日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - 雑賀の郷

2016-08-24 23:56:12 | 晩酌
和歌山の地酒「雑賀」といえば、教祖がラベルの意匠を手がけたことで信者の間では有名です。その蔵元が造った廉価版の純米酒を手に取りました。
安くておいしい純米酒として自身絶賛してきたのは明鏡止水の「垂氷」ですが、山田錦を使った「垂氷」に対し、こちらでは掛米に一般米が使われます。その分値段はさらに下がり、四合瓶で税別千円という破格の安値です。香りは控えめ、その代わりに味は濃く、冷酒よりも常温か燗に向くところはこちらの予想におおむね一致しています。それとともに感じたのはよい意味での古臭さです。小洒落た店より古い大衆酒場が似合いそうな質実剛健さは、旨味、酸味と切れ味が絶妙に調和した「垂氷」の洗練された味わいと好対照をなしています。

★雑賀の郷 純米酒
九重雑賀(和歌山県紀の川市)
原料米 麹米五百万石 掛米一般米
精米歩合 麹米65% 掛米70%
アルコール分 15度
東京都港区 赤坂四方にて購入
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