日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く - 駅そば

2015-09-23 11:07:44 | B級グルメ
セイコーマートで遅い朝食兼昼食というお約束の流れを、上陸以来三日続けて変えることになるとは予想していませんでした。そばを二日続けることについても。ただし本日いただくのは新そばではなく、待合室の駅そばです。
昨日新そばをいただいたとき、そばの味ではなく風物詩を楽しんでいるのだと申しました。それでは駅そばに何を求めるかといえば、月並みながら旅情の一言に尽きます。鉄道が廃れるにつれ、駅そばもKIOSKも次々淘汰されて行く中、廃止の危機に瀕した留萌駅に、まだ駅そばが残っていた奇跡に感謝したいものです。
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晩秋の大地を行く - 留萌駅

2015-09-23 10:47:21 | 北海道
本日最初に訪ねるのは留萌駅です。今般廃止が発表されたのは留萌から増毛にかけてであり、この駅までの区間については、廃止の意向こそ表明されてはいても、期限が切られたわけではありません。よって切迫度は当然ながら低くなるものの、予断を許さない状況は変わりません。昨日のような狂乱状態が始まる前に、沿線を訪ねておきたいという考えがありました。
路線名が示す通り、線内では起点の深川と並ぶ規模を持つのが当駅です。昭和後期に改築された鉄筋コンクリート二階建ての駅舎は、高さも幅もかなりもので、高さに関していえば昨日訪ねた増毛小学校に匹敵します。石炭輸送の拠点駅だった時代には、この駅舎を拠点に数百人単位の職員が働いたのでしょう。
一見すると無骨なようでありながら、北国らしい二重の玄関は全面ガラス張りで、建屋から台形状に張り出します。その上には庇があって、二本の立派な円柱で支えられるという仕掛けです。改札の隣には広い待合室もあり、往年の駅と列車の写真が展示されていました。線路を斜めに渡る跨線橋からは、かつて大きく離れた羽幌線のホームへ続いていた頃が偲ばれます。往年の栄華が至るところに残る駅構内です。
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晩秋の大地を行く - 出発

2015-09-23 09:27:46 | 北海道
増毛の跨線橋で上り列車を撮り、キャンプ場に戻ってくると撮ったはずの列車が瀬越駅にやってきました。こちらが走っている間に追い抜いていたのでしょう。只今撤収を終えて出発するところです。
無料なりの割り切りが必要だった増毛の暑寒海岸に対し、ゴールデンビーチの充実ぶりは歴然としていました。砂浜と、そこから一段上がったところにある芝地、それに接した駐車場はいずれも広々しています。遠いと思っていた炊事場も、実はそれほど離れていたわけではなく、二分も歩けば着きそうです。期間外のため場内の照明が落とされていて、それが月夜をむしろ引き立てており、月が沈んで星空に変わるという展開も印象的でした。留萌市街にあって風呂と買い出しには事欠かず、セイコーマートも辛うじて徒歩圏内にあり、工場の騒音を除けば非の打ち所がありません。
もっとも、増毛のキャンプ場がよくなかったのかといえば、そのようなことはありません。それにもかかわらず印象がこれほど違うのは、天候の違いによるところが少なからずあるのでしょう。土砂降りになったり、雷が光ったりで落ち着かなかった増毛の夜に対し、留萌の夜は終始穏やかでした。
ただし、昨夜はかなり冷えました。晩酌を始めた時点の気温が15度、明け方の時点でも13度で、数字の上ではその前夜と比べて大差なかったにもかかわらず、陸の方から吹く風が冷たく、長袖を二枚着込んだ上に雨合羽を羽織ってしのぎました。動きづらくなるためそれ以上の厚着はしなかったものの、おそらくインナー付きの上着でも持て余すことはなかったでしょう。テント内でも寝袋一枚ではやや寒く、封筒型の寝袋を毛布代わりに使いました。
去年の場合、雨合羽を投入したのはオホーツク沿岸に達してからです。それが今回は、酷寒地という印象がさほどない留萌で、早くも同様の装備が必要となったわけです。前回の半月遅れで進行している以上、当然といえば当然の結果ではあります。晩秋の季節感こそまだ希薄ながら、北国の秋は着実に深まっています。
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晩秋の大地を行く - 五日目

2015-09-23 07:01:48 | 北海道
おはようございます。昨夜は日没と同時に設営を始めたにもかかわらず、終わってみれば午前0時といういつも通りの時刻でした。6時前に踏切の音で目覚め、テントから出て増毛への回送列車を見送った後、上下の始発列車が瀬越駅に発着するのをカメラに収めたところです。
撮影の傍ら、テント以外の撤収は済ませました。次は7時35分に上り列車が増毛を出るため、沿線のどこかで待ち構え、戻り次第残りを撤収して出発という流れを予定しています。
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