋屋にて購入
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